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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 43件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2011/02/01
  • 出版社: 東京創元社
  • サイズ:19cm/349p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-01331-8

紙の本

忘れられた花園 上

著者 ケイト・モートン (著),青木 純子 (訳)

1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。...

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忘れられた花園 上

税込 1,870 17pt

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商品説明

1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。【「BOOK」データベースの商品解説】

【オーストラリア出版業界ABIA年間最優秀小説賞(2009年)】【翻訳ミステリー大賞(第3回)】1913年、オーストラリアの港にたったひとり取り残されていた少女。名前もわからない少女をある夫婦がネルと名付けて育て上げた。21歳の誕生日に事実を告げられたネルは、その日から過去の虜となり…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ケイト・モートン

略歴
〈ケイト・モートン〉1976年南オーストラリア州ベリ生まれ。クイーンズランド大学で舞台美術とイギリス文学を修めた。2006年「リヴァトン館」で作家デビュー。ブリスベン在住。

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みんなのレビュー43件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

オトナになった少女たちのミステリアス少女小説。

2011/12/10 20:38

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る

「秘密の花園」であり「トムは真夜中の庭で」であり「オリヴァー・ツイスト」でもあり「レベッカ」でもある。

1913年、オーストラリアの港に1人取り残されていた少女、から、お話は始まる。
小さな白皮のトランク。トランクの中には身の回りの品と本が1冊。充分に魅力的な幕開けである。
謎、秘密の匂い、ゴシック。

3つの時代といくつかの場所を、コラージュのように貼り合わせた複雑な構成で、4つの世代を解きほどいていく。
それを「あ、これ確かさっき…」と記憶がつないでいく仕掛けが、うまい。何度も螺旋のように巡りながら、次第に秘密の核心へと近づいていく。

大きなストーリーの展開もさることながら、細かい心の糸の震え(見つからない歯ブラシのくだりなど)などの小技も効いていて、サスペンスフル。
キャラクターは男性はいささか弱い気がするけれど、女性は誰もよく描けているのではないか。
一見不必要かとも思える設定も、後になってみると必要だったと思われるし、小道具も作中作も魅力的。

正統ゴシックの香り漂う、オトナになった少女たちのミステリアス少女小説。

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紙の本

生みの親・育ての親と子供たちの錯綜する内心。かくもすさまじい親子の愛憎劇。まだ、上巻を読んだだけなのだが、この作品はお伽噺というソフトカプセルに閉じ込めた劇薬ホラーとの印象を受けた。とにかく第一級のミステリーである。

2011/04/24 22:15

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦後まもない子供のころ、読書が好きになったきっかけは間違いなくお伽噺や童話だった。実際、児童向け読み物はこんなものしか手に入らない時代だった。田舎での質素な生活の中では、日本のお伽噺は生活実感がこもっていて、それなりに身近なお話だった。いっぽう、グリム童話を筆頭にした西洋モノは別世界。宮殿、王家、お姫様、王子様、特に魔法使いとか呪いとか。こういう装置は日本昔話にはまるでない。スケールがまるで違う華やかさとダイナミックな物語の展開、それに男女のロマンスが絡んだあたりが子供心をとらえたような気がする。印象に残っている白雪姫やシンデレラ。けなげな美しい女の子がひどい目にあってこれを王子様が救い、愛から結婚へとめでたしめでたしのストーリーなのだが、継子いじめやねたみ、思い上がり、虚栄、虚飾、そして暴力と人間の内面にある負の領域を探求したところがあって、今思えば、グリム童話はゴシック・ロマン風の人間ドラマだったのではなかったろうか。

洋の東西を問わずお伽噺は伝承文芸であり、語りの口調には子供向けの優しさが滲むものである。翻訳者によるところが大きいのだと思うが、とにかく文章が素晴らしいのだ。お伽噺の語りを聞いているかのように、優しく流れるような文体にうっとりとして、それだけでも作品に心を奪われる。まして緻密で、トリッキーな叙述の構成には脱帽だ。

巻頭「イライザ・メイクピース作『妖精の組み紐』より」のエピグラフからがそうだ。
魔法の組み紐を作るためには三房の髪の毛が必要だと物知りのおばあさんが語るお伽噺の一節だ。
三人の女性の隠された過去が時間・場所を違えながら、捩られるように交差し、真実へ向けて物語りは進行する。無理のある捻りの叙述には往々にして読みにくさを伴うものだが、それはいささかもない。この構造自体がまさに「魔法の組み紐」。妖しい魔力で読者を十二分に魅了するのである。

