紙の本
総選挙関連本
2012/06/13 23:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:牛頸の人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者の田中教授にはAKBの総選挙の時にマスコミから引っ張りだこだったそうです。
紙の本
芸能スキルを見る目がないことが最大の欠点
2019/07/01 12:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たら - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイドルを経済の観点で丁寧に見ていて興味深かったです。
ただこの本を執筆した時点では、著者は(経済のプロでも)ダンス等芸能スキルを見る目がなかったようで、その点では議論が根本的にずれています。
著者はAKBメンバーが、その活動において芸能スキルを上達させているのが前提で論を発展させていますが、違います。
AKBグループは歌唱やダンスはもちろん、滑舌や人に見られる芸能人としての立ち方・歩き方などの基本芸能技能の教育をほとんど行いません。そのため、他の芸能人と共演するとプロとはいえない素人振りが目立ち、卒業後の業界での競争にも著しいハンディとなっています。
多数の応募者から選ばれるだけの素質と容貌に恵まれ、このネット社会に本名制で人生をかけてアイドルに挑む努力家の少女たちが、基本的な職業スキルを身につける機会に恵まれないことは大きな問題です。
それは、学校教育終了後の高レベルスキル獲得がひどく難しく、人生のやり直しがききにくい日本社会の問題点と重なるように思います。(とりわけ非正規労働者について)
同時にこの欠点は、我々アイドルの芸を楽しむ消費者側にも、支払うコストに見合わないレベルの芸能しか享受出来ないという損失をもたらしています。
経済学者の著者にはこれらの点を踏まえた議論を期待したいところです。(この後の著書を読んでいないので、そちらで訂正されていたらすみません)
投稿元:
レビューを見る
前半はAKBだけをここまでよく考察なぁ〜と思っていたが、後半はAKB好きのおじさまになってしまっていた。ま、AKBの知識がそれなりに入ったので、当初の目的は達成したかな?
投稿元:
レビューを見る
AKB48がブレイクしたのは2007年の紅白歌合戦出場から。オタク文化なくしてAKB48は売れなかった。1989年、宮崎勤の連続幼女誘拐事件から旧来のオタクイメージ(悪い)が広がり、オタクは生きづらい世の中に…。そんな最中2000年をこえると、海外からオタク文化に対するいい評価がされ、オタク文化が市民権を得た。2005年、誰もが知っている電車男が大ブレイク!一挙にオタクブームへと変貌した。その年にAKB48がデビューをする。その歴史を踏まえた上で、AKB48がどのようなビジネスモデルとしてなったか解説してある。
投稿元:
レビューを見る
巷で大人気のAKB48。経済効果は?なんて気になってるときにこの本を某番組で紹介してました。
AKBの売り出し方などをみていくと、今の時代にマッチした、よく出来たビジネスだなぁ、なんて思ってしまった。
経済学、経営学をちょっとかじったことのある人が読むには面白いかも?勉強中の人も、理解を深めるにぜひ。
さほど期待してなかったけど意外に面白かったので★4つで!
