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商品説明
日本の山野に自生する代表的な28種の木を取り上げて、樹木の個性と生き残り戦略を解説。また、葉や樹皮の形など、樹木の外見の特徴についても写真とともに紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
渡辺 一夫
- 略歴
- 〈渡辺一夫〉1963年生まれ。東京農工大学大学院修了。森林インストラクター。農学博士。著書に「森林観察ガイド」「イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか」がある。
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紙の本
名前も知っていて、良く眼にはしているもののよくは知らない樹木たち。
2016/05/11 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クスノキやクヌギ、エノキやアオキ。都会に住んでいても公園や神社で見かけることも多い木だ。
日本に自生する代表的な樹木の生き方を写真入りで紹介する本書は「イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか」の続編。数ページで説明するのはむずかしい事だと思うが、特徴が繁雑にならずわかりやすくまとめられている。
サクラの木ですら、花が咲いたときしか気にしない人も多いかもしれない。でも「健康のため」散歩をする機会を増やしている人などはこういう本を読んで「歩く楽しみ」を増やすのも一興だろう。私自身は買い物帰りの街路樹から道に実が落ちていて「何の木?」と思ったり、緑の葉の間に少し赤いものが覗いていて「花?」と疑問に思ったことが良くある。そんな疑問も結構解いてくれた。タイトルの「アセビは・・」も、漢字で書くと馬酔木とかく理由の説明にもつながり、漢字の勉強までできてしまって得をした気分である。
暗い場所でもゆっくり成長する生き方の木もあれば、明るい光がある間に一気に成長することで生きているものもある。種類によって生き方が違い、それが木の高さや葉の特徴に現れているという説明は「なるほど」と納得させられる。落葉樹の葉は「一年で使い捨て」なので広くて効率は良いが薄い、とか表現も平易で良く理解できる。常緑樹の中でも葉の寿命が1年と短いものがあることなどもわかって大変面白かった。
こうしてそれぞれの生き方の工夫、特徴を知ってみると、親しみがさらに湧くように思えるのはなぜだろう。高いところで眼にすることもあまりない樹木の花や樹皮の特徴などもまとめてあり、今度見かけたときに確認する参考になる情報もしっかり入っている。ただ「読み物」の部分が中心のせいだろうが写真がカラーだったら様子がもっとわかるのに、と少し残念であった。