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商品説明
世界各地の屠畜現場を取材してきたイラストルポライターが抱いた、どうしても「肉になる前」が知りたいという欲望。見切り発車で廃屋を借り豚小屋建設、受精から立ち会った中ヨーク、三元豚、デュロック三種の豚を育て、屠畜し、ついに食べる会を開くに至る。一年に及ぶ「軒先豚飼い」を通じて現代の大規模養豚、畜産の本質に迫る、前人未踏の体験ルポ。【「BOOK」データベースの商品解説】
世界各地の屠畜現場を取材してきたイラストルポライターが、一年間をかけ、三頭の肉豚を飼い育て、屠畜場に出荷し、肉にして食べるまでを綴る。「軒先豚飼い」を通じて現代の大規模養豚、畜産の本質に迫る体験ルポ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
内澤 旬子
- 略歴
- 〈内澤旬子〉1967年生まれ。國學院大學卒業。イラストルポライター。日本各地、海外諸国へ出かけ、製本、印刷、建築、屠畜などを取材。著書に「世界屠畜紀行」など。
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著者/著名人のレビュー
生きた豚を描写してい...
ジュンク堂
生きた豚を描写しているにもかかわらず「おお、これは確かにおいしそうだ」と、頭の中を色々な豚肉料理がよぎっていきます。
とはいえ、屠畜現場を見たことはもちろん、生きた豚にさわったことすらないぼくとしては、「愛情を込めて育てた豚を、殺して食べる」ということがどういうことなのか、本書の結末を全く想像できないまま読み進めました。
恐らくは、著者も実際に試してみなければわからないとばかりに挑んでみたのではないでしょうか。
はたして著者がたどり着いた感想は、やはり体験しなければ予想できない、しかし、とても感動的なものでした(少なくとも文章で読む限りは)。食べられるために生きる豚と、生きるために豚を殺す人間との関係では、最も幸福な結論ではないかと思います。
『世界屠畜紀行』の高密度な情報量に比べると、ドタバタエッセイ風の味付けですが、ぼくとしてはこちらの方が長く心に残りそうだと思います。
書店員レビュー
驚かされるのは、著者の好奇心と、実行力です
ジュンク堂書店京都店さん
驚かされるのは、著者の好奇心と、実行力です。実際に「豚を飼ってみたい」と考えてみても、「飼う場所がない。餌をやるのは大変そうだ。糞尿の処理をどうしたらいいのか分からない」など、克服しなければならない課題点の多さにしりごみし、すぐに諦めてしまう人がほとんどだろうと思います。けれど、著者はそんな課題点、問題点を見事に一つ一つクリアしていき、一年間、三頭もの豚の飼育に成功します。
著者が少しずつ豚に愛情を抱いていく姿や、屠畜場へ出荷する直前に躊躇する姿や、最後に豚たちが食肉へとバラされていくのを見届ける姿が、感動的ですらあります。
一方で、現在の畜産業の現状や、種付けの方法、飼育方法、飼料はどういったものか、など詳細につづられていて、こちらも興味深く読むことができます。 理工書 坂本
肉はお好きですか? ...
ジュンク堂書店福岡店さん
肉はお好きですか?
肉には当然、肉になる前があるのですが、
知っているようで、何も知りません。
「私たちは何を食べているのか?」
そこから始まり、世界中の屠畜現場を取材してきた著者は、
その興味の果てにとんでもないことを実践してしまいます。
つまり「自ら飼って、食べる」
牧場に預けてなんてナマヌルイことはやりません。
種付けから見学し、豚を飼える家をみつけ、本当に一緒に生活します。
夢・秀・伸、三頭の豚と著者の生活は、愛と笑いに満ちています。
著者がネパールで飼育されていた豚のことを思い出し、
自分のウ○コをオヤツに差し出す所なんて…
そんな楽しい養豚ライフの終わりは、もちろん、食べること。
「いのちを頂き、生かされていることへの感謝」なんて書くと
正論過ぎてピンとこないのですが、
「三頭の存在を体内に残している(中略)私のところに来てくれてほんとうにありがとう」という言葉には、
実践し体験したものだけが発する説得力があります。
いきものを食べたら、それは自分になるのだなぁ、と妙に納得しました。
理工書担当 福田
紙の本
「豚を飼い育て食べました」 凄い本!
2012/08/26 10:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは凄い本を読んでしまった!
読みながら何度も思いました。
「世界屠畜紀行」の取材のため、世界のあちこちで屠畜現場を取材、克明なイラストでその現状を紹介しルポを書きあげた内澤旬子さん。
「どうしても自分で豚を飼ってみたい。そして、その豚を食べてみたい」と思い立ち、それを実現したのですよ。
養豚について何も知らない彼女が、多くの支援者に恵まれたとは言いつつ、基本は一人で3頭の豚を育て上げ、そうして仲間とともにその豚を食べるところまでの1年の日々。それはまず豚を探し、豚を飼える家を探し、豚小屋を作るところから始まるのです!
3頭の豚にそれぞれ「伸」、「夢」、「秀」と名前をつけ、ペットでもない家畜でもない、そんな豚と関係性を持つ。豚の世話はほんとうに大変そうでした。
豚の脱走事件もありました。
「そうなのだ。誰にも頼まれもしないのに、こんな金と手間をかけて、何をやっているんだろうか、私は」と思う内澤さん。しかし、懸命に世話をしながら、同じ目線で豚と見つめ合い、愛くるしいたまらない感情がわき起こり、あるときはアニマルセラピーかと思われるほどの繋がりが生まれ…。ただただ、すごいなと思いました。
いよいよ出荷のために3頭をトラックに乗せるシーン。2頭はなんとか乗せたものの、あと1頭がどうしても乗らない。そのとき、彼女はキャベツでおびき寄せ、その豚はスロープをゆっくり登って彼女と一緒にトラックの荷台に入って行きました。
「自分から荷台に上がった豚なんてはじめて見たよ」
と手伝いに来てくれた畜産の専門家の言葉に、私は思わず涙が出てきて、なかなか止まりませんでた。このひと言に、内澤さんと3頭の豚たちの過ごした時間のすべてが凝縮されているように思えたからです。
表紙の3頭の豚、なんともいい。イラストに彼女の愛情を感じます。
それから、じっくり見てしまったのが、本文中に紹介されている頭蓋骨になった豚と内澤さんの写真。そのりんとした美しい表情がいいなぁ~。写真がすばらしくて、うなります。
それにしても、彼女の夢をかなえようと多くの人たちが差し伸べた熱い気持ちとすばらしい行動力にも感動しましたね~。「人間やる気になれば何でもできるのだ。まさか豚を飼うのにセメントをこねるとは思いもしなかったのだが。」夢を持つすばらしさ、ここにありですね。
紙の本
面白く、ためになる
2021/11/04 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
豚を飼っていることによる苦労や発見がとても面白かった。また、食べるということや経済性に関する部分はとてもためになると感じた。