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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.11
  • 出版社: 祥伝社
  • サイズ:20cm/267p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-396-63346-2

紙の本

木暮荘物語

著者 三浦 しをん (著)

小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。空き室あります!安譜請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです。うまい、深い、面白い。三拍子揃った会心...

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木暮荘物語

税込 1,650 15pt

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商品説明

小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。空き室あります!安譜請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです。うまい、深い、面白い。三拍子揃った会心作。【「BOOK」データベースの商品解説】

空き室あります! 駅から徒歩5分、築ウン十年。安普請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです−。一見平穏な木暮荘の日常を描く、心温まる物語。『Feel Love』掲載作品を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

シンプリーヘブン 7−44
心身 45−78
柱の実り 79−113

著者紹介

三浦 しをん

略歴
〈三浦しをん〉1976年東京生まれ。2000年「格闘する者に○」でデビュー。06年「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞を受賞。ほかの著書に「天国旅行」など。

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書店員レビュー

ジュンク堂書店京都BAL店

「まほろ駅前多田便利...

ジュンク堂書店京都BAL店さん

「まほろ駅前多田便利軒」が近日映画公開される、三浦しおんの最新作。
なんとも赤裸々に恋愛やセックスが描かれています。
そこに見えてくるのは、何とかして繋がろうと必死に生きる登場人物たち。
ボロアパートの”木暮荘”の住人や周りの人を主人公にした連作で、それぞれが個性的でちょっと変(態)、でも不思議と親近感が沸きます。いや、でもやっぱり迷惑かも。
明るく軽やかで、でもどこかほろ苦い人と人の物語です。

京都BAL店文芸書担当

ジュンク堂書店京都店

「そしてこれが、木暮...

ジュンク堂書店京都店さん

「そしてこれが、木暮荘。はるかとあたしが住んでるところ」
 冬の日射しを受け、並んだ窓は白く輝いている。木造二階建ての茶色いアパートは、薄い水色の空によく映える。(「ピース」より)

築ウン十年の木造アパートに住む人々をめぐる7編の物語。様々な視点で語られることで、物語を読み進めるごとにどんどん深みが増してきて、それぞれのキャラクターに惹き込まれます! 悩みにつまずきながらも前を向いて歩き出すそれぞれの物語には、読み手の心をも前向きにしてくれる何かが詰め込まれています。
1ページ1ページ、柔らかい文体のなかに作者の繊細な感性が伺える1冊。
暗い夜道を誰かと一緒に家に帰りたくなるような、温かい読後感につつまれました!

この冬、「温まる」ならこの1冊!

文芸担当 二階

ジュンク堂書店三宮店

 東京郊外、築ウン十...

ジュンク堂書店三宮店さん

 東京郊外、築ウン十年、木造二階建て“木暮荘”。このオンボロアパートを舞台にした、連作短編集です。
 色んな巡り合わせによってここに移り住んできた住人(と、彼・彼女を取り巻く人々)は、皆どこか風変わりな人ばかり。笑う日もあれば、迷う日もあり、時として人にはとても言えないような突拍子もない悩みに心が囚われてしまうこともあり…それぞれに様々な想いを抱ながら、日々暮らしています。
良いことばかりの日常では決してないけれど、それでもすぐ隣に誰かがいることで感じられる、人と人との繋がりがある。だから最後には笑顔になれる、そう思わせてくれる小説です。

文芸書担当 K

ジュンク堂書店新宿店

今回の三浦しをんはい...

ジュンク堂書店新宿店さん

今回の三浦しをんはいつもと違う!?
今までの作品よりもゲラゲラ笑えて、それでいて心温まる物語。
人と人との繋がりって素晴らしい!!そう感じる一冊です。
寒い夜は、この一冊で温まりましょう。

文芸担当 勝間

みんなのレビュー441件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

木暮荘に住む人と周りの人のあたたかい物語

2011/04/20 08:39

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

木暮荘は、小田急線世田谷代田駅から徒歩5分の好立地ですが
築年数は見るからに古く、壁は薄く
上下左右の音はもちろん
全部の部屋で何をしているか筒抜けの安普請。
空き室は常にあります。

