紙の本
一緒にいても思いは色々
2015/09/16 09:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
白樹台学園に入学した牧村日影は、生徒会長の天王寺狐徹に見染められ、会計の聖橋キリカと出会い、八億円の生徒会費を巡る大騒動を乗り越えて、ひかげは生徒会書記としての登用願いを中央議会議長の神林朱鷺子に提出されるところまでたどり着いた。そんなとき、彼は前生徒会書記の柏崎駿と新中学一年生の神林薫と出会うのだった。
新一年生の教科書購入資金を巡る詐欺事件の解決を依頼された生徒会総務執行部探偵としての聖橋キリカがたどり着いた真相を、牧村ひかげはいつものように詐欺的な手法で開示し、探偵には出来ない、関係者全員が不幸にならない結末を辿り寄せる。
そして始まるのは、文化祭実行委員会の委員長選挙だ。生徒会総務への任用を目指して、狐徹から彼女を選挙で勝たせるように、との課題をもらった薫に、ひかげとキリカは協力することになる。しかし、総務、監査、議会が推す候補者たちには誰も一長一短あり、選挙自体が執行出来るかどうか分からない状態になってしまう。
狐徹の生み出した混沌状況を制することで彼女に勝ちたいと思うキリカは、そんな状況に先回りするように奮闘し、薫は分裂した派閥を結びつけようと駆けずり回る。そしてひかげは、その後押しをする一手を思いつくのだが…。
副会長の竹内美園からの積極アピールや、監査委員長の久米田郁乃によるセクハラも健在で、杉井ワールドを展開しつつ、段々とこの作品自体の色が出て来た様な気もする。
紙の本
実に最高な作品だ。
2012/07/27 14:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:giwatake - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすくて時間を忘れて楽しい時間を堪能出来た。
投稿元:
レビューを見る
8000人規模の学園で自治権の様なものを持つ生徒会は生徒会は実力派揃い。
高校からの編入となった主人公ひなたは、優秀な姉への劣等感を抱えていたものの、
生徒会の面々と接し、事件や問題を解決する中で自分への認識に変化がもたらされ、
見込まれて生徒会役員として活動する事になりました。
今回は教科書購入費の詐欺事件、文化祭実行委員会委員長選挙戦(他おまけエピソード)の内容。
前巻に於いて生徒会の面々、特にキリカと行動を共にする事によって、
自分が持つ可能性というものについて前向きになったひかげと同様に、
キリカにもまた心境の変化がもたらされていくようです。
詐欺事件では、キリカにはそれまでになかった解決方法が描かれ
ひかげとの関係も含め、今後物語が進む上での伸びしろを感じさせてくれます。
巨大学園において生徒会、議会、委員会といった組織は相当の影響力を有し、
その為に選挙戦では様々な陣営の思惑が衝突するのは必然でしょうか。
それぞれの陣営が支持する候補者達はしかし何れも決め手を欠き、
その中でひかげを慕い、生徒会入りを希望する議長神林朱鷺子の弟に対し生徒会長の狐撤は、
彼女を勝たせる事を条件として提示します。
既に会長が支持を表明していた候補者の劣勢は明らかであり、
ひかげとキリカは神林弟を協力する事になります。
ここでは探偵活動はありませんが、キリカが何故生徒会に属しているのかが明かされています。
その気持ちがひかげにも伝わり、朧気とではありますが、作品の今後の展開を暗示しているようです。
選挙戦が収拾が付かない状況に陥りそうな状況で神林弟は精力的に動き、
ひかげは詐欺的な?打開策を示して見せます。キリカの分析が見出した行方は。。。
ここまでは未だ主要登場人物の紹介で推移している印象を覚えます。
従って、1冊単位として考えるとまだ物足りないと感じる向きもあるかもしれません。
しかし、前巻からの流れと今後への指針の様なものも感じられる部分もあり
ひかげとキリカの関係の変化、そして彼等が共に目指す目標。
探偵活動はそれ自体が主ではなく、様々な部分を成長させる為の手段なのではないかなと。
今後の期待値を込めた上での連作として面白くなって行くであろうと評価します。
コメント
投稿元:
レビューを見る
本文はなんというか毒にも薬にもならない内容というかなんというかでしたが、ぽんかん⑧のイラストが素晴らしいといった印象です。
投稿元:
レビューを見る
有り体に言って
この作品には
自分がラノベに期待する全てが詰まっている
これくらいが丁度いい
投稿元:
レビューを見る
新キャラが2人も出てきて、前巻以上ににぎやかでした。
でも事件も盛り上がりも前巻の方が良かったなぁ…。
投稿元:
レビューを見る
2巻。別に短編集を銘打っているわけではないけど、話が前後で別。
共通なのは新キャラの一人が前後共に出てくることか?
