紙の本
ゲームの歴史を語る
2017/04/03 18:31
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほとんどもうマリオは日本だけのキャラクターじゃないんだな。グローバル化により情報のひとつとしてキャラクターや物語も世界と共有される とんでもない世の中になったのだと痛感した。
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原題:SUPER MARIO - How Nintendo Conquered America
著者:Jeff Ryan
訳者:林田陽子
初版:2011(US),2011(JP)
原題を直訳すると、
「スーパーマリオ いかにして任天堂はアメリカを制したか」
かな。
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マリオのゲームの話と任天堂が(主にアメリカでの)家庭用ゲーム機の生き残り競争をいかに戦ったかというはなしをさらっと。読みやすいけど。
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京都の名だたる企業の中でもひときわ個性的かつ閉鎖的な、この会社の歩みを軽妙な文体で語っていて、面白い。
タイトルの通り、まだアーケードゲームを作っていた頃の任天堂がアメリカに進出したころの試行錯誤の様子と、隆盛期を支えた技術者、横井氏、宮本氏の人となりが特に生き生きと描かれている。
横井氏の開発思想、『枯れた技術の水平思考』という言葉が印象的だった。「新しい技術を追い求めるのではなく、コストも安く実績もある既存の技術を新しい知恵で活用する」というこの発想が、任天堂のイノベーションを支えてきたんだと思う。
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成毛眞さんがブログで本書を一押しのオススメ本として挙げていたので買ってみたが、確かにめちゃくちゃ面白かった。
アメリカ人ジャーナリストが書いた本の日本語版であり、日本人の読者は、馴染みのある任天堂という企業やゲーム文化について、一歩外側から外国人の視点を借りて眺める楽しみがある。また、アメリカ人らしい皮肉たっぷりのユーモアが随所で光る、小気味良い文章だ。
宮本茂はマリオを、そして数々のヒット作をどのように着想し、世に生み出したのか。ソニーが独自にプレステを発売するようになった経緯とは。他社のゲーム機の台頭によって苦戦を強いられていた任天堂は、どんな戦略で巻き返しを図ったのか。
独創的なイノベーションの秘話が効果的な演出で語られ、読んでいて脳がアハ体験しまくりな感じだ。
本書に触発されて、任天堂関連の本をもう二冊注文してしまった。
純粋に読んでいてワクワクして、夜中でも止まらなくなる良書だった。
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日本のゲームメーカというイメージがあるので、世界に影響力のあるグローバル企業である事をついつい忘れてしまう。
特にアメリカ市場に挑戦するところから、ドンキーコングの著作権裁判など、知らなかったことがあったので、楽しく読めた。
ビジネスとして考えると、すごい企業だと改めて感じた。
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原題通りに「マリオ」の言葉をタイトルに入れた方が良かったんじゃないかとは思うけど、面白い本だった。基本的にはマリオを主軸としながら任天堂がアメリカに進出してヒットを飛ばしていった話。アメリカ支店なので日本の話とは色々違うところがあってなかなか読み応えがあった。
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8/17読了。任天堂が米国でいかにビジネスを展開し、そして成功をおさめたかを時系列に追っています。各時代のコンテンツの開発秘話(特にマリオカートは意外!)やマリオのキャラクター戦略なども面白かったですが、なんと言っても元祖"カービー"とマリナーズのオーナーが活躍した、ユニバーサルとの「ドンキーコング訴訟」の顛末は痛快。法務の仕事をされてる方には夢を与えることでしょう(笑)ゲームライターが著者のせいもあって、変にビジネスモデルやマーケティングの説明臭さがないので、気楽に読めましたね。
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著者は、外国の人なのに良く此処まで調べ上げたと感心してしまった。
著作権がらみの戦いも非常にスリリング。
これからスーパーマリオを見る目が変わりそうな反面、うすうす感じていた事をハッキリと提示された感もある。
なぜプレステ3にもWiiにもゲーム会社が集中しなかったか、どんどん次世代機が出るのかその理由が理解できる。それでも、利用者からすれば、ハードを統一してソフトを集中して欲しい。ハードがポンと出てゲームがチョロッと出てまたハードがポンと出るという迷惑な現状も、ゲーム離れを引き起こしてるんじゃないだろうか。
