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紙の本
裁量トレーダーの心得 初心者編 システムトレードを捨てたコンピューター博士の株式順張り戦略 (ウィザードブックシリーズ)
著者 デーブ・ランドリー (著),長尾 慎太郎 (監修),山口 雅裕 (訳)
トレードをこれから始める投資家やトレーダー向けの「裁量によるトレンドフォロー手法」の入門書。マーケットに流布している誤った神話と真実を明らかにし、マーケットで定期的に利益...
裁量トレーダーの心得 初心者編 システムトレードを捨てたコンピューター博士の株式順張り戦略 (ウィザードブックシリーズ)
裁量トレーダーの心得 初心者編 ──システムトレードを捨てたコンピューター博士の株式順張り戦略
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商品説明
トレードをこれから始める投資家やトレーダー向けの「裁量によるトレンドフォロー手法」の入門書。マーケットに流布している誤った神話と真実を明らかにし、マーケットで定期的に利益を出す方法を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
デーブ・ランドリー
- 略歴
- 〈デーブ・ランドリー〉ルイジアナ大学でコンピュータサイエンスの理学士、南ミシシッピ大学でMBA(経営学修士)を修得。TradingMarkets.comの共同設立者兼定期寄稿者。
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紙の本
失敗を経験とするために。
2012/02/21 23:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーケットライダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
レイマン(Layman)が株式投資に興味を持つのは、どんなときだろう?
上昇トレンドが続き、株式買付けから入って売り手仕舞いし、どこかで誰かが儲かったという話が、まことしやかに広まっている頃だ。
チャートを見ると、たしかに、ここで買って、ここで売れば利益になるように見えるから、、まことしやかな話も真実味を帯びてくる。
マスコミもこぞって特集を組む。本屋さんの投資コーナーは溢れんばかりの平積みが次々と広がっていく状況。そう、今とは全く逆のパターンのときだ。
「株を買う前には、トレンドと買いのセットアップがあることが必要だ。さらにマーケット全体やその株が属するセクターも上昇していなければ」ならないと本書にもある。
必然的にレイマンが初心者に変わるときにはうまくいく、マーケット全体の上昇トレンドが続いている間においては。それまでは真実味だけであったイメージが、少ない利益だとしても、それを得たことで現実味を体が覚えていく。身体が覚えると、それは習慣となり、トレードせずにはいられなくなる。本書で詳しく説明されているセットアップを待ちきれず、早めの仕掛けのほうが、もっとうまくいくと思い込みながら。
「トレーダーではなくウエーター(待つ人)になるように」と著者が言っていることさえ忘れて、小さな利益の積み上げが、一瞬にして吹き飛び、トントンならまだしも、強制退場までの事態に遭遇することになる。そのとき初めて「一に資金管理、二に資金管理、三に資金管理」という著者の真意を身をもって理解できるようになる。
本書は失敗をしないためにあるのではない。「私は本書でこれらの落とし穴をすべて指摘している。だが、そんなマネをしないようにと私が言ったからといって、あなたがそれをやめられるわけではない」と著者は実に鋭い。
初心者が失敗をし、投資は儲からないどころか、大損をしてしまうものだと思い込んだことが、これまた、まことしやかに広まっていく。下降トレンドのチャートを横目で見ながら、買いから入ることしか知らないレイマンはやがて、もとのレイマンに戻って、それを広めていく。
なんのことはない、お金が市場に循環しただけのいつもの風景となるだけだ。
失敗は必然だが、その後の分かれ道に本書が手元にあれば、いつもの風景を一変できる。
「トレーディングには2つの変数しかない。『あなた』と『相場」だ。(そして)あなたは相場をコントロールできない」、できる可能性があるのは自分自身の感情のコントロールだとする著者の心得が自分の中に響き渡るとき、本書の価値は無限に広がっていく。
そのときこそ、再読、再々読し失敗が経験に変わるように自分をコントロールしなければならないと感じる逸品です。
起こすべくして起きる失敗、その後のために、レイマン(=門外漢)のうちに手元に置きたい一冊。