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紙の本
花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)
著者 杉井 光 (著)
戦争で街を焼かれ、家も学校もみんな失ったぼく。東京の中学校に転校する当日、ぼくを迎えに来たのは、桜色に輝く不思議な飛行兵器とそのパイロットの少女、桜子だった。「乗れ、おま...
花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)
花咲けるエリアルフォース(イラスト簡略版)
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商品説明
戦争で街を焼かれ、家も学校もみんな失ったぼく。東京の中学校に転校する当日、ぼくを迎えに来たのは、桜色に輝く不思議な飛行兵器とそのパイロットの少女、桜子だった。「乗れ、おまえの翼だ」—桜とリンクした戦闘機の適合者として選ばれたぼくは、桜子とともにその超兵器“桜花”のパイロットとなり、色気過多の先輩や凶暴な空母艦長に囲まれ、新しい仲間と災難続きの訓練、そして激化する戦争に否応なく巻き込まれていく。時を止め、永縁に舞い散る桜とともに、戦空を生きる少年少女の、美しくもせつない物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
桜は舞い散り、少女と少年は戦空を生きる。
戦争で街を焼かれ、家も学校もみんな失ったぼく。東京の中学校に転校する当日、ぼくを迎えに来たのは、なぜか――桜色に輝く不思議な飛行兵器と、そのパイロットの少女、桜子だった。
「おまえを徴兵する」
「乗れ。おまえの翼だ」
桜とリンクした特殊な戦闘機の適合者として選ばれたぼくは、桜子とともにその超兵器《桜花》のパイロットとなり、色気過多の先輩や、レディース上がりの凶暴な空母艦長に囲まれ、新しい学校生活と、災難続きの訓練と、そして激化する戦争に否応なく巻き込まれていく……。
『神様のメモ帳』、『さよならピアノソナタ』、『剣の女王と烙印の仔』など多くの人気作を執筆し、『このライトノベルがすごい!』の著者部門で5位にランクインする杉井光の渾身のオリジナル新作。
イラストは『機巧少女(マシンドール)は傷つかない』『ムシウタ』などの、るろおが担当。
【商品解説】
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紙の本
ソメイヨシノが結び付ける少年少女
2011/05/06 22:40
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界中のソメイヨシノが絶滅した日、4月8日に戦争は始まった。箱根を絶対防衛線として、この国を東西に分けた内戦は、周辺国の軍事供与の下、激化の一途を辿った。
戦争が始まった日に両親を喪い戦争孤児となって各地を転々とする仁川祐樹に、一機の戦闘機と一人の少女が現れる。その戦闘機の名前は桜花。そして壱番機・初雪のパイロットである桜子から皇国空軍への召集令状を手渡された祐樹は、連れて行かれた靖国で、絶滅したはずのソメイヨシノが9本残っていることを知る。これらの樹は、あの絶滅の日に、ソメイヨシノを憐れんで泣いた少年少女たちの想いをアンカーとして、自分たちの時間を止めることで難を逃れたのだ。
そしてその事実を利用して、一人の天才科学者によりつくられたのが桜花であり、そのパイロットに選ばれた一人が桜子であり、祐樹だった。
同じ様にソメイヨシノに魅入られた少女たち。那須野佳織は開発者を父に持ち、吉田神楽は靖国で敵味方双方の戦没者たちを石に刻み、桜子は誰よりも重い責任に耐えている。そんな彼女たちの中で、祐樹は他に行くところがないという理由で戦いに臨むのだが、初めての実戦で、その重さを思い知らされるのだった。
文章の雰囲気はいつもの杉井作品の通り。ただ、設定を見ても分かる通り、主人公ははじめの方に「逃げちゃダメだ」とか言いそうだし、ヒロインは「桜子と呼ぶがよい!」とか言いそう。世界観的には、自作飛行機を作ってどこかの塔に向かって飛んで行きそうな気がする。
主人公とヒロインの関係性は作者のお約束であり、やたらと女性から可愛がられるというのもパターンとなっているので、そういう意味で面白いのは面白いのだが、あえてなぜこの設定なのかは疑問が残る展開になっている。