冒頭からぎょっとさせられる仕掛けがある。
「1 ロンドン1913年」
いかにも良家のお嬢さん、ロンドンからオーストラリアの港に着いた船にたった一人、見捨てられていた。お伽噺集が入った白いトランクだけを持った4歳の幼女は、魔法の呪文をかけられたのだろうか、過去を封印され、自分のことは何も語れない。
だれだろう?なにがあったのだろう?どうなるのだろう?
「2 ブリスベン1930」
ネルと名づけ、実の親として育てた夫婦だったが、21歳の誕生日に父は出生の秘密を打ち明ける。ネルはこれまでの人生がご破算になったショックを受ける。実は義父はかわいさのあまり彼女の家族が彼女を捜索していた事実を隠蔽していた。
誘拐か拉致のようなもので先日読んだ『八日目の蝉』と似ているな。だけどかわいがられて大切に育てられたのだから、それほどショックを受けなくてもよさそうだがなぜなのだろう?さてこれからどうなるか?
「3 ブリスベン2005」
とんでもない時間の跳躍!
ネル95歳は孫娘カサンドラだけに見取られ、出生の謎を残したままに死去する。
エッエッ、これってどういうこと。そうか、カサンドラがオバアチャンの過去を探すお話なんだと、ここまででは思いますが………。

この92年間の展開が三つの章だてで、わずか14ページなのだ。驚くべき中間省略のハイスピード。しかし中間省略には途方もなく奥深い謎があると、興味を引きつけるだけの濃密さで語られている。もうここまでで、すごい小説に出くわしたものだとうれしくなった。

カサンドラ(1966年生まれ)が残されたお伽噺集の作者(イライザ・メイクピース)と挿絵画家(ナサニエル・ウォーカー)の消息を追い、祖母ネル(1909年生まれ)の謎に迫りながら、ネルはネルで自分の出生に肉薄していた。過去と現在が、オーストラリア(ブリスベンとメアリーバラが)とイギリス(ロンドンとコーンウォールが)、交互に綾を成しつつ、時間軸はどんどんと過去へと移動する。「ネル」と挿絵画家の妻・「ローズ」(1889年生まれ)、お伽噺集の作者にあたるローズの従姉・「イライザ」(1888年生まれ)。物語はこの三人の個性の一生が、長い長い三本の房の捩れで構成される。読者を翻弄させながら、整然とし、その困惑を満足に変える、文字通り精妙な「魔法の組み紐」だ。

「4 ブリスベン 2005年」「5 ブリスベン 1976年」「6 メアリーバラ 1913年」「7 ブリスベン 2005年」
「13 ロンドン 1975年」「14 ロンドン 1900年」「15 ロンドン 2005年」「16 ロンドン 1900年」
「21 コーンウォールへの道 1900年」「22 コーンウォール2005年」「23 ブラックハースト荘 1900年」
各章は短く、それぞれの章には意表を突くドラマがあり、謎が解かれ、また新たな謎が提起される。ところが、読者が各章毎の語りに陶然としていると、たとえば、美しい女性に恋をした青年が次の章では老人として登場して二人の思い出を語るという、魔法的叙述の妙をうっかり見逃すことになりかねない。
だれがいつどこで。そして中心人物の周辺にある多数の登場人物たちの役割。これらは読者が謎解きに挑戦するキイになっているし、読者がここをなんとか整理しながら読んでいくプロセスそのものが、このミステリアス小説の楽しみ方と言える。

イギリス南西端コーンウォールの岸壁上にそびえる領主屋敷、絢爛の意匠、大庭園、迷路や秘密の花園。名門の貴族、マウントラチェット家。ゴシック・ミステリーの典型的舞台があった。ただし、現代の女性・カサンドラが目にするのは廃墟と化したコテージである。「ローズ」「イライザ」「ネル」・三人の娘たちはマウントラチェット家のお姫様お嬢様だった。謎は1724年この名門の成り立ちにある惨劇までさかのぼる。血塗られた一族、彼女たちと親たちの物語に真相が隠されていることを上巻の半ばで、はやくも読者は知ることになるのだが………。

