紙の本
普通のおとなの電子書斎術
2010/09/22 20:25
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ノヴァーリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者らは一万冊に及ぶ「自炊」本を製作したノウハウを初心者にも分かりやすく伝えることを目指している。「自炊」とは紙の本をスキャナーにかけて電子化することを指す用語だ。
著者は数年前から本の電子化に挑戦し続けてきた。その経緯をおもしろおかしく書きつらねているところも、単なる流行本じゃないと感じさせる。
実践的な作成法と利用法も書かれていて、なるほどiPadはポータブルな書籍リーダーとしていかにも魅力的に思えてくるから不思議だ。
それに加えて、電子化のメリットを整理術や読書術という面からも補足しているのはいいんじゃないカナ。
狹い住居じゃオヤジの居場所もない、だから自分だけの書斎をカバンに詰めて知的にアウトドアしましょと語りかけてくれる中年男性向けの本でもある。
紙の本
9 年前から 「自炊」 してきた著者だから書ける本
2010/10/01 00:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近は 「自炊」 つまり断裁機とスキャナをつかって自分の蔵書を電子化するひとがふえていて,アンケートをとると 「自炊」 した経験があるひとが 20% 前後いたというが,著者は 9 年前からそれを実行してきたという. だから,この本には 「自炊」 のしかたはもちろんだが,紙ではできなかったいろいろな利用法や,iPad などに多数の本を収容したときのつかいかたや課題など,他の著者では書けないことがいろいろある.
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著者のように1万冊も蔵書があれば、家族からの圧力を含めデジタル化に強いインセンティブが働くのだろうが、そんなに本を持っていない自分からすると、本書で書かれているような電子書斎構築のための努力にはただひれ伏すことしかできないと感じた。
ただ最後の、「苦節9年。スキャン文庫も今年、やっと社会的認知を得て、その幕開けの時代を迎えたのだと思っている。本をばらばらにちぎってしまい、一体これからどうなるのだろうなどと、こわごわと本を裁断する時代はもう終わった。この本を読まれた皆さんも、ぜひ今日から自信を持って、スキャン文庫づくりの仲間に加わっていただきたいと思う。」にはこけた。えー、結論それ?これからは電子書籍の流通を活発にし、著者のようなスキャンの苦労をすることなく電子書斎を持ち運べるようにしよう、じゃないの?これじゃ単に著者の苦労自慢じゃん、と思った。
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はじめに
第1章 蔵書はすべてデジタル化しなさい
知らぬうちにメジャーになっていたスキヤン文庫元年
「自炊」経験は2割?
日本で一番多くの本を持って出勤する・男・通勤用ipad読書のすすめ ほか
第2章 蔵書デジタル化の実践 スキャン文庫の作り方
これですぐ始められる――三種の神器とデジタル化手順
アクロバットで大丈夫か
本は切ってもいいのか? ほか
第3章 デジタル蔵書とipadで変わる読書スタイル
電子書籍は読むに堪えるのか?
iPadかキンドルか?
