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ワカマツカオリさんのイラストに弾かれて書店に行き、私に必要だと思って読んだのです。居場所がないな~って感じてたら読んでみるといいかもしれないのです。前向きになるのを助けてもらった気がします。
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これが社会学??個人的体験に基づいた話が多く、エッセーではないかと思う。
居場所について12の命題を提示しているが、どれもこれも自分が体験した、もしくは見聞きしたものに基づく。
どうしてそれが一般化されるのかについての説明がない。
全体的に、共感できる部分も少なくはないが、エビデンスのなさが説得力を決定的に欠く。
主に労働環境に関する居場所について書いているが、どのようにして居場所を提供できるのかという話になる。
ここに、居場所を感じる主体ではなく周りの努力が求められる。
居場所論は人間の弱さと不可分の論題であると思うが、周りに努力を求めるばかりでは、
「どうしてそこまでしてあげないといけないのか、結局居場所なんてのは甘えだ」という反発を受けかねない。
それは結局世の中から居場所を奪っていく。
このことにも関連するが、全体を通してとにかく弱さを認めることのみを重視する消極的居場所論であると感じた。
弱さを認めることは必要。でもそれだけでは本人の居場所は続かない。
弱さを認めると同時に、強さを信じる姿勢を持って居場所を支えることが必要であろう。
唯一なるほどと感じたことは「第5章ヤンキーの居場所」の部分。
ヤンキーがいなくなったのはヤンキー後でも安泰な社会システムが崩れたから、
以前は社会化を行うバイパスとして機能していたというところ。
最後に収録されてるJポップ論は研究者が書いていいものとは思えない。
自説、自分の解釈に都合のよい歌詞だけ引っ張ってくれば誰にでも書ける展開。
歌詞が時代を反映することは否定しないが、恣意的な引用の感が否めない。
個人的にはBUMP OF CHICKENの歌詞の解釈にも不服。浅い。
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ジャケ買い、…ではない。さすがに。
社会・集団の中での居場所に関する悩み…。学校や職場、地域社会において、集団的役割の比重について考え、時代の変化に応じた新しい居場所を紹介。
クセがなくて読みやすい。つまりは、言いたいことが何だかわからなくて面白くないw
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どことなくみんなの心の内にある居場所のなさとか、居場所の不安定さに言及して、具体的にどうやってされを乗り越えるか考えていく本。
読みやすいし、具体的な事例もあがっていて面白かった
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2012.01.26 居場所、生存領域、サードプレイスに関して興味があったので読んでみた。社会学の本であるがとても分かりやすく、解決策まで提示されていて参考になった。とても若い社会学者の秀作だと思う。
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居場所論。納得性は高いんだけどバンプ的世代とかでライフステージ的にアラサー化した世代にはあまりミートしなかった。まあ世代論というより階層論なのか
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好きな社会学の本が増えました。
その名も「居場所の社会学 生きづらさを超えて」。
この本は、非正規労働者が増えている日本社会に対し、非正規労働者または非正規労働者市場にいない人々のためのメッセージ本である。
人は、誰かと一緒にいるとストレスを感じると同時にひとりでいる孤独な時間に対してもストレスに感じる。
けれど、自分に無理して居場所を作る必要はない。
また時としては真剣に語り合おうとしなければ作れない居場所もある。
それぞれに居場所の形がある。
近代家族のシステムが崩壊しつつある(ほぼ崩壊している)日本社会にとって「職場」と「家庭」に依存する人間関係(居場所依存)は自分の居場所をなくすリスクが高い。
職場は必ずしも信用できる存在とは言い切れないし、結婚相手がマニピュレーター(結婚後に夫婦以外の人間関係を断ち切ろうとする人)かもしれないし。
一生付き合える友達を大切にしたり、趣味とかやりがいを極めることが今の日本人に必要なことだと思う。
第三の居場所を作ることが今の日本社会を生き延びるための術なのではないだろうか。
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コミュニティに関する社会学的考察。
というかは新しい労働環境に対応していくためにはといった内容だった。
日本の雇用形態の変容に伴って、日本人はどのように自分にとっての居場所を形成していけばよいのか。
それについて示唆を与えてくれるものである。
個人的にはもう少し分量があってもよかったと思う。
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居場所というのは見つけられると安定だけど、自分の居場所を作ることで誰かの居場所が居心地の悪いものになったり、それを守ろうとすることによる弊害もあり、一筋縄ではいかないものです。しかしながら行き詰まった時に、少し客観的に捉えて気持ちを楽にするためのヒントがこの本には詰まっているかな。社会構造上の問題を一人でクリアできるわけじゃないけど、ちょっと視点を変えてみるというか・・・。
「臨界点の居場所」をイメージしておくってところは全く同感。例えば今、会社員の人がクビになった場合に、どういうふうに生計を立てていくのか、一旦ゼロベースで自分の価値を見直して、それに見合った生活をデザインしていくというのは、雇用が不安定になっている時代では重要だと思うのです。
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ちょっと前の本だと思ったら去年の本だった。「職場のマニュアル化」という考え方が面白かった。職場をマニュアル化すれば、周りとのコミュニケーションが遮断され、労働者は職場でも一人の居場所を確保できるというのである。この考え方が印象的だったのは、一般的には職場の人間関係をいかに良好にするか、やり過ごすかということが語られがちだからである。本書では、上記の方法を含む複数の対策を組み合わせて、それぞれの生きやすい居場所を確保することを推薦している。私は自分の居場所にしたいと思う場所では、本書で対策のひとつとして提示されている「周囲とのコンフリクトを解消させていく事で自分の居場所を作る」という方法を使いたいと思うが、お金の為と割り切って働く職場ではマニュアル化された職場で生きたい。。後半では、JPOPから見る社会、労働観の違いが書かれておりそちらも興味深く読んだ。(ミスチル、BUMPなど…)これからも労働についての本は読まざるを得ないと思うが、この本から現在の労働環境を打開したいという思いが伝わって来て励まされた。同志!