そんな木暮荘を中心に、その周囲にいる人々の
物語を紡ぐ7編の連作短編集。

おもしろいのは、こういうアパートものは
住人を語り手にしますが
本書は住人だけではなく、
衛星のように周囲を飛び回り
古い木暮荘が気になる人々を描くこと。

確かに毎日通る家やアパートで気になるところってありますね。
どんな人が住んでいるのだろうと勝手に想像してしまうような――。

「桂の実り」は、木暮荘の大家が庭で飼っている
犬のジョンが気になる、通りがかりのトリマー・美禰。

「黒い飲み物」では、木暮荘の203号室に住む繭の
勤め先のフラワーショップオーナー・佐伯。

「嘘の味」では、同じく繭の元カレで
一時期、繭の部屋に今の彼と3人で暮らしたことのある
放浪のカメラマン・並木。

木暮荘は、この3篇にはちょっぴりしか出てきません。
でも古ぼけた、このアパート抜きでは
なんとなく物足りないでしょう。

また、敢えて古いアパートを選ぶ若い人の
物語もまたおもしろい。

世間に対して大なり小なり鬱屈を抱えていて
でもそれがはっきりとは表面化していない「普通の人」が
こういうアパートを選び、長く住み続ける理由が
わかるような気がします。

男の出入りが激しい女子大生・光子。
光子の部屋ののぞきがやめられないサラリーマンの神埼。
突然出て行った並木を忘れられず、
就職してからも引っ越さない繭。
70にしてセックスが頭から離れない管理人の木暮。

でも、それぞれの物語は優しい。
ふわりと人間を包み込む短編集です。


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紙の本

セックスとはなんだろう

2010/11/04 18:13

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る

古ぼけたアパート小暮荘を舞台にした
作者お得意の群像劇。
人を思う気持ち、
寂しくて何かにすがりつきたい気持ち
そういう思いがセックスにつながっていくのだろうか
セックスでしか
他人と繋がっているとしか思えない、
それでしか自分の存在意義を見いだせない人って
確かにいるのだろう
気持ちが満たされていなければ
セックスはつらいよね
ちょっと重くて
ちょっと切なくて
ふんわりとやさしい気持ちになれる物語だった。

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紙の本

モトカレに付きまとわれるのって、いやなものでしょうね、どんなに無邪気でも。でも、駅でいやらしい形のものに魅せらる女性、っていうのはいいなあ。それでいて決して下品にならない。角田光代とはちょっと違いますが、しをんも着実に進化しています。日本の女性作家は凄い!

2011/08/23 20:36

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

素敵なカバーです。色合い、特に地の藍色がいい。もう完全に大人の色なわけです。それとあっけらかんとした絵がいい。余分なものを描かない。ただ藍色の地に白い雲というか煙というか、それがポッカリ、ふわり。それだけで様になる。うまいなあ、雲なんてそこだけみていたら佐々木マキの絵本に出てくるヤツのような雰囲気もあるし、装幀の吉田浩美・吉田篤弘(クラフト・エヴィング商會)に拍手、です。

で、『木暮荘物語』。凄いタイトルじゃありません。どちらかといえばありふれている。といっても、思いつくのは『ときわ荘物語』くらい。気になったのでBK-1で「荘物語」というキーワード検索をかけると27件ヒット。そうか花村萬月がこのジャンル?のトップリーダーか、なんて彼の『吉祥寺荘物語』『幸荘物語』を見ながら思い、阿部牧郎に『都の西北貧乏荘物語』があるのを見つけて、そういえば、しをんは早稲田だったな、なんて思う。

ついでに大石静に『駿台荘物語』というのがあって、じゃあ、こっちは明治大学か中央大学、はたまた日本大学あたりの学生が登場するのかと思っていたら、場所は確かに神田だったものの、登場するのは五味川純平、五味康祐、開高健、檀一雄、江戸川乱歩、吉川英治、松本清張、柴田錬三郎、桑原武夫といった文士が登場するお話。