これからの任天堂の戦略に期待と不安が過ぎる。
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任天堂の歴史、、というかマリオの歴史。
マリオ好きだから楽しかった♪
【アメリカ進出~マリオ誕生~NES(日本でいうファミコン)】まではリアルタイムで知らない部分で、【SNES(スーファミ)~64~ゲームキューブ~DS・Wii】は自分もリアルタイムで知ってるの部分(初めて遊んだゲームはスーファミのスーパーマリオコレクション)、という違いがある。なので個人的には前者はただ単にある1つ日本企業のアメリカ進出の過程という読感だけど、後者はそれに加えて当時の記憶と照らし合わせてみることができたので非常に面白かった。
当時小学生だった私にも64の3D映像は非常に衝撃的で、これから新しい時代が始まっていくのかなーすごい!と思った反面、なんだかめっちゃ怖かったのを覚えてる。そのスーパーマリオ64の大成功を最後にしばしの暗黒時代に入る。
(確かに90年代後半ー00年代初頭はPS&(ハードから撤退するまでの)セガがすごかった。自分も例にもれず、この期間はPS2で遊んでた。)ゲームキューブもなんかぱっとしなかったもんね。(例外的に、ゲームボーイは好調だったようだけど。ポケモンという、育成型RPGという新境地も開拓したし。)
文章中でも少し引用されてたけど、ブルーオーシャン思考っぽく言うと、スーパーマリオブラザースetcの開発により、青い海を開拓し、それが時を経て赤い海になり淘汰されていって、DSとWiiで新たな青い海を切り開いた、って感じかな。
新たな青い海の先に進んでいくと待っているのは、ソーシャルゲーム、スマホなどの新しいライバル。これらとこれからどんな風に戦っていくんだろう。(もう始まってるかな。)
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ビデオゲームの歴史。いわゆる世界一有名な配管工の歴史。彼はいかにして生まれ、どんな運命を背負ってきたか。
企業が生き残っていくためのシビアなところや、詰まるところ、ゲームってなんなんやろ、といった内容も踏み込んだ一冊。
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任天堂の歴史。アメリカでの話題が中心です。
どことなくApple(スティーブジョブズ)の歴史と似ています。
Wiiはゲームではなくアクティビティだという言葉が印象的です。
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本書の原題は「SUPER MARIO」。端的にいうと、スーパーマリオのキャラクターを通じて、アメリカ任天堂(NOA)の社史を語っています。ただ、一見するとビジネス書のような表紙やタイトルですが、中身は極めてゲームに偏っていて、とてもマリオが好きな、アメリカのニンテンドーオタクが書いた本、という印象を受けました。
話は1980年からスタートし、マリオ誕生から現在までの活躍を詳しく解説しています。エピソードを読んでいくと、個別ゲームの開発秘話や裏話まで、著者は本当によく調べたなと感じます。私もNOAについては知らないことも多く、とても勉強になりました。また、日本のゲーム史や任天堂本社については自分の記憶と合致し、懐かしい思い出とともに読むことができます。
固有名詞が多いので、ゲーム名を見てそのゲームをイメージできない人は正直しんどいと思います。でも、原題と邦題が異なる場合も、概ね正確に訳されています。個人的には、マリオやドンキーコングといった名前に対し、外国人が持つ印象を客観的に、バカバカしく書かれていて面白かったです。そんなユーモアあふれる文章も好きですね。
私と同年代(30代から40代)であれば、ちょうど小学校から大学生くらいまでのゲーム歴と完全にシンクロするはず。ゲーム少年だった人、任天堂へのラブ度・マニア度を1upさせたい人は必読でしょう。
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マリオを中心とした、アメリカにおいての任天堂の話(そもそも、原題は『SUPER MARIO』)。
荒川實という元NOAの社長は知らなかった。そもそも、NOAがどういうことをやってるのかさえよく知らなかったのだけれども、任天堂の成長にも深く関わっていたんだなと。
ユニバーサルと訴訟騒動での任天堂側の弁護士の名前が『カービィ』なことに驚き。ピンク玉のキャラクターの名前もここから来てるんだとか。
ああ、なんかこの本読んでたら久々にマリオのゲームがしたくなった。実は、『スーパーマリオ 3Dランド』を買ったものの、ほとんどプレイしてないんだよな・・・。
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ニンテンドーインアメリカとはいっても、結局のところ任天堂通史になっている。これはいかにニンテンドーのビジネスが日本という国にとどまらないユニバーサルな物であるかを示していると言えるだろう。