キンドルは日本語が苦手? ほか
第4章 「究極の電子書斎」の活用術
スキャン読書術、整理術
パソコン以前の整理術の歴史
情報の標準化と集約の狙い ほか
第5章 同時に1000冊を読む! 「ギガバイト読書術」
ギガバイト読書術のツボ
ポータブル書斎
蔵書を守る ほか
いきなり「iPadユーザー」でないと関係ないグッズがw
デスクの上で使うならまだしも、外出時等、さまざまなシーンでiPadを使うには、こういうケースが必要なのだそうです。
このケースは、横にするとiPadをどんな角度にでも立てておけたり、ケースにゴムべルトが付いているので、持ち歩く時に、ぴちっとカバーを留めておくことができたりと、デザイン的にもかなりのスグレものといえる。
だが、デザインや機能よりも、筆者がこのケースを選んだという理由は、次の一点に尽きる。それは、このケースにはキャリング用のストラップが付いているという点だ。
なんでも皆神さん、電車の中で読んでいた文庫本を、慌てて駅で駆け降りた乗客に叩き落されたことがあったのだとか。
アップル社純正のケースには、ヒモを付けられる穴が開いてないため、皆神さんはコチラを選択。
しかも念入りにデジカメ用のストラップを別途購入して、付け替えているのだそうです。
.ファイル一覧をツリー表示できるソフト「Win Tree」
◆iPadの容量はマックス64ギガであり、皆神さんのように蔵書1万冊ともなると、全ての本をこの中に収納するわけにはいきません。
そこで、本のインデックスファイルだけ別途作って、それにより蔵書を管理。
ただ大量にあるファイルのインデックスを作成するのは大変なので、このソフトを利用されているそう。
これは、フォルダの中にあるファイルの名前の一覧を自動で作ってくれるというソフトだ。パソコン上で、Win Treeのアイコンの上にスキャン文庫のデータが詰まったフォルダをドラッグ&ドロップで落としてやると、ファイル名の一覧を一発でテキストファイルにしてくれる。
あとはそのテキストファイルをiPadに読み込ませて検索すればよい。
このソフトは、自炊以外にも使えそうな感じです。
れは自炊用裁断機としてはかなりメジャーかと。
大きさは42×40×17センチ(重さ2・3キロ)で、A4だと160~180枚を、一撃でさばける。
LEDライトで赤い線が本の表面に投射され切断線をガイドしてくれるのが、なかなか実用的で、かつ格好イイ。
安全で、裁断面もきれいだ。文庫本や新書ならば、セットから裁断までほんの数秒でできてしまう。我らのおすすめの一品である。
なお、この機種の半値程度の、競合品についても簡単に触れられていました。
◆図書のデジタル化まではドキュメントスキャナがやってくれるものの、個々の書名は自分で入力する必要があります。
その際便利なのが、この「Google日本語入力」。
ふだんはATOKの日本語入カシステムを使って原稿などを書いているのだが、ATOKだと、滅多に見ない難しい漢字を呼び出す手間が、やや大変だ。
そういった時には、まだべータ版段階だが、グーグルが無料で配布している日本語入カシステムを利用することにしている。グーグルのホームぺージから無料でダウンロードできる。
グーグルの日本語入カシステムは、途中まで単語を入れてやった場合に、その先にどんな字が続いてくるのかを予測する能力が非常に高いのだ。単語を途中まで入れてやると、その先にくるであろう漢字を先読みして、提示してくれる。
私はビジネス書しか読まないので気が付きませんでしたが、一般的に本の著者名には、変わったペンネームや、滅多に使わない漢字の名前の人が結構いて、それらを手打ちするときに便利なのだそう。
それにしても、有料のATOKをお持ちなのに、わざわざコレを使うということは、それだけ便利なのかな、と。
◆皆神さんは、PDFリーダーも2種類使い分け。
まずはメインの「グッドリーダー for iPad」から。
「グッドリーダー」は、ipadを代表するPDFリーダーとして有名だ。安いし、とにかく評判がいい。一部では「神ァプリ」とまで呼ばれている。(中略)
グッドリーダーはPDFだけではなく、写真や動画なども再生できる、いわばiPadの「万能ピューワー」といえるアプリだ。PDFだけに限ってもかなり多機能で、反応も速い。
また、PDFリーダーとしてみた場合、「書籍の内容を全文検索できる」点が素晴らしいです。
電子書籍ならば、全文検索ができて当たり前と思われるかもしれない。だが、それは最初からテキスト形式で書かれていた文書をPDF形式に直したという電子書籍などの場合だろう。元がテキストならば、内容が検索できても当たり前だ。
だが、スキャン文庫の場合はテキストではなく、写真状態の書籍のなかから、画像認識技術を使って活字部分を抜き出し、認識した文字を、元の文章の上にテキストデータとして被せてPDF文書としている。このOCR技術で後から読み込んだ文章の内部まで検索をかけられる、というアプリはめったにない。