とまあ、どーでもいいような寄り道をしましたが、私が言いたいのは、このシンプルな題名は、いかにもしをんらしい、ということにつきるわけです。なーんだ、長い前振りだ、字数増やしたって後で削るのに苦労するだけなのに、バカだなあ。で、漸く、内容になるわけですが、まずは出版社のHPの言葉を借りれば
             *
小田急線・世田谷代田駅から徒歩5分、築ウン10年。
空き室あります!
安普請ですが、人肌のぬくもりと、
心地よいつながりがあるアパートです。
             *
とあっさり。出版社によって本の内容紹介に差があるのは分かりますが、こういう、HPなんて誰も見てないだろ、なんて人を小ばかにしたような字数の少ないものにぶつかると、私は新潮社のHPというのは、一冊一冊を、丁寧で分かりやすく紹介をしているな、と思わず比較しては、いつも新潮社に軍配をあげています。ということで、祥伝社になり代わって各話について、初出とともに補則をしていけば

・シンプリーヘブン(「Feel Love vol.1」2007 SUMMER):「フラワーショップさえき」で働く坂田繭は半年前に合コンで知り合った伊藤晃生との同棲生活を楽しんでいる。そんな二人が暮す部屋に現われたのは、三年前に姿を消したカメラマンの元彼・瀬戸並木、繭の気持ちなど全く無視して部屋に居座る並木と、困惑する繭、そして呆然としながら流されていく晃生との奇妙で苛立たしい三角関係・・・

・心身(「Feel Love vol.2」2008 WINTER):1階に住む大屋の木暮さんは愛犬ジョンと暮らす70歳過ぎのご老人。そんな彼を突然襲ったのは、死ぬ前にもう一度セックスがしたいというということ。坂田繭を部屋の前で待っていた伊藤晃生から高齢者専門のデリヘルのことを教わった老人は、早速、電話をかけ、なんとかデリヘル嬢を部屋に呼ぶことに成功するが、死を意識して空回りする老人の欲望・・・

・柱の実り(「Feel Love vol.3」2008 SPRING):代々木上原の店『プティ・キャン』のトリマー峰岸美禰が、通勤に使う駅で見つけたキノコは、成長するにしたがって男のモノそのものの形となっていく。それに気付いているのは彼女ただ一人。そしてある日、彼女の密かな楽しみは、ミネという名の犬を飼っているその筋の男・前田五郎に知られてしまう。愛犬の手入れで美禰の店を訪ねた五郎と彼女は・・・

・黒い飲み物(「Feel Love vol.4」2008 SUMMER):繭が働く「フラワーショップさえき」は夫・佐伯が経営する「喫茶さえき」の一部を改装してできた店で、どちらもそれなりに繁昌している。妻は時々、夫の煎れてくれたコーヒーを飲むが、美味しいと思うことはあまりない。特に、最近は泥の味がすると思っている。彼女は店の常連に「作る人が浮気をしていると、コーヒーが泥のような味になる」といわれ・・・

・穴(「Feel Love vol.5」2009 Winter):家賃の安さで選んだ木暮荘にきて2年になる神埼だが、不満はある。自分がもてないこともあるけれど、木暮荘の安普請ぶりもその対象。テレビの音から、女性が男性を連れ込んで励む声まで筒抜け。イライラが募った神崎は、ある日、誤って隣室との境壁に穴をあけてしまう。空室なのをいいことに自分の部屋として使ううちに、下の部屋を覗けないかと思いき畳を上げて・・・

・ピース(「Feel Love vol.6」2009 Spring):神崎の隣室の下に暮らしているのが女子大生の光子。彼女は大学生になっても生理がなく、子供が産めない体。妊娠しないことをいいことに、三人の彼氏を作って毎日のようにセックスを楽しんでいる。そんな光子の所に友人の亜紀が、生後1ヶ月の子供を置いて行った。赤ん坊の父親を探すためである。乳児の名前は「はるか」、木暮荘の住人に助けられ光子の奮闘が始まった・・・

・嘘の味(「Feel Love vol.7」2009 Summer):繭のことを忘れられなくて木暮荘の近くにやってきては、遠くから彼女の姿を眺める瀬戸並木に声を掛けてきたのは、繭が勤める「フラワーショップさえき」のお得意さんであるニジコ。彼女は、瀬戸に自分の部屋に住んでもいいと申し出る。女の気持ちが分からないながらも、誘いに応じた瀬戸とニジコの不思議な生活が始まって・・・

