紙の本
情報が氾濫して混乱する現状に道筋をつける
2012/02/14 12:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のたくきさんには何冊かの本で世話になっていて、読むたびに信頼の度合いが上がっている気がする。
パソコン、IT関連の入門書、解説書は、それこそ星の数ほどありそうだが、何でも役に立つというわけではない。要は、最後は書き手を信頼できるかどうかではないか。
たとえば詳しければいいというものではない。書き手はプロだから当然ITには詳しいだろうが、それ以外の広い世間の諸々に通じてないと、何か偏っていたり、わかりにくかったりするような気がする。その点、自分で小説を書いたり作曲もする多才な能力で幅広く活躍中のたくきさんは、いろんな立場の人間を頭に考えてくれている気がするし、目配りもバランスがよく、文章も読みやすい。
またうっかりすると、解説書と見えるものが、実はある特定のものを売り込もうという戦略によって書かれている場合もないとはいえない。この点もたくきさんは信頼できる。作る側、売る側ではなく、あくまで使う側の立場に立って、よくないものはよくないと言ってくれるからだ。
というわけで役に立つたくきさんの著作の中でも、今回のはまた実にタイムリー、かつ世の中の要請にこたえるものではないかと思う。
この分野の進歩はとんでもなく早いからどんどん世界が変わっていく。そんな中で、パソコン系ならタブレット、ネットブックなど、携帯は従来型とスマートホン、ネットの情報交換ならブログ、フェイスブック、ツイッターなどなど、選択肢がどんどん広がり、情報が氾濫して、何がどうなっていてどう選んでいいか混乱してしまう。それに対して、それぞれがどういうもので、どういう目的や要求のある人に何が合うかをわかりやすく整理してくれたのがこの本である。
もちろん詳しさを求めればきりがないだろうが、それは次の段階で、混乱しているユーザーにわかりやすく見取り図を示してくれた、という点でとてもありがたい本だと思う。
紙の本
現代のデジタル社会で効果的に仕事を行っていくためにはとっても役立つ一冊です!
2020/02/20 08:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現代の社会で次々に現れる新しいデジタルツールやそれに関連したツールを賢く使い分け、効果的に仕事や作業を行うことを教示してくれる一冊です。私たちの周りには、今やパソコンだけでなく、タブレット、スマートフォンなどの様々なデジタルツールがあり、またSNSやクラウド、データストレージなどのサービスも数を数えればきりがありません。こうしたツールやサービスを全部使いこなそうとすると、それだけで非常に大きな負担となり、時間もかかってしまいます。そこで同書では、必要に応じたこうしたデバイスやサービスの賢い使い分け方について、分かりやすく丁寧に解説してくれます。これからのデジタル社会で効果的に仕事をしていくためには必読の書です。
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使ったことが無い人は分かりづらい、ノートパソコン・ネットブック・iPad・iPhoneの違いについて書かれてあります。
使わない、選ばないことも使い分けの一つだと説いています。
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ITの専門家ではなく、執筆活動等させている方の著作。なので、実体験に基づいておられ、実用的な提案をされている。セキュリティソフト不要とは大胆な提案。参考になった。
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震災後に書かれた本で、しかも著者たくき・よしみつ氏は、被災地の方ということもあって、被災直後の情報の伝達状態が大変興味深かった。たくき氏は第4回小説すばる新人賞受賞者。小説家としての活動とともに作曲家としても活動中らしい。
普通のケータイとスマートフォンとの違い、使い勝手や、ipadを代表とするタブレットとネットブック(ミニノートパソコン)との比較も、正直な記述で解り易い。
*iPadは画面が美しいのでプレゼンテーションには最適だが、無線LANルーターがないと使えない。
*iTunesソフトは重くて使いづらい。
*トラブルを避けたければiPhone、自由を求めるならアンドロイド
*3・11ではケータイは使えなくなったが、IP電話、ネットは使えたので、スマホでwi-Fi接続で情報を得ることができた。
*ネット上にデータ保存する(ストレージサービス)もよいが、2.5インチ外付けHDDなどにデータ保存するのも安全。
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IPADを買っていい人、わるい人の例が載っている。要は、宣伝につられて買った人は失敗すると言うことだ。目新しいのが好きな人でも、使いこなせる人と押し入れにしまい込んでしまう人に分かれるというわけだ。同じようにスマートフォンでも買っていい人と悪い人の例が書いてある。新しい電子機器を買う前に読むべきだった。
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スマートフォンやタブレットのようなハードウェアからクラウドやSNSなどのサービスまで、目的に合わせてどのように使い分けたらいいかの提言。