全文検索ができれば、何となくフレーズだけ覚えている部分の抜き出しも簡単に出来て便利そうだな、と。
■8.PDFリーダー「i文庫HD」
◆もう一方の「i文庫HD」もなかなか魅力的。
たとえば、指先でぺージの端を押さえてめくっていくと、ぺージが徐々にめくれ上がっていく、というアクションが楽しめる。指先の動きにつれて、ぺージの端が徐々にめくれていくとその途中に見えるぺージの裏側には表側に印刷���れている活字がうっすらと裏写りして見え、芸も細かい。(中略)
またi文庫HDは、iBooksで有名になった木目模様の本棚に、スキャン文庫を並べて飾ることもできる。本は題名だけでなく、その表紙や背表紙といったイメージでも覚えているものだ。だから表紙を一望のもとに眺めることができれば、目的の本も探しやすくなる。これはグッドリーダーにはできない芸当だ。
それからi文庫HDは、両面開きの形での表示もできる。「本はできれば、見開きで読みたい」という、読書好きの希望を叶える機能といえるだろう。文庫や新書といった小さな本ならば、iPadを横向きに寝かせて見開き形式で読んでも、そう見にくくはならない。
◆今回は、「グッズ&ツール」に絞ってしまいましたが、本書は単なる「自炊のガイドブック」ではありません。
例えば、『第4章 「究極の電子書斎」の活用術』。
そもそも自炊される方の中には、マンガがメインの人も多いらしいのですが、この章は特に「ビジネス書読者」なら見逃すことはできないハズ。
と言うのも、自炊することによる大きなメリットである「全文検索」の機能は、本を「情報の集合体」と考えるビジネス書読者の方がより有益であり、この章ではその点について掘り下げているから。
私も記事を書く際に、かつて読んだ別の本の内容を引用したくとも断念したことが何度あったことか。
◆さらに『第5章 同時に1000冊を読む! 「ギガバイト読書術」』では、立花隆、勝間和代、成毛眞の三氏の読書術とスキャン文庫(注書きしてませんでしたが、本書では紙の本をスキャンしてPDF化したものを「スキャン文庫」と呼んでいます)の親和性に言及。
皆神さんが、三氏の読書術を大胆に要約したものが、次の三ヵ条。
(1)メモなど不要だ。まずは読め
(2)並読しながら、多数読め
(3)仮説、関心、興味が失せたら別の本を読め
なるほど、これらの前提となる「大量の本を読む」ということは、「1000冊同時に持ち運べる」スキャン文庫の方が有利であることは確かです。
◆そういえば私も先日、高速バスで往復8時間の移動をしたことがあったのですが、その時は堅めの本を大量に鞄に詰め込みました。
私の場合、実際に読み始めないとその本がどのくらい速く読めるかが分からないため、トータルの所要時間が全く読めません。
通勤電車とはワケが違い、途中下車して本を買うこともできないので、結局多めに8冊持っていったものの、読みきれたのは4冊だけ(途中居眠りしたのも悪いのですが)。
この時には、「スキャン文庫があればな」、とマジで思いましたね(マジで)。
◆もちろん、それにはまずはiPadなりキンドルなりを買う必要があるわけですし、キンドルは第3世代から日本語対応ができているそうなので、またひと波乱(?)ありそうな。
本書ではタイミング的に日本語版が間に合わなかったせいか、キンドルについての言及は少なめですし、皆神さんが「自炊派」だけあって、元からデジタルの電子書籍については、あまり触れられておりません。
ただ逆に、タイトル通り「iPad+自炊」を考えている方なら、本書は必読と言えるかと。
もちろん、持ち運びをしない方ならPCで読んでもいいわけですし、とにかく自炊さえしてしまえば、物理的な問題も解決できます。
私も単純に、事務所に積んである本の段ボールの山を眺めては、「いつか決断しなくては」、と思っている次第。
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興味本位で手に取ったが、まったくもってヒドイ。
著者以外、読む価値なし。
別に著者のやり方自体を否定はしないが、書籍にして不特定多数に伝えるほどの内容ではない。
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断裁機やスキャナ、リーダーの比較などは役に立つがその内容も時代が進むにつれ変化していくだろう。それ以外は著者の苦労話等の直接的には役に立たない情報に思えた。個人的には全ページ中の5%くらいが自分に必要な情報であった。その他95%は不要。
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「iPadでつくる「究極の電子書斎」 蔵書はすべてデジタル化しなさい!」皆神 龍太郎