ちなみに・・こんな本を読んでる自分って、いつの時代も地味~にアイドル好きなんだな、と自覚(笑)。
投稿元:
レビューを見る
タイトルに惹かれて買ってしまった笑
AKB48の戦略と、それをとりまくファン(主に若者)の消費心理、また現在の日本経済などを、とってもわかりやすく書いてあるので、評論にしては面白くて、読みやすかった(笑)
そして第7章で、筆者がAKBの個々のメンバーを語っているのに笑ってしまった。あとは分類マトリクス
投稿元:
レビューを見る
今や国民的アイドルとなったAKB48
彼女達はブレイクした理由を経済学、社会情勢の観点から仮説を立てて分析した面白い本。
職業柄かどうしてこんなにもAKBがブレイクしたのか、理由をいろいろ考えていたため思わず手にとってしまった。
外部環境
1
長く続いたデフレによりお金を使わない消費やお金でははかれない心の消費がデフレカルチャーとして定着した。
2
ネット配信等によってCDが売れない、かつテレビ離れが進む。
プロデューサー秋本氏は「会いにいけるアイドル」をコンセプトとした劇場で稼ぐというモデルを作る。
またコアなファンを作り景気の波に影響されないようにした。
(トレーニングを積んでからのデビューではなく、素人っぽいところから成長していく様子が見せることで、成長を見守るという新たな要素が含まれている。)
アキバで実際に「会いに行けるアイドル」というコンセプトを初めて聞いたときに、そんなものが売れるか、バカなと思ったものです。
振り返るとまさに「ストーリーとしての競争戦略」にある、一見不合理に見えるが、実は合理的である戦略の典型例である。
今後のAKBの課題としては、卒業生がどのようなキャリアを構築していくのかということだ。そういった意味で、ソロデビューをした板野さんは注目に値する。
ここを間違えるとモー娘のようになるのではないだろうか?
僕はモー娘。の調子が悪い理由は2つあると思う。
1つ目は、卒業生にあると考えている。卒業生はアイドルというよりも品のないタレントになってしまったことに一因があるのではないかと思っている。(矢口さんとか…どちらかというと肉食系女子の要素を持っているように見える。またそれを全面に押し出している。)
2つ目は、世の中のアイドルへのニーズが萌えや癒しの要素を持ついかにもアイドルへシフトしたからではないかだろうか?萌えや癒しの要素があるアニメ等を見るとAKBメンバーに必ず含まれていることに気づく。AKBメンバーのポートフォリオ分析(2D-3D軸、クール素直-ツンデレ軸)で見ると非常にバランスがとれている。
キーワード
デフレカルチャー、心の消費、不況に強いビジネスモデル、集団化によるリスク分散(集団パッケージとバラ売り)、コンセプト「会えるアイドル」、10年周期のデフレとアイドルの出現、透明化されたアイドルの入り口、AKBの出口戦略、大相撲との類似性(番付)
投稿元:
レビューを見る
読みやすい本だった。
今まであまりAKB48のこと気にしてなかったけど、こういう視点から捉えると、おもしろいと思う。
リンクさせられる部分は多いかも!
投稿元:
レビューを見る
大ヒット連発のAKB48を経済学の視点から分析した本。学生時代、授業でアイドルの文化的側面を学ぶ授業を真剣に聞いていた僕にとっては、かなり興味深い題材でした。
不況のときほどアイドルが流行るということにすごく納得した第1章〜第2章が特に面白い。アイドルの歴史と比較してAKB48を分析しつつ、デフレのときにどうしてアイドルが人気出るのかがしっかりと説明され、雑談で使えそうなネタが満載だと感じました(笑) ファストファッションとAKB48の共通点を上げている点などは時代の変化も含めてなるほどと思った。
ただ、大相撲との共通点を論じた箇所は、読んだタイミングがちょうど相撲の八百長問題が浮上してきた時期だったこともあり、そういった「腐敗」について触れていないことがどうしても薄っぺらくなってしまったように感じた。仕方ないことではありますが…。
アイドルの人気はいわば現象なので、時代背景に大きく影響されるもの。ビートルズだって、それは同じ。AKB48を入口にそれをとりまく環境の分析でもあり、わかりやすく時代考察もできるので良い入門書だと感じました。
投稿元:
レビューを見る
AKB48はなぜ今の時代こんなにも売れるのだろうか。その理由を現代の日本経済に焦点をあてながら、他のグループや企業との相違点を示していく。著者はAKB48のことを好いていて、AKBファンが読んでも不満なく、楽しんで読める本である。
