0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
高田郁さんの短編が読みたくて。他山本周五郎、宮部みゆきなど全部で五編の短編集。どれも親子にまつわるほろりさせられるお話。高田さん、やっぱり料理で攻めてくる。アイデアがお上をも唸らせる。天晴。宮部さん、山本さんは安定の人情話。泣けちゃうんだなあ。文章に馴染みがあるので、すっと心に入ってくる。池波さんはほぼ読んだ事がないので、読み込むのに時間がかかった。平岩さんのは他4編から比べると少しだけ生々しくて、辛いお話かな。結局、血を分けようが、分けまいが相手に対する想いと情が勝るね。絆かあ。奥が深いんだな、絆って。
投稿元:
レビューを見る
親子の絆をテーマとした短編集。
高田郁さんの名前につられて読みました。
宮部みゆきさんの「鬼子母火」は、ミステリっぽい。きっとどんな立場の人でも分かる、頷くと思う。
「この父その子」・・・「やっぱりか~」という。(どんな)
切ないよねぇ、いや、たぶんそうなると思ってたけどさ。
「糸車」・・・先に収録されている本で読了済み。
でも読み返してて、あの終盤で涙がこぼれそうになったわー。もう。(読み返していたのは外出先)
「親なし子なし」・・・「なんて息子なの!」もう両極端。
余計にありえないのはアイツだ、許せん!
この先はどうなったんだろうか・・・
そして高田郁さんの「漆喰くい」ですが・・・・
あーもう泣かせるったらありゃしない!
筋書き通りかもしれないけれど、この手の話が大好きなので仕方ない。けなげな娘だねぇ、まったく。
投稿元:
レビューを見る
髙田郁さんの短編目当てで読みました。
髙田さん「漆喰くい」は「みをつくし料理帖」に通ずるものがあります。読めて良かったです。
山本周五郎さん「糸車」、平岩弓枝さん「親なし子なし」も好きです。
山本周五郎さんの他の作品も読んでみたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
高田郁の作品が入っていると知って図書館で予約。
どれも読みやすい、いいお話。
(最後の一話以外は!とんでもない息子とひどい母親だあれは。)
一番すきなのは、池波正太郎の「この父その子」かな。
解説によれば、高田郁「漆喰くい」は昔の作品らしい。
少女ふみは、元はふきという名前だったそうだが、みをつくしシリーズで同名の少女が出てくるので、この本に収録するときにふみに変えたんだとか。
話としては特に目新しい感じはなし。
ずっとこういうあったかい作風なんだな。
投稿元:
レビューを見る
みをつくしシリーズから始まって、
高田郁作品を読みつくしてしまったので、
初期の短編を含むこの一冊を楽しみに読んでみた。
満足!
他も親子の絆をテーマに編纂された短編集なので、ほっこり読めます。
投稿元:
レビューを見る
時代小説の親子物語。
高田郁の漆喰くい。良かった!
山本周五郎の糸車。泣けた。親と子の情。こういう家の弟は立派に育つだろうな。父や姉想いのいい子に。
平岩弓枝の親なし子なし。あーあな感じ。うまくいく親子ばかりではない。血のつながり云々ではない。
投稿元:
レビューを見る
高田郁さんの『みをつくし料理帖』を書く前の小説が載ってるというので 購入しました。あたたかみがあって 親子の絆に感動しました。
投稿元:
レビューを見る
宮部みゆき、池波正太郎、高田郁、山本周五郎、平岩弓枝という豪華な作家5名による時代小説アンソロジー。テーマは親子の絆。高田さんは美味しそうな豆腐を題材にしていてまさに【みをつくし料理帖】を思わせるほっこり感があって良かった。未読だった時代小説の大御所…池波、山本、平岩のお三方はあまりにも著作が多すぎて何から読んだらいいのか分からなかったから良い機会だった。意外にも読みやすくて特に良かったのは山本周五郎さんの『糸車』かな。平岩さんの『親なし子なし』はきわどい内容に読んでビックリだが良いラスト。
投稿元:
レビューを見る
高田郁さん目当てで読みました。彼女の作品は時代小説ならではの言葉があまりなく、歴史が分からないと面白さが半減するような話ではないので、私のようにあまり歴史が好きになれなかった人間が読んでも面白いです。
