サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 113件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/07/23
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/611p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-874054-8

紙の本

西巷説百物語 (KWAI BOOKS)

著者 京極 夏彦 (著)

上方には上方の仕掛けあり。「これで終いの金比羅さんやで」巷説シリーズ、新機軸の第五弾。【「BOOK」データベースの商品解説】【柴田錬三郎賞(第24回)】一文字屋仁蔵の元に...

もっと見る

西巷説百物語 (KWAI BOOKS)

税込 2,090 19pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

上方には上方の仕掛けあり。「これで終いの金比羅さんやで」巷説シリーズ、新機軸の第五弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

【柴田錬三郎賞(第24回)】一文字屋仁蔵の元に持ち込まれる数々の因縁話。一筋縄ではいかぬそれらの道筋を、林蔵が心づくしの仕掛けで通す! 巷説シリーズ第5弾。『怪』掲載に書き下ろしを加え単行本化。ジャケット裏に歌川広重「浪花名所図会」付き。【「TRC MARC」の商品解説】

人が生きて行くには痛みが伴う。人の数だけ痛みがあり、傷むところも、傷み方もそれぞれちがう……様々に生きづらさを背負う人間たちの業を、林蔵があざやかな仕掛けで解き放つ。妖怪小説の金字塔!【商品解説】

収録作品一覧

桂男 5−87
遺言幽霊水乞幽霊 89−171
鍛冶が嬶 173−253

著者紹介

京極 夏彦

略歴
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年、妖怪小説『姑獲鳥の夏』で鮮烈な小説家デビュー。95年『魍魎の匣』(日本推理作家協会賞受賞)、97年『嗤う伊右衛門』(泉鏡花文学賞受賞)、02年『覘き小平次』(山本周五郎賞受賞)、03年『後巷説百物語』(直木賞受賞)。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー113件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

憑き物落しというよりも、収まるべきところに返された落とし物

2010/12/01 15:10

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんともファン泣かせの一冊。長い長いこのシリーズ、完結したと油断していたのだが京極氏のエンタメ性を甘く見ていたらしい。既刊4冊は時代を前後しつつも同じ江戸を舞台としていたが今回は西。時代の次は場所を移動してシリーズを続けて来たのだから。
しかも主要キャラクターは総取替えしつつ、最終章では既刊でおなじみの又市が顔を出す。最後の最後まで読者に気を抜かせない、さすがである。
そもそも本書の主人公、霧船の林蔵は御行の又市とは義兄弟だ。彼の一味には裏世界の小悪党を束ねる一文字屋仁蔵、大入道の荒法師玉泉坊、変装の達人文作に幽霊芝居のお龍、しかけの柳次といった曲者がそろっている。みな、表とは違う裏世界での二つ名を持つ「小悪党」。そのあたりの後世は既刊(東)も本作(西)もあまり変わらない。
内容だって言ってみれば「憑き物落とし」「因果応報」には変わらないのである、が
しかし東と西でその印象はガラリと変わるから新鮮に感じるだろう。
ではどこが違うのか?なぜ東と西、江戸と上方で違うのか?

江戸には武士、商人、はては非人など細分化された格差身分に加え外部からの出入りがあり様々な「人種」が混在している。同じ人であって人でない、やりようの無い感情や通じない世界が吹きだまりになっているのが江戸なのだ。
死んで恨みを晴らす、死んであの世で結ばれる、化けて出るなどといういじけた感情はどこか厭世的で、同時にあちらの世界死後の世界に希望を持っているようにすら思える。だから幽霊怪談の類いがやたらでる。
これに比べて西は、上方は非常にストレートで解りやすい。
彼らは生きているうちにおとしまえを付ける、というスタイルがある。
死んでなんぼのもの。金も恩も生きているうちに返せ、報いる物には報い、自らの罪も業もきっちり背負ってこの世を全うする。それが西流の生き様であるように描かれている。
「こまやかな情をかわすのは生きた者同士、死したる後は無情なり」
と、作中にも語られており、おそらくこうした違いが京極氏がイメージする東と西の生き様の相違点なのだろう。

彼ら上方(西)者にしてみれば江戸の粋や相対死、心中モノは涙を誘うが何も残らないし湿っているのだろう。

1.桂男 
2.遺言幽霊水乞幽霊
3.鍛冶がカカ
4.夜楽屋
5.溝出
6.豆狸
7.野狐

それぞれの物語は最終章で客観的に語られているように、見方に寄ってはどこにでもある世間話。
そしてその影には必ず林蔵たちの姿が有り、もう一つの顔、もう一つの展開、もう一つのカタチがあり、そちら側からの物語を、私たち読者は幸いにも読みすすめていく。
だからこの最終章「野狐」は本書の統括的な、そして異色な章といってもよい。
林蔵と又市たちの関係が語られ東と西が繋がる。
表向きの真実と裏の真実とが語られ二つの世界が揺れ動く。

