紙の本
なぜ宇宙は存在しているのか?
2019/09/15 08:56
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投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
数式はないが、レベルは高い。入門書だが専門書。物理学書だが哲学書。
いつになったらこれらが腹におちるのだろう。まだまだ、読み続け、少しずつ理解したい。
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モデル依存実在論下では、あるモデルが本当かどうかは重要ではありません。そのモデルが観測結果をよく説明するかどうかが重要なのです。
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タイトルと中身が少々違う気がするのだが…。それはともかく、物理学の歴史から徐々に天文学へとシフトしていき、最新の宇宙についてまで書かれている。また、ところどころにある挿絵も本の中で効果的な役割を果たしていたように思う。物理学が哲学や科学よりも、今日においてはとりわけ進歩しており、人がそのスピードに追い付いてきていないという現状がある。M理論と呼ばれる物理学の基本的な理論が、宇宙法則を解明するうえでの有力なものになっているらしいが、いかんせん、私自身がその点への理解に乏しいため、「あぁ~、なるほど!」というわけにはいかなかった。とはいえ、内なる宇宙が脳や心への深化だとするならば、外なる宇宙ははるか頭上にあるマルチバースということになろう。どちらもその解明にはまだまだ時間がかかりそうだが、外なる宇宙の方が、確実に一歩一歩足並みを刻んでいるように感じられた。
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まだ読み始め。冒頭の文章からクールな内容が予測されまする。
文庫じゃないし、重いけど、頑張って読み進めたいわ!
高校とかじゃ物理や地質学なんて学んでないけど。
そんな私にも読み進められるか検証。
やっぱ、宇宙はいいよねぇ・・・
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理系志望を決めた本。宇宙に憧れ、その後、脳への興味から医学部進学を目指したが、結果的に、工学部の生物物理の研究室で研究者になることを目指しました。大学時代にあった教授陣の影響で大学院進学は化学工学の道に。でも、宇宙へのあこがれは今でも私の中にあります。
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去年出版された「The Grand Design」の翻訳本です。
今回のホーキング博士の本には古典物理から量子物理、最新の物理までをカバーしています。
更に博士のジョークや哲学的要素が盛り込まれ、素晴らしいスパイスとなっています。
物理学の本なので文芸書などの読み物のようにはいきませんが、大衆向けであることに間違いありません。
ホーキング博士は宇宙創成などにおいてキリスト教から反発されている身です。
そこまでしても皆に知ってほしいという姿勢に感動しました。
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どうやら宇宙の歴史に『神』は無関係らしい。
量子論、モデル依存実在論、M理論
なぜ、この宇宙は存在しているのか?
なぜ、私たちは存在しているのか?
なぜ、自然世界の法則は今あるようになっているのか?
科学と哲学
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科学ってよくわからないけど、面白かった。文系だと思っている人も読んでみれば、少し変わるかも。ちゃんと理解しているかどうかはわからないけれど。
なぜ、宇宙は誕生したのか?ある意味哲学は科学と似ている面もある。
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職場先輩からの借りた本
「The Grand Design 【宇宙の偉大な設計図】」
→本の持ち主にピッタリなキーワードが入っていました。
3.モデル依存実在論
4.量子論
5.M理論
6.相対論と量子論
など興味深い話でしたが、3週間でギブアップ。
今までにない知識領域と思考でした。
いつかまた挑戦してみたい。
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最近宇宙の研究動向に興味を持っている。
テレビではNHKのコズミックフロントを毎回欠かさず見ている。
本も読んでみた。
宇宙はなぜあるか、自然法則はなぜ作られたか等について量子論を交えながらホーキングの思いが分かりやすく書かれていた。
ニュートンリングや不確定原理等、過去に習ったことの復習をしながら読んでいる^ ^
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ホーキングの本としては珍しく、少し哲学的要素が強い。面白い本でした。