講談社+α新書。
iPadの発売と電子書籍元年と呼ばれる現況に、電子書斎のメリットを投げかけた一冊。
いわゆる「自炊本」についての新書ですが、著者は世間にかなり先んじて実行していたようで、
過去の電子書籍端末の悲哀なども交えた実録風です。
あまりハウツーではないですね。
書いてあることはおおよそ納得できるが、大言壮語しすぎな箇所もちらほら、そもそも書き口が安っぽいので損している感は否めない。。
「自炊」の導入編として、さらっと読みました。(3)
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アクロバットのOCRの精度が95%程度というのにびっくりしました。
自炊検討中の私には、参考になりました。
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iPad購入後、電子書籍に興味があって購入。
内容としては実践的な情報がメイン。
わざわざ書籍を購入しなくても↓のほうが役立ちます。
「電子書籍「自炊」完全マニュアル」
http://www.itmedia.co.jp/keywords/ebookselfmaking.html
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東日本大震災、幸い我が家の本棚は地震対策をしていたので難を逃れたが、津波で大切な蔵書を失った人も多いと思う。蔵書がデジタル化されてあってクラウド上に保存してあれば、地震火災津波などの災害にあっても失うことはない。
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最初は、やたら自身の対応でマニアックで主観が多かった内容が、4章5章で実践編となり一気に読むペースが早まりiPadが欲しくなった。
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iPadでつくる「究極の電子書斎」-蔵書はすべてデジタル化しなさい!
皆神竜太郎 [著]
自分でも「電子書籍」は簡単につくれる。「持ち歩く書斎」で読書&情報整理が劇的に変わる。蔵書1万冊をデジタル化した元祖「自炊」派が伝授。iPadを読書端末として使い倒す技術。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 蔵書はすべてデジタル化しなさい(知らぬうちにメジャーになっていた
スキャン文庫元年
「自炊」経験は2割? ほか)
第2章 蔵書デジタル化の実践 スキャン文庫の作り方(これですぐ始められる-三種の神器とデジタル化手順
アクロバットで大丈夫か ほか)
第3章 デジタル蔵書とiPadで変わる読書スタイル(電子書籍は読むに堪えるのか?
iPadかキンドルか? ほか)
第4章 「究極の電子書斎」の活用術(スキャン読書術、整理術
パソコン以前の整理術の歴史 ほか)
第5章 同時に1000冊を読む!「ギガバイト読書術」(ギガバイト読書術のツボ
ポータブル書斎 ほか)
「BOOKデータベース」より
内容説明
iPadを最大限活用するには電子書斎だ!「iPadを買ってはみたものの、読みたい本がない」「ネットくらいしか使い道がない」そんなお嘆きを解消! 蔵書デジタル化で実現する究極の整理術がここに!
内容(「BOOK」データベースより)
自分でも「電子書籍」は簡単につくれる。「持ち歩く書斎」で読書&情報整理が劇的に変わる。蔵書1万冊をデジタル化した元祖「自炊」派が伝授。iPadを読書端末として使い倒す技術。
新書: 192ページ
出版社: 講談社 (2010/9/22)
言語 日本語
ISBN-10: 4062726742
ISBN-13: 978-4062726740
発売日: 2010/9/22
商品の寸法: 16.8 x 11.6 x 1.6 cm
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自炊のテクニックとしてはありきたりなのだけれども、たくさんの蔵書を電子化する事をこれ程までに楽しそうに語る人もあまりいないと思う。ついつい楽しさにつられて買ってしまった。
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skypeを知った 2010年発行の本 今なら クラウド サービスを利用して容量を確保すると思う
うっかりまた同じ本を買ってしまった
ブックオフで買う 早くも時代遅れという感は否めない
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中央図書館で読む。ノウハウ本としては期待はずれです。ただし、自炊を検討している人は、読んでおいて悪くない本です。