私は無料のネットサービス系はとりあえず興味が湧いたら突撃して合わなければ放置、という方針なので、前半のハードウェアの部分をメインに読みました。
著者の使ってみての実感に基づく情報なので、かなり主観的な部分もあるように感じられましたが、どういった使い方をした上での実感なのかがきちんと書かれているので自分の状況や目的と比較しやすくて良かったです。
後半はクラウドやSNSなどのサービスを中心に紹介していて、ここは東日本大震災で被災した際の経験を元に語られている部分もかなりあります。
本を購入した目的は前半部分だったので、被災地での情報収集の方法を知ることが出来たのは思わぬ収穫でした。
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iPadなどのタブレットやスマートフォンなど使いこなせなくて当たり前。基本となる扱い方を学ぶ本。
SNSが東北大震災時に活躍してたかしてないかがわかる。
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C0255 でも、使わけは普通にやっていないでしょうか。ブログ等を読んでいても、スマホ+ケータイの複数持ちはよく見ます。クラウドというか、急な、あるいは無告知のサービス停止はありますよね。わたしも、ちまちまと育てていた記録をもっていかれてしまいました。ブクログも別サービス停止から流れてきたのでした。ちなみに、WindowsPhoneは無視でした。Windows8だと、メトロになってスマホの操作性が上がるみたいです。
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パソコン・スマートフォン・タブレットなどのデジタルガジェット、およびブログ・Twitter・FacebookなどのSNSについての使い分けについて焦点が当てられている。
結論としては、用途に応じて使い分けましょうよ、というところに落ち着き、目を見張る目新しさはなかったかな。
ただ、具体例が挙げられているので、これらの使い分けについて指針を知りたい人には役立つのではないでしょうか。
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ソファーで読むのにぴったりの本。
・iPadは受動的な製品
・ネットブックはMicrosoftからスペックを抑えることを条件にOSを安く提供している。すなわち、ネットブックのスペックが低いのはメーカーの努力が足りないわけではない。
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【読みやすい新書】
今ケータイ電話を持つ人の中には、スマートフォン(高機能携帯電話)を選ぶ人が多くなった。では、買っていい人、悪い人はどう判断するのだろうか?本書にはそのヒントが書かれている。
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スマートフォンやPC、ネットブックなどの使い分けの方法を紹介している本。知ってる、または既にやってる、ということも多かった。mixiが日本人に合っていて廃れないというのは自分の周りでは違和感があった。ネットブックやPCを軽く使う方法やHDDの活用法、POPメールとWEBメールの使い分けなどは、わかってはいるがなかなか徹底できていない。ドメインの話は参考になった。
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タブレットやスマートフォンなど、次々に出現するデジタルツール。複雑化するデジタル世界を楽に生き抜くための「使い分け」を提言。
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冷静なユーザー目線に立った視点は、相変わらずの鐸木氏ならでは、である。
本書では、タブレット端末やスマートフォンなどのハードウェアや、ツイッター、フェイスブックなどのSNSなど、最近のデジタル世界をめぐる話について、鐸木氏の見解が述べられる。
個々の内容については、数年後には陳腐化している可能性は高いが、その視点については、学ぶところが大きいと思う。
少なくとも、私は、iPadへの漠然とした憧れはなくなり、客観的になることができた。
次は、動画の編集についての著作が読みたい。
[more]
(目次)
はじめに 〜「使いこなす」から「使い分ける」時代へ
1 iPad、買っていい人、悪い人
・今、コンピュータ端末はどうなっているのか? ……ネットブック、タブレット、スマートフォン
・iPadで誰もががっかりさせられる点 ……こんなこともできないの?
・わざと機能を制限して設計されている ……iPadの欠点は「計算されたもの」である
・iPad、買っていい人、悪い人 ……受動的ツールと割り切ればOK
・iPad使いこなしのヒント集 ……iTunesの同期を外す方法からオススメのソフトまで
・iPadソフトを使う……絶対に必要な定番ソフトを紹介
2 タブレットとネットブックを使い分ける
・iPad以外のタブレット ……しようとポリシーの混乱がiPadの独走を容易にした
・アンドロイドタブレットは最後に勝利できるのか? ……オープンOSに期待
・タブレット時代にこそ見直したいネットブック ……iPadの半分強の値段で買える
・ネットブックをまともに動かす工夫 ……買ったまま使うな!