「暗くサスペンスフルで魔力に満ちた香り高い物語。足を踏み入れたが最後、虜になること間違いなしの傑作」
「最初から最後まで、ひねりと意外性の連続。最終章までなぞに翻弄され続ける一冊。」
「ミステリーとロマンスとサスペンスのブレンドされた、麻薬のような小説。」

上巻を読み終えて、この飾り帯のコピーに嘘偽りはない。

だから
「最後の最後に明かされる真実。驚愕の真相とはまさにこのこと。」
とあれば、
いやぁノンストップで下巻を読むことにしよう。

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紙の本

現在と過去、さらにその前の時代が重層しながら謎が解き明かされていく、ロマンス・ミステリーの傑作。

2011/10/18 15:03

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:書子司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルや語り口、設定がロマンス小説のようで、あまり期待していなかったのだが、これがなかなかどうして面白い。過去と現在が行き交いながら全貌が明らかになるところなどは、トマス・H・クックを思わせて、けっこうスゴイ1冊だった。
物語は「1913年、オーストラリアの港に着いた船に、ただ一人で乗っていた幼女」から始まる。その子は誰なのか?両親は?どうして一人で船に乗っていたのか?
この幼女を中心として、物語は3つの時間軸で語られていく。
そのひとつは、もちろん身元不明の幼女が成長し、自身のルーツを辿る1913年から1975年の物語。彼女は港の関係者に引き取られ、“ネル”と名付けられ育ち、成人後、養女であることを知らされる。そして養父の死後に渡されたのが、港に着いた時に持っていた白いトランク。その中にあったイライザ・メイクピークスという女性作家のお伽噺集を手掛かりに自身のルーツを探して、最後は自身の生家と思われるイギリスの古いコテージと庭園に辿り着く。

ふたつ目は、現代(2005年前後)。ネルの孫娘カサンドラが、ネルの死後、白いトランクとイギリスにある土地とコテージ、そしてネルの記したノートを託され、イギリスで祖母のルーツを辿る話が描かれる。

そして最後のひとつが、1880年代から始まるイギリスの貴族、マウントラチェット家と当主の姪イライザを中心にした物語。当主の姪という貴族でありながら、平民の貧しい子として育ったイライザが母の死後、マウントラチェットの当主にその境遇から救い出され、コーンウォールの邸宅で育ち、お伽噺を書き、幼いネルをオーストラリア行きの船に乗せるまでの経緯が綴られる。

ネル、カサンドラ、イザベラの物語を重層させ、さらにイザベラのお伽噺も織り込みながら、徐々にネルの身元が明らかになっていく所は、ミステリーの醍醐味満点。ロマンス小説もミステリーも最終的なお約束(犯人が捕まる、トリックが暴かれる、あるいは恋が成就するなどの結末)へ向けて読者を引っ張ってゆくという、ある意味、予定調和の世界であるわけだが、それをどれだけご都合主義に陥らず、読者にわざとらしさを感じさせずにできるか!が大きなポイントになると思われる。その点、この作品はどちらの要素も内包しながら、女性の繊細な心理やネルのルーツに係わる謎などをうまくしつらえて、ページを繰る手を止めさせない。
カサンドラ・ネル・イライザと時間軸を重層させて描くことで、カサンドラがすべて解き明かせない謎も、イライザの視点で描くことで読者が自然とわかることになり、破綻しないところは、本当にうまいなぁ〜と思わせる。
そして、1880年代からイライザの視点で描かれた物語は、幼いネルが一人船に乗りオーストラリアへ向かうところで終わる。ネルとカサンドラが自身のルーツを求めて過去へと向かった長い物語は、こうして物語のはじまりに立ち戻り、また冒頭のシーンへとつながり、循環していく。
よく考えられた構成で、ミステリーとしてもロマンス小説としても十分に楽しめる1冊に出会えた。

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紙の本

幻想的

2021/12/16 20:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

何故少女は異国に置き去りにされてしまったのかとう謎が気になりすぎて早く先を読みたいのですが、長いのでなかなか先に進みませんでした。時代も場所も行ったり来たりするので混乱しつつも期待が盛り上がっていきます。幻想的な雰囲気がなかなか良かったです。

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