投稿元:
レビューを見る
【経済学がわからない人でも問題なし】
AKB48のビジネスモデルや大ヒットに至った文化的背景などを詳細に解説しています。気軽に読めて社会勉強になる本です。
投稿元:
レビューを見る
長期休暇中にテレビからテーマを与えられて着想~AKB48は不況に強いビジネスモデルである。デフレ経済の下で若い世代の消費が内向きになっていて,身近に感じられるアイドルグループとしてオタク文化に支えられている。通常は秋葉原の小さな劇場での公演を低価格で提供している。アイドルとしてメディアに露出するには,ファンの投票を獲得しなくてはならず,従来のアイドルの不透明な売り方とは異なっている。メンバーはバラバラの事務所に所属させ,出来高でギャラを得る。個々のメンバーはブログで情報を発信し,ファンを獲得していく。名古屋にはSKE48,大阪にはNMB48。プロデューサーは秋元康。スター輩出の入り口はできたが,出口はまだ整備されていない~1961年生まれで早大大学院経済学研究科単位修得退学,上武大学教授。宮崎駿の経済学で受けを得た。リフレ経済学を提唱。韓国好き。おにゃんこクラブとの違い,モーニング娘。との違いを明らかにしている。ヨシモトの話も出てきているが,ヨシモト型の発展形かと思う
投稿元:
レビューを見る
■マーケティング
1.AKB48劇場の入場料は低く抑えられている。それは、若くて低収入の「おたく」を顧客ターゲットしているためである。
2.テレビは飽きられるのが早い。これに対してAKB48は、劇場を主な活動の場とし、コアなファンを押さえて、細く長く続ける戦略をとっている。
投稿元:
レビューを見る
小さな物語が接続し合い、無限増殖いていく。デフレカルチャー。ツンデレの対極は素直クール。「シノドス メールマガジン」「物語消費論」「ゼロ年代の想像力」「AKBの海外旅行記」「最下層アイドル あきらめなければ明日はある!」「クイックジャパンvol 87」。高橋みなみはツンデレ。劇場の入場料が安い、若年層をターゲットにしているから。劇場を持っていることによってテレビに依存せず、やっていける、おにゃんこやモー娘との違い。選挙。
消費スタイルの変化。お金のかからないスタイル。最近の若者は。高度成長期やバブルの頃とは違い車やマンションをバンバン買い捲るのではなくて。ネットが主体。動画サイト、掲示板、など。ブログはその典型で。。。自分の考え、心の中を表現し、自分の物語を生産、そして消費。金銭のやりとりはない。
関係性萌え。
相撲と似てる。
地方回帰とデフレ。
ピンクレディー「pink lady and jeff」.
アメリカオタクの第一世代?
「入り口は作った。出口はまだ不明である」。その後のキャリアの道筋が明確になっていない。これが弱点。
「作品のできに依存するのではなく、作者の個性が人々をひきつけるような状態がつくられたとき、その芸術家は人気が長続きする。その逆だと一発屋で終わってしまう」
AKBにおけるセカイ系要素とは何か。「おそらくそれは、AKB48のここのメンバーが発信している小さな指摘物語ということになるでしょう。ファンが自分たちのブログからリンクを張ったり、レスをつけることで、自らの物語をAKB48のここのメンバーの小さな物語にドッキングしようとしている行為は、まさにセカイ系の行動パターんです」「AKB48は、閉ざされた二人だけのセカイ系の幻想をおたく系ファンに与えつつ、同時にファンによって彼女たちは格付けされ、アイドル市場の中で生き残るか落後するかの競争を強いられている」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
経済学って感じがあんまりしなかったけど、面白かった。最近AKBにはまったのでこういうAKB論みたいな本がもっと読みたいな~。
柏木が雑誌のインタビューで言ってた。私たちはもし人気がなくなっても劇場があります、見にきてくれるお客さんがいる限り頑張ります。
AKBに入って内側からこういう本読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
読了したが、一応AKBについて分析はいしているし、よくあるマトリックスで表すことなどをすることもしていたが、AKB48を分析するには、経済学よりも経営学の方がよいのではないだろうか?
今、なぜ人々はAKB48を求めているかの分析は、あまり納得できなかった。