個人的にはモデル依存実在論の話が興味深く、あるモデルがほんとうかどうは重要でなく、そのモデルが観測結果をよく説明するかどうかが重要というのは現代物理学をよく表している気がする。
また良いモデルの条件を4点ほどあげていますが最後の「将来の観測を予言し、その内容が結果に合わなければモデルが間違っているとわかること」をあげているのはモデルによる物理法則の導出・証明にとって要となる部分だと感じた。
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ホーキング博士の本をはじめて読んだ。
包み隠さず書けば、博士のことばの1/10も理解していない。
量子力学も、相対性理論も基礎の基の字もわかってはいないのだから、
当たり前な話なんだけど。
それでも、最後まで読もうと思えたのは、難解な内容を軽快な文面で綴ってあるからかもしれない。
少なくとも専門家だけに向けた論文ではないのだから、
一般人にウケる内容だったってことかな。
一番、興味深かったのは、この宇宙が三次元どころか、10の500乗もの空間が可能性として存在してるってこと。
ドラえもんの世界どころの話ではなあですな。
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この本を自分なりに要約すると、
「10^500*10^-500=1。よって生命の存在に神は不要である。ちなみに生命とは『コンピュータで計算できないほど複雑な物』とする。」
というもの。
人によって持つ感想は違うと思うが、率直に言うと自分は「くだらない」と思ってしまった。もっと意識とか知能にまで踏み込んだ宇宙論を期待していたのに。最新の宇宙論を易しく説明してくれているという意味でとても良い本だと思うが、期待を裏切られたという意味で敢えて★1つにしておく。
物理学と哲学の大統一理論の完成はまだまだ先の事になりそうだ。
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【感想】
新聞等でも話題になった本書だが、つまるところ、人間原理によって宇宙の法則を説明することで、神なしでも宇宙創成が成り立つことを示した。現代物理学の要諦をきわめて分かりやすく説明している点で素晴らしい。ある大学教授が言っていたが、イギリス人は難しいことを、学問レベルを落とさずに簡単にする点で確かに優れているといえよう。
ぜひ、本書を読んだ後、訳者あとがきを読まれたい。ホーキングの見方が決して100パーセント受け入れられているわけではないことが分かり、科学者の書いた本を決定本としてみなすわけにはいかないことを読みとることができる。
【特記事項】
・自然法則の概念を最初に明示的かつ厳密に定式化したのはルネ・デカルト
・イギリスの詩人アレキサンダー・ホープは「自然と自然法則は夜の闇に横たわっていた。神は言いたもうた、ニュートンあれ!するとすべては光の中に現れた」
・人間の行動は自然法則によtって決められていると認める一方で、その結果は非常に複雑な方法で決められ、非常に多くの変数を含むため、現実的には未来を予言することは不可能である、と結論付けるのが妥当。人間が自由意思を持っている、というのは有効理論である。
●実在とはなにか。コペルニクスのモデルもプトレマイオスのモデルもどちらも正しい。ただコペルニクスのほうが簡単なだけ。
・実在という概念は、描像や理論から独立して存在することはない。モデル依存実在論。事実、見ていると思う対象は脳が作った心象に過ぎない。事例:クォークもその存在自体がはっきり確認されたわけではないが、それがあるといろいろなことの説明がつく。
・「理論はできる限り単純であるべきだ。しかし必要以上の単純化はよくない」アインシュタイン
・観測結果にあう理論や法則ならなんでもよい、というのがホーキングの見解。
●量子力学
・あるシステムのある時刻における状態が与えられれば、自然界の法則はその過去や未来を決定するのではなく、さまざまな過去や未来の確率を決定するのだ。
・粒子はスタート地点とゴール地点を結ぶどの経路でもとりえ、その位相を足し合わせる=ファインマンによる歴史総和法または経路積分法
・現在を観測することに依って過去が変わることがある。ジョン・ホイーラーによる「遅れた選択」実験
・M理論。これは11次元の理論。ひも理論は10次元。M理論はいくつかの理論を包含する。M理論はひも、点粒子、2次元粒子、3次元塊、Dブレーンを含む。
・人間原理には弱い人間原理と強い人間原理がある。
・マルチバース理論
●宇宙の自発的生成。これが答えである。
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本書は、ここ数年の素粒子論・宇宙論の導いた知見を紹介しながら、「モデル依存実在論」と称する著者の哲学・科学観を披露する。
それは、絶対真理となる唯一の物理理論モデルの構築を追究するのではなく、ある観測事実を説明するのに最も都合の良いモデルを複数の異なるモデルからその都度状況に応じて選択利用すれば良いとする考えだ。
この考え方は、安直な認識論的相対主義に短絡し易い点に注意しなければならないものの、従来の科学観を覆す新たな知見として学ぶ価値はあったように思う。