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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.8
- 出版社: 早川書房
- サイズ:19cm/350p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-209236-6
紙の本
IBM奇跡の“ワトソン”プロジェクト 人工知能はクイズ王の夢をみる
IBMが起死回生をかけ開発した、自然言語を理解するコンピュータの実力とは? 世界最強のスーパーコンピュータ「ワトソン」が、2011年2月に全米クイズ王を破り優勝するまでの...
IBM奇跡の“ワトソン”プロジェクト 人工知能はクイズ王の夢をみる
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商品説明
IBMが起死回生をかけ開発した、自然言語を理解するコンピュータの実力とは? 世界最強のスーパーコンピュータ「ワトソン」が、2011年2月に全米クイズ王を破り優勝するまでの技術者の激闘を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
スティーヴン・ベイカー
- 略歴
- 〈スティーヴン・ベイカー〉コロンビア大学ジャーナリズム大学院修了(修士)。ジャーナリスト。元『ビジネスウィーク』誌の技術担当上級記者。著書に「数字で世界を操る巨人たち」がある。
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書店員レビュー
1997年に人間の王...
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
1997年に人間の王者を破ったチェスコンピュータ「ディープブルー」を開発したIBM社の次なる知性への挑戦は、定量化された計算の空間の外、はるかに冗長な人間の言葉の世界で「クイズ王」となるコンピュータを作ることだった。
「人工知能」(と呼ぶべきか、の問題があるが)というとどこか愛想のない印象を与えがちだが、IBMのプロジェクトチームを追いつづけ、彼ら開発者の目線で描かれたこの最新鋭の質問応答システム「ワトソン」の姿は、さながら「世話の焼ける子」といったほほえましささえ感じられる。
ドラマ仕立てのこのドキュメンタリーでは、背景にあるIBM社の戦略や情報科学・認知科学の知識を補完しながら、プロジェクトの日々着実な進歩が濃密に語られている。
「ワトソン」はもちろん、クイズ番組「ジョパディ」出演でお役御免ではない。人間の知的労働を代替することが期待され、機を窺っている。
最後に縮約された著者のことばは、そんな「知性」の捉え方の変節点を示唆する。
「ワトソン」らとともに暮らす時代、コンピュータの知性にとっても、わたしたちヒトの知性がかけがえのないものであるよう、進歩していくのでありたい。
PC担当 木山
紙の本
コンピュータは事典の代わりか?
2016/02/18 22:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山好きお坊さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンピュータが言語応答形式の物知りクイズでチャンピョン経歴者を破った。アメリカでは高視聴率のクイズテレビ番組「ジョバディ」の知識については皆無であったが、とうとうコンピュータがここまで辿り着いたことに感激して読んだ。SF小説『2001年宇宙の旅』に登場するコンピュータ“ハル”が人類を超え宇宙船を支配する。これは人々に、コンピュータに対する負のイメージを植えつけた。IBMの創設者ワトソンの名前を与えられた『ジョパディ』用コンピュータは、発する声、イメージキャラなど“ハル”を思い出させない多くの配慮をしたそうだ。
コンピュータに情報、知識集積を任せきったら、情報、知識を蓄えるための学習は無意味と化すのであろうか。判断力は蓄えられる情報・知識により育成されるものであるから、コンピュータは事典代わりか。現代の情報化の一端を覗くのも面白い。