木暮荘に住む四人、大家、繭、神崎、光子の話が各一話、それに大家の犬のことを気にかけるトリマー、繭が勤めるフラワーショップのオーナー、繭の元彼の三人の話が各一話、計七話が収められています。連作ですが、繋がり方は緩やかで作為めいたものはあまり感じさせません。でも、よく考えられて書かれているのは、読み直せばよくわかります。

どの話も好きですが、楽しさでいえば「心身」「柱の実り」「穴」「ピース」でしょうか。個人的には「柱の実り」に軍配をあげたいところですが、堀江敏幸の『なずな』を読んで育児熱に火がついたような私としては「ピース」も気になってなりません。どれも映像化したら面白いものになるだろうな、と思わせるものばかりですが、男の身勝手というか無神経が鼻につく「シンプリーヘブン」「嘘の味」はちょっと苦手かな・・・

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紙の本

ほんわか。しをんワールド。

2011/02/12 10:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

木暮荘の住人と、彼らにまつわる人々の短編集。
テーマはたぶん、「性」。

でも全編を通して全然嫌らしくなくて、むしろほんわりと、まろやかな心地よさが漂う。
切なさや優しさや悲しさ、そんなものが詰まった、いつものしをんワールドだ。

登場人物の一人、並木は『まほろ駅前多田便利軒』の行天春彦を思い出させるし、ネタモトは江戸川乱歩かな、と思える話もあったりする。
作中に登場する「水色のきのこ」なんて、いや、そんなものはナシだろう、と思ったりもするけれど、それぞれの短編がさっくりと楽しめる。

ちょっと元気がないとき、疲れているとき、お勧めの一冊だ。

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紙の本

愛でも恋でも友情でもなく

2011/03/05 05:36

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:maruma - この投稿者のレビュー一覧を見る

木暮荘は木造二階建て。
建物の外壁は茶色いペンキ、木製の窓枠は白いペンキで塗られている。
ガーデニングと無縁な庭には雑種の灰色の中型犬。

そんな木暮荘の住人や住人に関わる人たちの話が7つ。

私が一番好きなのは「柱の実り」だ。
主人公は世田谷代田に引っ越してきた峰岸美禰。
休日、近所を散歩するようになった彼女が気になっている建物が
いまにも崩れそうな木造二階建てのアパート。
庭にいる犬を見ては「洗いたい!」と思ったりしながら
悶々とすることはありつつも一年ほど世田谷代田での暮らしを満喫していた美禰は
駅の柱に変わったものを見かけて・・・。

読みながら、美禰と一緒に柱にあるものが何なのかがとても気になってしまう。
でも、不思議なことに柱にあるものが見えるのは美禰だけのようなのだ。
日々変化していく柱のものを彼女なりに必死に隠していたある日、
黒いスーツを着た四十歳くらいの男と目が合う。
明らかにカタギでないオーラを放つ男。

男は「そいつはいったいなんだ?」と尋ねる。
美禰は「これが」と言いつつ、柱のものを指さして「見えるんですか」と返す。

名前を尋ねられ、先に名乗られ名乗り返すと「俺の飼ってる犬と同じじゃないか」

それから二人は駅で話すようになる。
トリマーの美禰に飼い犬ミネの写真を見せる男。
ミネの毛をカットすることを勧められ、美禰の勤務先を訪れる。
カットした後はミネを交えて、てくてく散歩するようになり、
ある日美禰は男を部屋に招く。


小説の中に男と女がいると、すぐに何かあるんじゃないか、と思ってしまう。
恋とか愛とか友情とか。
現実ならただいるだけで、そんなにあれこれある訳じゃないのに。

「柱の実り」の二人の関係は恋とか愛とか友情ではくくれない。
でも、二人が交わし合ったものはとてつもなく重たいものだ。
この話を最後まで読むとしみじみそう思う。

駅の柱にあるもの。
出てくるものはちょっと変わっているけれど、ぜひ読んでみてほしい話だ。

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2010/11/25 23:31

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2010/12/03 22:48

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2010/12/26 09:34

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2010/11/27 18:30

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2011/01/23 23:51

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2010/10/31 11:18

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2011/08/19 08:07

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2011/02/11 13:43

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2010/11/02 15:05

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2010/11/07 14:48

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