他には、平岩弓枝さんの『親なし子なし』が分かりやすく面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
「鬼子母神」、「子の父その子」「、漆喰くい」、「糸車」、「親なし子なし」、の5話からなるが、どれも、親子の深い愛場がこめられた物ばかりで、すぐに読んでしまえると共に、深く感動してしまう物語ばかりであった。
「鬼子母神」での注連縄に人髪が、挟まれていた訳は、、、そしてそれを燃やした後の煙は、母の霊魂が、こめられていたのか、、、と、思える話。
「その父その子」は、やはり、池波正太郎!と、思われる時代小説でも、情愛の深い話で、、つつましい生活を送る真田家の殿様に、まつわる話で、一度の契りで、生まれた息子とのつながりであり、最後の墓に入るまで、そして墓に、全てのつながりまで、封印してしまうのである
生涯、顔合わせることも無く、話をすることも出来なかった父と子。それなのに、絆の深さがあった物語である。
「漆喰くい」 豆腐を、病気の母に食べさせたいと願う11歳の娘ふみが、その時代「慶安の御触書」で、、作っては駄目なのを、四角でなく水にも浮いてない物だから、と、作り方を教わり、その名を、漆喰くいと、、、
そして、其の事を庄屋も、代官も、親孝行に最適な処分を下すのである。
「糸車」は、病気の父と、幼い弟とで、つつましい生活をしているお高は、養女だったので、父は、娘のため生活の豊かになった、元の家に戻そうとするが、お高は、粗末な家の養父の元に帰って来るのである。
お高の選択は、今の時代には、相応しくないのかもしれないが、血のつながりも、必要だけど、家族としてのつながりを、大切にしたと、思う。
「親なし子なし」 は、金持ちの呉服商へ再婚して、女将になったが、姑からは、愚痴を言われ、主人からも冷たい仕打ちに合い、そして、実の息子は、ぐれて、金の無心をするのである。
そんなやりきれない中に、最後の奉行の采配に、光を見出す。
親子関係、家族関係が、今の時代物が簡単に手に入るのと、同様に、子供も、物扱いに、なっている事件が、沢山ある。
東日本大震災で、『絆』と言う言葉で、皆がつながったように、親子、家族が、本当に、絆で、結ばれて、悲惨な親子の事件が無いようになれば良いと、思える昨今です。
投稿元:
レビューを見る
年をまたいで読了。
色んな親子の絆が。
初めは高田郁氏の「漆喰くい」狙いで読んでいたんだが、他の作品も例外なく名作。
スゴいアンソロジーだよ。
投稿元:
レビューを見る
宮部みゆき:鬼子母火
池波正太郎:この父その子
高田郁:漆喰くい
山本周五郎:糸車
平岩弓枝:親なし子なし
それぞれの作家が親子の絆を描いた時代小説短編集。どの作品もいかにもその著者らしい描き方で色々な立場の親と子が互いを思いやる絆の深さを表現している。短編ながら心温まる作品ばかりだ。
投稿元:
レビューを見る
宮部みゆき 鬼子母火
池波正太郎 この父その子
高田郁 漆喰くい
山本周五郎 糸車
平岩弓枝 親なし子なし
編者の細谷正充氏の時代小説のオススメ解説は好みなので、読んでみた。
さすが豪華でバラエティ豊かな作品集。それぞれの著者の特色がよく出ていておもしろかった。
いちばんの好みは、高田郁の「漆喰くい」。食べものの美味しさと人情味はこの著者の真骨頂。
宮部みゆきはやっぱり多少怪談入ってるし、平岩弓枝の「女のいやらしさ・怖さ」はずば抜けてる。
同じシリーズで、「ふたり」ていうのも読んでみようっと。
投稿元:
レビューを見る
高田郁さんが読みたくて、図書館で借りてみた。
もちろん高田さんは文句なしに良かったけど、他の人も、こういう本を借りなければ読まなかっただろうけど、どれも面白かった。
かなり豪華な顔ぶれ。
投稿元:
レビューを見る
親子をテーマにした時代小説の大人気作家5人のアンソロジー。
不遇の環境、憤り、嘆き、ほっこり、ホロリ、そして希望。時代小説ならではの安心感を、短編ゆえに凝縮された愛情と絆がたっぷりと描かれた作品たち。
高田郁の収録作品の『漆喰くい』は、みをつくし料理帖で人気となる前に雑誌に掲載されたいわば隠れた名作だという。グルメ系のアンソロジーにも掲載されてもいい感じだが、池波正太郎と山本周五郎に挟まれた掲載順が『きずな』を強く感じさせてくれた。