「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
第5回ポプラ社小説大賞受賞作。『KAGEROU』—儚く不確かなもの。廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
【ポプラ社小説大賞(第5回)】職を失い、ビルの屋上から身を投げようとしたヤスオは、黒尽くめの服を着た不気味な男に引き止められる。男はヤスオの臓器を高額で購入すると言い…。「命とは、人間の価値とは何か」という深遠なテーマに鋭く切り込む意欲作。
著者紹介
齋藤 智裕
- 略歴
- 〈齋藤智裕〉1984年東京生まれ。慶応義塾大学環境情報学部卒業。俳優・水嶋ヒロとして、映画・ドラマ・CM等で幅広く活躍。「KAGEROU」で第5回ポプラ社小説大賞受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
KAGEROU を読んで年の始めに思ったこと
2011/01/21 14:40
19人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもに本を読んで聞かせる「読み聞かせの会」という会があるそうですが、基本的に読書は『個』であると認識しています。
『個』は『己』であるため、日常生活のなかで本の話題に触れることは私の場合、皆無に等しいです。
それが先日、何気ない会話の中で突然「そうそう『KAGEROU』読んだー?」と聞かれたのです。
「まだ読んでないわ、どうだったー」と、わたしは目を輝かせて彼女を見ました。彼女とは旧知の友ですが、本の話をしたのは初めてでした。
第五回ポプラ社小説大賞受賞作は話題作となり、たくさんのひとに読まれました。
『KAGEROU』は茶の間までやってきました。それは喜ばしい社会現象だと思います。
本はコミュニケーションツールであり、人間関係を良好にします。
本の話をしていると、まるでお互いの人生を語り合えるようで至福のときです。
小説は『創造』であると思います。
今日もどこかで起きている人身事故。東京では毎日8人を超える自殺者がいる現実をニュースで知りました。著者・齋藤智裕さんの『創造』は社会の『孤』を描き『KAGEROU』は『希望』となり、わたしに届きました。
思い起こせば三年前、親友と川上弘美さんの『真鶴』の話をしていたら「その読後感を文章にしてみたら」と言われたのをきっかけに、読書感想文のような書評をBK1に投稿するようになりました。
感じたことを文章にするのはとても難しい作業ですが、そのとき感じた自分を知ることができて良かったと思っています。
小説だけではなくいろいろなジャンルの本の書評を参考にして、今年は読書のはばを広げていきたいと思います。
紙の本
意外に読み応えあり
2018/10/19 20:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた水嶋ヒロのデビュー小説。色眼鏡で見られがちですか、臓器移植というリアルと非現実の境目をテーマにした不思議な世界観はとても魅力的でした。
紙の本
私は高く評価したい
2011/01/09 10:44
9人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
賛否両論まっぷたつの中、気軽な気持ちで読んでみました。規模は小さいながらもとても興味深い内容でした。私は高く評価しています。特に後半、胸詰まる思いで読ませていただきました。
紙の本
テーマは命なのか、それとも人間の愛なのか
2010/12/15 12:56
91人中、83人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直読んでかなりがっかりしました。
そもそもこの小説のテーマが見えてきません。
内容としてもミステリー小説や謎解きによくあるような物で、これが大賞を受賞するような作品なのか考えてしまいました。
主人公は自分の生き様に嫌になり、命すら軽んじているぐらいの絶望感に駆られているしがない40代と言う感じです。
一人の黒尽くめの男に会ってからの話が、やたらとダラダラ長く感じて先に進んでいない感じ。
途中で読むのが疲れてきます。
途中途中でギャグ交じりな文面が見られますが、そこは要らないなぁと思う事しばしば・・・。
簡単に言ってしまえば、芸能人が書いた本=素人であり、その点を考慮すればこんなものなのかな?と納得できるかと思います。
ただこれも人それぞれで、私自身はライトノベル感覚でしか読めませんでした。
タイトル負けしている内容で、本当にそこら辺にあるようなミステリー系の小説+ちょっとギャグ入れてみました・・・的なお粗末なものだと感じましたね。
それこそ、今はネット上でも自作小説活動している方のほうが文面的にも素晴らしく、物語もしっかりしている内容が多いので、それに比べればこの本は大賞を取るべきものではありません。
あっさり、軽く読み終えてしまい、結局最終的に私の中に残ったこの本の感想は、「これが大賞作品?」「何がテーマ?何が書きたかったの?」と・・・。
特に際立って文学的な言葉もなく、読み返す気にもなりません。
起承転結、物語に対しての厚みをもっと持たせられるよう努力してから小説家として転身して欲しいです。
紙の本
プロットはともかく、作家の文章ではない
2011/01/25 17:41
16人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
生活に窮し、未来に絶望して死にたくなった若者ヤスオが、デパートの屋上庭園から飛び降り自殺を試みたが、たまたま居合わせた医療法人全日本ドナー・レシピエント協会の特別コーディネーター京谷に一命を救われる。
そして京谷は、どうせ死ぬならわが協会に全部の臓器を寄付してから死ねば、死後に大金が振り込まれるといってヤスオを説得する。
さまざまな紆余曲折を経てその契約が実際に遂行されるわけだが、その短かった生涯の最後の日に、若者は恋を知り、人を愛することの素晴らしさのめざめ、命の大切さに改めて気付き、……。
というプロット自体は、かなり平凡だとしても、それほど悪いものではない。しかし問題は、この物語を演奏する奏者と楽器の凡庸さと無個性に尽きるということになるだろう。
いやしくも一篇の中間小説を物語ろうとするなら、他の作者と鋭く一線を画するそれなりに個性的な演奏法、つまり文体の独自性というものが必要だろうが、それらは236頁の全文のどこにも、かけらすらない。
これは私の勘で言うのだが、この小説はプロット自体は著者自身のものだとしても、それを実際に文章化したのは複数の手練れのライターではないだろうか。そうでなければたった一時間で読了できる、まるで漫画かテレビドラマのシナリオのように超フラットな文章が、こうも延々と続くわけがない。
かてて加えて、驚いたことには232頁の3行目に致命的な誤植があり、その活字の上から正しい固有名詞を記した白いシールが平然と張り付けてある。卑しくもれっきとした名のある出版社なら、即刻全本回収して刷り直した新本を提供すべきものではないだろうか。
7年間細々続きし仕事なれど絶えてしまえばいと寂し 茫洋
紙の本
装丁はおしゃれ。
2018/05/08 20:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
ページ数の割にあっという間に読み終われます。とにかく文字がデカい。
結末がちょっとよく分からない部分がありました。
読み返してみたりもしましたがやっぱりよく分からず。
29ページと30ページのアレは評価します。
んで読後ネットでレビューを見て初めて作者がタレントさんだと知りました。
改めて奥付を見直してあら本当だ、とびっくり。
たぶん当時は話題になったんでしょうが・・・。