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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.9
- 出版社: ダイエックス出版
- サイズ:19cm/336p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8125-3249-2
紙の本
ぼくのいい本こういう本 1998−2009ブックエッセイ集 2
著者 松浦 弥太郎 (著)
子どもにしかわからない味がする、ブルーノ・ムナーリの仕掛け絵本、開けば誰しも魔法にかかる本の話…。『暮しの手帖』編集長、書店店主、文筆家の著者が綴る、本を巡る旅第2弾。『...
ぼくのいい本こういう本 1998−2009ブックエッセイ集 2
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商品説明
子どもにしかわからない味がする、ブルーノ・ムナーリの仕掛け絵本、開けば誰しも魔法にかかる本の話…。『暮しの手帖』編集長、書店店主、文筆家の著者が綴る、本を巡る旅第2弾。『GINZA』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松浦 弥太郎
- 略歴
- 〈松浦弥太郎〉1965年東京生まれ。『暮しの手帖』編集長、「COW BOOKS」代表、文筆家。著書に「本業失格」「最低で最高の本屋」「くちぶえサンドイッチ」など。
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紙の本
本のご加護を - ブック・ブレス・ユー2
2010/09/30 08:15
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ブック・ブレス・ユー」というのは、松浦弥太郎さんの造語でしょうか。
アメリカでクシャミをするとそばにいる人が「ゴッド・ブレス・ユー(神のご加護を)」というらしい。それをもじって、「あなたに本のご加護がありますように」と、「ブック・ブレス・ユー」。
松浦弥太郎さんのブックエッセイ集は、「そんな気分で、本から与えてもらった他愛ないぼくの仕合せやたのしみ」が綴られています。
その「2」となる本書は、松浦さんが大好きな、というかもともと松浦さんは本屋さんであってこれは専門分野でもあるわけですが、ヴィジュアルブックについてのエッセイをまとめたものです。
なかなかこの分野の本は、そしてそのほとんどは海外のものですので、馴染みがないのですが、松浦さんが紹介すると、なんだか面白そうだなと思ってしまうのですから、松浦さんの文章の魅力といっていいと思います。
それは文章の巧さというより(もちろん松浦さんの文章はうまいですが)、本を愛する気持ちの発露が人をひきつけるのでしょう。
「誰しも忘れられない人がいるように、自分にとって忘れられない本がある」と、松浦さんはいいます。「ぼくは長年、本屋なのだが、その前に一介の本好きであって、(中略)、ふと、それを誰かに聞いてもらいたくなる気分というのは、きっと読者もわかってくれる」はずと。
わかりますよ、松浦さん。本の魅力はそんな、人に何かを伝えたいというものをもっていることではないでしょうか。本はそうして、人から人に伝わっていく。いい本はけっして消えることはありません。
忘れられない人がいつまでも大切に心に残るのと同じです。
松浦さんの、本についての文章がやさしくてあたたかいのは、やっぱり本を愛しているからだと思います。愛する人の手を、あなただって、邪険にはしないでしょ。それもこれも、「本のご加護」だと思いませんか。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。