今回の話は割と、主人公が「暗躍して、謀略はりめぐらせて、大舞台ではったりかまして、みんなをだしぬ」く要素が少なかったように思われる(引用は本文P45より)。
2話構成なのも、さらなる続刊を視野に入れた土台作りのためのように感じられた。
これは作者久々の長編化か?「神様のメモ帳」も8巻まで続いているがそれは去年の7月発売だったし、5月には同じレーベルの電撃文庫で新作を発表する模様。あまりこの作者に長編を望みたくないのが自分の本音である。でも長くなりそうだよなあこのシリーズ。
追記
新キャラのもう一人の名前に、あの要素が加わると……
先生、消されてしまいますよ、主にジブリ的な意味で。
投稿元:
レビューを見る
3本立てでサクサク進むのが良いね。
これはキャラクターが良いから気持ちよく読めるね。うん、良い。
今巻は前巻よりは小規模で優しい内容だったかな。あ、でも選挙はまぁ大きい事柄かな。
3本立ての3本目のお話みたいのがストーリーの本幹だったりするから面白いよね。
投稿元:
レビューを見る
非常に軽い読み心地で、テンポがいいので非常に楽しく読むことができました。でも、『生徒会探偵』ってタイトルの割に、あんまり探偵してないというか。どっちかというと、生徒会詐欺師と生徒会ギャンブラーの戦いの幕開けの物語、と言う印象を受けました。改めて会長の器の大きさを見せたところで、如何にひかげがそれを崩していくのか、と言うところが楽しみになるようでした。その中で、キリカがどう活躍していくか。楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
内容説明
生徒数8000人超の巨大学園を支配する生徒会に、見習いとして入った僕。正式な書記になるには、会長のライバル・中央議長の朱鷺子さんに認められなければいけない。次第に明らかになる生徒会役員たちの過去、そして登場する前任の書記は……やっぱり変態さん?
着替え中の女子中学生を狙った(?)詐欺事件に、陰謀渦巻く文化祭実行委員会の委員長選挙、そして会長と朱鷺子さんとウサギを巡る失踪事件。次々と舞い込むトラブルを《生徒会探偵》聖橋キリカが一発解決! ますます加速するハイテンション学園ラブコメ・ミステリ!
巨大学園を支配する生徒会に、見習いとして入った僕。正式な書記になるには、会長のライバル・中央議長の朱鷺子さんに認められなければいけない。次第に明らかになる役員たちの過去、そして登場する前任の書記は……やっぱり変態さん? 着替え中の女子中学生を狙った(?)詐欺事件に、陰謀渦巻く文化祭実行委員会の委員長選挙、会長と朱鷺子さんとウサギを巡る失踪事件。舞い込むトラブルを《生徒会探偵》聖橋キリカが一発解決!
内容(「BOOK」データベースより)
生徒数8000人超の巨大学園を支配する生徒会に、見習いとして入った僕。正式な書記になるには、生徒会長のライバル・中央議長の朱鷺子さんに認められなければいけない。次第に明らかになる生徒会役員たちの過去、そして登場する前任の書記は…やっぱり変態さん?着替え中の女子中学生を狙った(?)詐欺事件に、陰謀渦巻く文化祭実行委員会の委員長選挙、そして会長と朱鷺子さんとウサギを巡る失綜事件。次々と舞い込むトラブルを生徒会探偵聖橋キリカが一発解決。新ヒロインも登場でますます加速するハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、第2弾。
投稿元:
レビューを見る
杉井光が贈る、ハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、第2弾です。
正式な書記になる為に中央議長の朱鷺子さんの承認が必要になる
主人公。
次第に明らかになる生徒会役員たちの過去。
そんな中登場した前任の書記・・・
女子中学生を狙った詐欺事件。陰謀渦巻く文化祭実行委員の
委員長選挙。
そして朱鷺子さんとウサギを巡る失踪事件。。。
新たなヒロイン?も加わり、さらにテンション高くラブ度高く進んでいきます。
焼きもち?を焼くキリカがすごくかわいいです。
朱鷺子さんもなんだがデレてそれはもうかわいいです。
狐徹の底知れぬスペックの高さと、自分と並ぶ者がいない物足りなさ故の心の闇が感じられた巻でした。
投稿元:
レビューを見る
2012 4/16読了。WonderGooで購入。
前巻までの活躍ですっかり「詐欺師」として学内で知名度を得た主人公・ひかげ。
しかし総務役員としては未だ議会の承認を得られず宙ぶらりんに。
そんな中で過去の役員や新役員志望者と関わりつつ、また学内での事件や厄介事を解決する日々を送り・・・。
ラスボスが生徒会長・狐徹で、いずれひかげとキリカがそれに対峙することが示唆されつつ、今は会長の手のひらの上で踊らされて悔しさをにじませる二人の姿が描写されててなんだか可愛い。
・・・が、予算億単位のマンモス学園って設定はこの巻はそれほど生きてないような?
そして主人公はいつも詐欺師になっていくのか、杉井光の探偵モノは。
投稿元:
レビューを見る
杉井光速筆過ぎるでしょ・・・
前巻以上にこじんまりとした内容でした。ミステリというよりお困りごと解決程度の内容の3本立てでした。日常系のミステリとも違います。
キャラが面白いのでさらっと読めるのではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
ひかげは「神様のメモ帳」で言うとしっかり学校に通うナルミですね。 前巻同様ナナメ上をゆく詐欺師ぶりでしたが。
少しずつ生徒会役員の過去が明らかになり、新ヒロイン(男の娘)も登場しさらに賑やかになりました。
会長のやろうとしている事が最後まで分からなかったなぁ。
―僕とキリカはいずれ、ほんとうの意味で天王寺狐徹を敵に回して戦うことになる。 という文も気になります。
投稿元:
レビューを見る
前巻より物語の規模が縮小されています。学校という閉じた世界を舞台とするので、このくらいの方が手頃に読めて私は好きです。でもまあ、少し寂しくもありまして。1巻ラストの興奮は忘れられない。また山場が来るまでは、ひかげでモフればいいのかな。