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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.11
- 出版社: メディアファクトリー
- レーベル: MF文庫J
- サイズ:15cm/294p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8401-4296-0
読割 50
紙の本
剣の女王と烙印の仔 8 (MF文庫J)
著者 杉井 光 (著)
“流転する生命”という最凶の力を引き摺りながら進軍する女帝アナスタシア。その傍ではニコロだけが一命を取り留めていた。帝国を脱出したジュリオとシルヴィアには死の追跡の手が伸...
剣の女王と烙印の仔 8 (MF文庫J)
剣の女王と烙印の仔 VIII
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商品説明
“流転する生命”という最凶の力を引き摺りながら進軍する女帝アナスタシア。その傍ではニコロだけが一命を取り留めていた。帝国を脱出したジュリオとシルヴィアには死の追跡の手が伸びる。一方、疲弊した聖都でミネルヴァは記憶と精神、全てを失ったクリスと対面した。裡なる獣を封印するにはそれしかなかったのだ。そしてついに聖将軍となったフランは全てを背負い、帝国との決戦に挑む。「真名を思い出したらあいつはもう、クリスじゃなくなる。そうしたら、斬ればいい」定められた刻印の運命によって分かたれたミネルヴァとクリスの最後の戦いの行方、そしてはじまりの獣と終わりの女神が出逢うとき、世界は—。一大ファンタジー巨編、ついに終幕。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
神々の戦いの終焉
2015/08/27 09:29
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
血反吐を吐く様な思いをして聖王都まで進軍し、アンゴーラの女帝アナスタシアに対抗するため、聖王国軍と和睦した連合軍だったが、それまでの仇敵同士が急に仲良く出来る訳もない。互いに思惑を抱えた探り合いが続く。もはや一刻の猶予も残されてはいないのに…。フランチェスカ・ダ・ザカリア・サン・ディキマ・エ・ベローナはまたも苦労を強いられることになる。
王宮にてようやくクリストフォロ・エピメクスとミネルヴァ・サン・ディキマ・イ・フォルトゥナだったが、クリスは冥王オルトスの真名を封じる代償に、彼自身の記憶も失っていた。それどころか、まじりあったティベリウスの意識が暴走し、事態を混迷させる。
ジュリオに助けられたシルヴィア、カーラなど、全ての役者が、神々の刻印が聖王都にそろう時、世界の行方に決着がつくことになる。
色々なキャラクターに結末が与えられる訳だけれど、一番憐れな結末をもらったのはカーラかもしれないな。求めて求めて様々に画策をし時間を費やして来たのに、結局それは完全に死路であることを明確に突きつけられてしまうなんて、絶望以外の何物でもないかも。あれこそはまさに神の傲慢というべきか。
正直言ってハッピーエンドと呼ぶのは憚られるが、人の身に過ぎた力を課されてしまった以上、求められる幸福にも限度があるのかもしれない。