・環境を軽くしてくれるソフトを使う ……テキストエディタ、IrfanView、VLCなど
・いつでもどこでもネットブックをネット接続する ……WiMAX、モバイルルーターを使い分ける
・ネットブックはサブ機として生き残る ……なんでもできるという安心感
・ネットブック、今後の課題はOS ……アンドロイドに変わる次世代OSは育つか
3 ケータイとスマートフォンを使い分ける
・iPhone対アンドロイドケータイ ……iPhone一人勝ちの状況は変わってきている
・スマートフォン、買っていい人、悪い人 ……本当に必要としている人がどれだけいるのか?
・スマートフォンはケータイではなくパソコンである ……人によってはパソコン離れもありえる?
・iPhone向きの人、アンドロイド向きの人 ……スマートさを求めるならiPhoneが無難?
・スマートフォンは災害時に強い? ……地震直後につながらなくなった一般ケータイ
・スマートフォンを使いこなしている人とは? ……ビジネスマン型とタウンウォーカー型
・従来型ケータイとスマートフォンを使い分ける ……小さければ複数持っていても邪魔にならない
・普通のケータイ+iPod touchという合理的解決策 ……いざとなればiPod touchは電話にもなる
・スマートフォンをAV端末として使う必然性は薄い ……専用機のほうがずっと楽だし合理的
��� クラウドサービスを使い分ける
・「クラウド」の発想がインターネットの常識を変えた ……データもソフトもネット上に置く時代に
・ケータイメールとEメールを使い分ける ……相手のメール環境を知ることが大切
・WEBメールとPOPメールを使い分ける ……Gmailはメールソフトでも送受信できる
・spam対策を万全にする ……アドレス流出のほとんどはネット上で起きる
・メールアドレスを複数使い分ける ……いつ切り捨ててもいいアドレスを持つ
・spamフィルターを使い分ける ……パソコン側で選別する方法は×
・独自ドメインメールを作ってGmailと使い分ける ……Gmailの本アドレスは絶対に外に漏らさない
・短いドメイン名を取得する ……驚くほど短いドメイン名を取得する方法
・独自ドメインを持てばいくらでもアドレスが作れる サーバーなしでアドレスを運用できるサービスも
・無意味で有害な添付ファイルをつけない ……HTMLメールとwinmail.datはメールの二大悪
・メール添付とストレージサービスを使い分ける ……ストレージサービスより楽なWEB渡し
・レンタルサーバーとクラウドを使い分ける ……もはや専有サーバーの時代は終わった?
・クラウドサービスが内包する不安と弱点 ……すべてグーグル任せでいいのか?
・ストレージサービスとHDDを使い分ける ……もはや「ディスク」にため込む時代は終わった?
・セキュアドライブソフトの落とし穴 ……フォーマットさえできなくなることがある
5 ブログやフェイスブック、ツイッターを使い分ける
・ブログとWEBサイトを使い分ける ……検索されたいものはブログで発信
・ブログの発信力をさらに強くする方法 ……キーワード埋め込みと外部エディタによる編集が鍵
・ツイッター、フェイスブック、ミクシィを使い分ける 食わず嫌いで手を出さないと損をする?
・ツイッターは使わないと損をする「情報源」 ……日本は世界一のツイッター大国
・「人為的検索マシン」としてのツイッター 東日本大震災後も活躍した情報メディアだった
・ツイッターを使う上でのテクニック──短縮URL ……ブラウザに組み込んで簡単に使えるようにしておく
・フェイスブックは実名主義の「大人社会」 ……実名主義と分かりにくさが敬遠されている?
・ダークな面も潜むフェイスブック ……「公式アプリ」にウイルスやspamも?
・ビジネスインフラとしてのフェイスブック ……個人も企業も使える「販促ツール」
・ミクシィは「品のいい出会い系サイト」 ……日本人の行動・性格にいちばん合っているSNSか
・東日本大震災で役だったミクシィ ……故郷を奪われた人たちがネット上でつながりを保つ
・フォースクエアは「居場所通知サービス」 ……「位置情報マニア」向け?
・クオラやYahoo!知恵袋のようなQ&Aサービス ……調べ物なら検索エンジンよりも使いやすいが……
・SNSに利用されることなく利用する ……ネット時代を生き抜くために
あとがき 〜使い分けられないことの悲劇