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文明を変えた植物たち コロンブスが遺した種子 (NHKブックス)
著者 酒井 伸雄 (著)
コロンブスが大西洋航路を発見したことをきっかけに、ヨーロッパ大陸に伝来した6種類の植物。その伝播の軌跡を縦軸に、食文化や政治、産業などを横軸として、小さな種子たちが現代の...
文明を変えた植物たち コロンブスが遺した種子 (NHKブックス)
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商品説明
コロンブスが大西洋航路を発見したことをきっかけに、ヨーロッパ大陸に伝来した6種類の植物。その伝播の軌跡を縦軸に、食文化や政治、産業などを横軸として、小さな種子たちが現代の社会や文化を築いてきた歴史をひもとく。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
酒井 伸雄
- 略歴
- 〈酒井伸雄〉1935年神奈川県生まれ。東京大学農学部農芸化学科卒業。明治製菓食料開発研究所室長、食料生産部長、愛媛明治(現・四国明治)社長を歴任。食文化史家。著書に「日本人のひるめし」など。
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本書は入門書
2012/01/01 20:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロンブスのアメリカ到達以降にアメリカ大陸からヨーロッパを経由して世界中に伝搬し、その食糧事情や文化、社会に大きな影響を与えた植物について、ジャガイモ、ゴム、チョコレート(カカオ)、トウガラシ、タバコ、トウモロコシ、の六種を文化史的な面を中心に紹介している。世界的な影響を与えたアメリカ大陸が原産の植物としては、この他にサツマイモ、カボチャ、トマト、インゲン、ピーナッツ、ヒマワリ、パイナップル、カシューナッツ、チクル(チューインガム)、もあるが、何故前記の六種を選択したのかははっきりしない。著者の経歴(明治製菓に勤務)とも関連があるらしいが。
新大陸から伝えられたジャガイモやトウモロコシのおかげでヨーロッパの食糧事情が改善され、その後の歴史がかわったとさえいえる。当初は観賞用植物や医薬用植物と見られていたそうだが、世界中の食文化に大きく影響しただけでなく、生産地の確保などのために各国の勢力関係までも変化した。それらの状況が要領よくまとめられて解説されている。
しかし、六種類も一冊の本で紹介しているので、それぞれはある程度簡潔にならざるをえない。できれば一種類ごとに一冊の本としてさらに精しい解説を期待したい。本書は入門書と捉えたい。