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- カテゴリ:一般
- 発売日:2010/08/25
- 出版社: メディアファクトリー
- レーベル: MF文庫J
- サイズ:15cm/294p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8401-3483-5
読割 50
紙の本
みにくいあひるの恋 4 哀しみのない自由な空へ (MF文庫J)
著者 日日日 (著)
連れ去られたあひるの行方を、陀衣たちは懸命に追っていた。遊菊はあひるの実家を訪ね、陀衣はみかんを頼って人魚島へ渡り、そこで『恋の病』の実態と、最後の手段『ハッピーエンド』...
みにくいあひるの恋 4 哀しみのない自由な空へ (MF文庫J)
みにくいあひるの恋 4
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商品説明
連れ去られたあひるの行方を、陀衣たちは懸命に追っていた。遊菊はあひるの実家を訪ね、陀衣はみかんを頼って人魚島へ渡り、そこで『恋の病』の実態と、最後の手段『ハッピーエンド』について知ることになる。「どんなことをしてもあひるを助ける」という決意のもと、陀衣は茜子にある言葉を告げる…。一方、先に単身で山奥の病院に乗り込んだ遊菊は、かつての恋人・刻は生きているとアオイに知らされるが、生きて会えるのは片方だけだと決断を迫られる。「さあ、選ぶのよ。刻くんかあひるちゃんか、どちらか一人」。傷つき傷つけ、哀しみをかかえ、なぜ人は恋するのか—「恋すると死んでしまう」病に立ち向かう、せつなくも美しい物語、ついに完結。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
他の選択肢はなかったのか
2010/08/24 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
あひる共に歩むと決心した蛇衣が、まさにその身を呈する次元にまで辿り着いた完結である。しかし、これには賛否が大きく分かれるのではなかろうか。個人的には「この読後感の悪さは何だろう」と思った。
究極の愛、至高の愛、これ、すなわち盲目の愛とばかりに邁進する蛇衣。これ自体は良いのだが、このためにはどうしても解決しなければならないことがある。『妹』たる茜子とのことである。これまでを省みて蛇衣なりに解決しようとしているのだが、これが茜子に届かない。というか届く訳が無いと思った。茜子の本当の心を理解していないか、知ってて知らんぷりに見えるからである。今回に限っては蛇衣が物凄く身勝手に見えた。そこまでのあひるへの愛なのだろうが、三角関係にがっつりメスを入れ、ハーレム的な曖昧さを避けたのであれば、どんなことをしてでも茜子が真に理解する前向きな和解と、それを双方が乗り越えて辿り着く結末を目指してほしかったと思う。そのために必要な、茜子の気持ちを全て理解し、受け入れ、受け止めてもなお自分の想いを追及する道での解決がなされていないように感じた。
また、結末で辿り着いた2人の関係(形態と言ってもいい)についても甚だ疑問である。こうするしかなかったのかもしれないが、この関係は男女が愛を育むものではないと思うのである。「その先」を狙ったのかもしれないが外しているように思う。洗面台に並ぶであろう歯ブラシが男用と女用ではなく大人用と子供用では何かが違うと思うのだが。そして、あひると蛇衣寄りに見れば最高級の愛の形かもしれないが、茜子に肩入れすると、これ以上の悲劇があるかというくらいに叩きのめされるのを見ていられなくなる。他の選択肢や展開は本当に無かったのだろうか?そう思うこと自体が読み手の身勝手な願望なのだろうか?