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- カテゴリ:一般
- 発売日:2011/02/04
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ミステリワールド
- サイズ:20cm/323p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-209192-5
紙の本
月と陽炎 (ハヤカワ・ミステリワールド)
著者 三咲 光郎 (著)
少女を切り刻み、想像上の魔王に捧げた13歳の少年、康平。迷える者を救うべく、神父は彼を養子にし、愛を注いだ。この少年を救うのが使命ではないか、と。それから十数年、最新の心...
月と陽炎 (ハヤカワ・ミステリワールド)
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商品説明
少女を切り刻み、想像上の魔王に捧げた13歳の少年、康平。迷える者を救うべく、神父は彼を養子にし、愛を注いだ。この少年を救うのが使命ではないか、と。それから十数年、最新の心理療法を受け、更正の最終段階にある康平は、ある町で静かに暮らしていた。が、女性たちが失踪する事件が起き、無軌道な犯罪に巻き込まれてゆく。そして康平の心には変化が…善と悪、二つの狭間で揺さぶられる魂の慟哭。【「BOOK」データベースの商品解説】
少女を切り刻み、想像上の魔王に捧げた過去を持つ康平は、最新の心理療法を受け、ある町で静かに暮らしていた。だが、女性たちが失踪する事件が起き、無軌道な犯罪に巻き込まれていく康平の心に変化が現れ…。【「TRC MARC」の商品解説】
少女を殺した少年は更生して社会へと戻ってきた。が、町で殺人が起こり、抑えられていた少年の「悪い種子」が……正義とは何かを問いかける、松本清張賞受賞作家、渾身のヒューマン・ミステリ。【商品解説】
著者紹介
三咲 光郎
- 略歴
- 〈三咲光郎〉1959年大阪生まれ。関西学院大学文学部卒。2001年「群蝶の空」で松本清張賞を受賞。ほかの著書に「銀河のひややかな瞬き」「砲台島」など。
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紙の本
善と悪のはざまというより
2011/04/29 16:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
13歳の時少女を連れ去った男と少女を切り刻み想像上の魔王にささげた少年康平。十数年後、最新の心理療法を受け更生への最終段階にある康平はとある町で働きながら静かに暮らしていた。が、そんな街では若い女性が失踪する事件が起き、いやがおうなしに康平は事件に巻き込まれていき
静かに始まった物語は
だんだん暴走し始め
テロ事件にバラバラ殺人に
物語の最後には康平を養子に迎えた神父の秘密や
更生プログラムになぜこの街が選ばれたのか、
更生プログラム自体にも隠された秘密がありと
話しは大きくあっちこっちに動き
たくさんの人が死に
何の救いもないまま話は終わる
本に書かれている惹句には
善と悪、二つの狭間で揺さぶられる魂の慟哭とあったが
いやいや、善は全く感じられず
洗脳のにおいがプンプンし
結局悪と悪のはざまで慟哭する魂と言った趣で
今までの三咲作品の虚無が漂う殺伐とした雰囲気が消え
ただ無機質な雰囲気が漂っていた。