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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.9
- 出版社: ダイエックス出版
- サイズ:19cm/345p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8125-3248-5
紙の本
ぼくのいい本こういう本 1998−2009ブックエッセイ集 1
著者 松浦 弥太郎 (著)
今なら手に入るうわさのフレンチ本、ともだちのような文学、春に出会った2冊…。『暮しの手帖』編集長、書店店主、文筆家の著者が綴る、本を巡る旅第1弾。『装苑』『アルネ』連載を...
ぼくのいい本こういう本 1998−2009ブックエッセイ集 1
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商品説明
今なら手に入るうわさのフレンチ本、ともだちのような文学、春に出会った2冊…。『暮しの手帖』編集長、書店店主、文筆家の著者が綴る、本を巡る旅第1弾。『装苑』『アルネ』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松浦 弥太郎
- 略歴
- 〈松浦弥太郎〉1965年東京生まれ。『暮しの手帖』編集長、「COW BOOKS」代表、文筆家。著書に「本業失格」「最低で最高の本屋」「くちぶえサンドイッチ」など。
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紙の本
会いたいな - ブック・ブレス・ユー1
2010/09/29 08:41
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
会いたいな。松浦弥太郎さんに会いたいな。
会って、本の話を聞きたいな。会って、松浦さんの声を聞きたいな。「はじめまして」とぺこんと頭をさげて、「それでは、また」とさよならしたいな。
そんな気分になる、松浦弥太郎さんのブックエッセイ集です。
この「1」では、雑誌「装苑」とイラストレーター大橋歩さんが出版した「アルネ」に掲載されたブックエッセイが収められたいます。
ブックエッセイですから、この本読みたいなあの本読みたいなと思う本が何冊も紹介されていますが、この本の魅力はなんといっても松浦さんの、読書についての文章の数々ではないでしょうか。それはもう至言、本質をいいあてた言葉、といっていいと思います。
いくつか紹介します。(どのページにあるかは書きません。ぜひ、あなたの手で、宝物を見つけるように探してみてください。)
「本との出逢いはほんとうにすばらしい。今日、あなたと出逢ったことのようにすばらしい。・・・」。
「読書と旅。このふたつは似ているように思う。どちらも出発があり、目的はあるようで無く、無いようであり。その一歩から始まるゆっくりとした時間。・・・」
「読書という行為が、すんなりと自分の生活にあり続けている時、ささやかな安らぎと幸福を感じます・・・」
本を読むということは、そういう素敵な言葉に出逢うことでもあります。そういった言葉を、なにかしらの形で心のとどめることでもあります。
この「1」の「あとがき」めいた文章がまたいいのです。
そのなかで、松浦弥太郎さんは、自身の考える親孝行(それはすなわち自身の信条です)についてこう記しています。「・・・人と喧嘩したり、争ったりしないこと。正直で親切であること。笑顔でいること」
会いたいなあ。そんな松浦弥太郎さんに会いたいな。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
すばらしいブックエッセイ
2011/01/28 12:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
波長が合うというのは、こういうことなのだと、しみじみ思う。『暮らしの手帖』編集長をしている松浦弥太郎さんのブックエッセイ集だ。彼のエッセイは読むたびに惚れ惚れしてしまうのだが、今回も彼が紹介する本をどれも、すべて読みたくなった。手放しでおすすめする、すばらしい一冊だ。
一冊、一冊を紹介する彼の言葉が、深く心に残り、紹介された本はまるで読んだ気になってしまったものもいくつかある。涙もろい彼につられて、涙までこぼれ落ちそうになる。
「ここには本当がある。
真実と事実がある。
語るその声でわかった。
人間らしく真実性に満ちたささやかな物語に何ひとつ嘘はない。
だからこそ聞く者、読む者の心を掴んで離さない。
ぼくの目からは自然と涙が流れた。
物語の数以上にたくさん流れた。
人間は美しいと心から思った。」
これは『ポール・オースターが朗読するナショナル・ストーリ―・プロジェクト』(CD付き)を紹介している一部分。思わず引き込まれてしまう文章に、彼の心の美しさまで透けて見えるようだ。
高山なおみさん著のエッセイ『記憶のスパイス』を紹介するページでは、彼がまだ子供だった頃に家族そろっておでんを囲んだ思い出がはさみこまれる。『記憶のスパイス』を読んでいて、ふと思い出した風景なのだそうだ。それがまるで短編小説を読んでいるようで、とても心地よい。
高山なおみさんの台所は、母の台所ととても似ているそうで、「さっきから涙が止まらなくて仕方がない。もう書けない。いとおしい。」と弥太郎さん。こんなふうに紹介される本もとんでもなく幸せだと思う。
代官山にある居心地のよい「ヒルサイドライブラリー」のこと、アメリカはペンシルバニア郊外にある82歳の女性が一人で経営する古書店の話…。彼が関わるいろんな世界に、どうしようもなく惹かれてしまう。読書の春夏秋冬、弥太郎さんと共に…の気持ちです。