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「自閉症の人間にはマクドナルドのバイトが効果的」というのは面白い話だ。確かによさそうな感じはする。裏を返せば、マックのバイトで人間疎外を感じるようなら自閉症は脱する事ができるという事か?精神疾患にも種類はあるだろうが、機械的作業に放り込むといのは多少荒療治かもしれないが、アリかもしれない。
居場所に関する各命題(検証が甘いという批判もあるかもしれないが)に関して、章毎にチャート説明されているのはわかりやすい。最終的には命題6の「誰といなくても、そこは居場所となりえる」を自己正当化(スティグマ化しない?)できるかどうかがポイントかなと思う。要は孤独に耐えらえさえすれば、最低限の社会保障がある限りとりあえずは生きてはいけるハズだから。
J-POPの考察は多少言い古された感はあるが、当初AKBは反社会的な負け組みソングを歌っていたというのはイガイだった。あとこれからはバンプの時代との事(聴いた事無いのでよく知らない)だが、たしか秋葉事件の被告がよく聴いていたのがバンプだったような。著者はバンプは普遍的といっているが、聴いてみようと思わない自分には関係ない世界というかステージが違うのかな?って気はする。
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表紙とのギャップ。
日本のバンドにみる社会学が意外と面白かった。高校の日本史の授業で吉田拓郎の歌詞にある主張についてやったっけ。
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タイトルに「社会学」が付くのはちょっと違うような感じがします。まだ学問と呼べる論理にまで達していないように思います。
しかし、居場所を確保する上での参考にはなります。特に、本書は『居場所がほしい人』ではなく、『居場所を提供する側の人』が読む内容です。
気になったのが二つ。
一つは『マニュアルでコミュニケーションを減らすことで居場所を確保する』という点。コミュニケーションを取りたがらない人にはもってこいの策として挙げていて、マックでの成功事例も出していますが、マニュアルで完全にコミュニケーションが断てるのか疑問です。著者もそれについては懸念していますが(介護等はマニュアル化が難しいのでできませんが……と著者は言っています)、ちょっと楽観的すぎていて、引っかかります。
もう一つはヤンキー文化について。
地元のヤンキーが祭りを盛り上げる役をすることで地域に貢献し、社会的なつながりを維持できるようになる云々と言いますが、そもそも学生時代に暴れ回った人間が、地元公認のやんちゃな大人として受け入れられるというのは、真面目で普通に過ごしていた人間にとっては不条理極まりないことで、ちょっと内気で弱気な子は(普通の子もそうですが)ヤンキーに萎縮して肩身の狭い思いで学生時代を過ごしたというのに、そのヤンキー達が地元で勝ち組になるなんて、感情的には許しがたいでしょう。これじゃあ地元に残った人は、『一生ジャイアンと付き合わなきゃいけないじゃん!』て嘆きたくなるでしょう。
なので、個人的にはヤンキー文化が衰退して万々歳、ざまぁみろと言いたくなります。幅を利かせて生きてきた人間を擁護する気にはなれません。
というか、普通の人ですら社会で生き抜くのが厳しいのに、ヤンキー文化が衰退するのは自然な流れだと思います。
以上の二点が気になったところですが、総評として、僕の評価はAにします。良書と普通の間くらいですね。
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ふむふむと納得できる論点もあるものの、コンフリクト、スティグマなどなど、カタカナが多くてすんなり入ってこなかった。
なんとも、雑多でまとまりにかけるなぁと思ったいたら、幾つかの論文を元にしているのですね。
大学に進学したばかりの頃、周りは友達と居るのに自分は一人という状況がたまらなく辛かった、なんとかしようと、無理やりサークルに入って行ったことなんかを思い出しました。その変などりょは確かにながつつしなかったので、どちらの経験も本書が指摘するとおりですね。
ちょっと期待が大きかっただけに、ビミョーな読後感。新しい知見に出会えたという感じにはやや欠けます。
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中高生向けの読み物という印象を受けた。内容は社会学に詳しくない一般人でも軽く読める。著者の過去の経験に基づいた日常的な事柄を分析して、居場所の作り方を考えている。
ただ、全体的に著者の主観が強すぎるように思う。専門的な内容や意見を求めて読むには向かない。