各章に登場する人々はみな、彼ら裏世界の人間、林蔵に眼をつけられる程の「負債」を抱え込んでいる。
表にはけして出すことの出来ない罪、記憶に残してはいられぬ程の業、そうしたものを無視し、無かったことにして、何喰わぬ顔をしてこちらの世界で生きている彼らの眼に、林蔵たちは現れる。
「これで仕舞いの金比羅山や」

物語はあらゆる者がプラマイゼロ、収まるべきところに収まったところで、幕を閉じる。これが関西流、憑き物落としなのだ。
落とし、というよりは、落とし物を持ち主に返した、という感じだが。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

どうもこのお話に限って言えば、片手落ちかな、っていう感がするんです。ま、常識的には林蔵や又市の意外なものの見方が、真実である、っていうことになるんですが、読みながら、それって結局は一方の意見だけをよしとしているんじゃないか、真相は人の数だけあるんじゃないのか、なんて思えてくるんです。ま、そこまでヨムのはやり過ぎなんでしょうけど・・・

2011/03/10 23:51

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりの『巷説百物語』、今回は西国篇です。カバーは相変わらずいいです。こうやって古い木版画を見ていると、水木しげるは本当によく過去の絵本などを研究していたんだな、と思います。私などは、一見、水木の書き下ろしか、と思い、次に読んだばかりの別冊太陽 北斎決定版を思い出して、もしかして若き日の北斎? なんて思ったりしました。本には、カバー・中扉裏 絵本百物語 桃山人 金花堂/天保十二年、装丁 片岡忠彦とあります。

ちなみに『絵本百物語』の著者は桃山人ですが、挿絵の画師は竹原春泉、大坂の絵師で風俗・人物画を得意とし、「二十四輩順拝図会(ずえ)」「東海道名所図会」「胡蝶の夢」などの挿絵を書いたそうで、寛政-文化(1789-1818)の人だそうです。ちなみに北斎は宝暦-嘉永(1760-1849)。竹原春泉の一生を完全に呑みこんでいます。おそるべし北斎・・・

早速内容ですが、まずはカバー折り返しには
           *
大阪随一の版元にして、実は上方の裏仕事の元締めである
一文字屋仁蔵の元には、数々の因縁話が持ち込まれる。
いずれも一筋縄ではいかぬそれらの筋道を
心づくしの仕掛けで通してやるのは、
あの又市の悪友にして腐れ縁の、靄船(もやふね)の林蔵。
二ツ名通り、死人が操る亡者船さながらの口先三寸の嘘船で
それと知れぬ間に彼らを彼岸へと――連れて行く。

「これで終いの金毘羅さんや――」
           *
となっています。あっさり読むと、これでこのシリーズは終了、ということなのかな、なんて思います。早速、目録(目次ではないところがいい)にしたがって、各話の初出と簡単な内容紹介をしておきましょう。

「桂男」(「怪」vol.0023 平成19年8月刊):身一つで大坂に流れてきて、一代で財を築いた商人、杵乃字屋剛右衛門の一人娘に縁談が舞い込んだ。相手は尾張の城島屋という大店の次男坊。決まれば杵乃字屋に婿入りすることになる。縁談を進めるか否か悩む剛右衛門に、大番頭の儀助は、城島屋は悪辣な手段で乗っ取りを繰り返してきた店だと諫言する。それを聞いた剛右衛門が下した結論とは……!

「遺言幽霊 水乞幽霊」(「怪」vol.0024 平成20年2月刊):若旦那の貫蔵が目を覚ますと、見知らぬ男が顔を覗き込んでくる。兄の死も、父親の死も忘れた男は・・・

「鍛冶が嬶」(「怪」vol.0025 平成20年8月刊):土佐の佐喜浜で刀鍛冶をしている助四郎が一文字屋に持ち込んだのは、自分の女房が入れ替わってしまった、笑わなくなってしまったという話・・・

「夜楽屋」(「怪」vol.0026 平成21年4月刊):豊二郎が操る塩治判官の首が壊れた。思いだされるのは八年前の事件。夜中の楽屋で先代が人形に殺された・・・

「溝出」(「怪」vol.0027 平成21年7月刊):流行り病で封鎖された村では、住民の半分が亡くなった。人々を救ったのは昔、追放された寛三郎。それから10年、そろそろ供養をしてはという声に・・・

「豆狸」(「怪」vol.0028 平成21年11月刊):山中に出るという小さな狸に似た豆狸、酒造りの神にも似た小僧が表れて毎日、酒を買っていく、代金はいつの間にか葉っぱに・・・

「野狐」(書き下ろし):野干のお栄が持ちかけて来たのは、妹の妙を騙して殺すことになった男を自分の前に連れてくることと、その指示を出した男を殺すこと・・・

各話とも「壱」から「参」か「肆(し)」までの章に、後日談というか謎解きともいえる「後」がついた構成となっています。

なんていうか、スッキリしないんです。いえ、話は綺麗にまとまっていて、それは肯ける。でも、林蔵や又市がそんなにエライか? って思うんです。俺は検察だぞ、俺が悪いと決めたら、絶対に浮かばれないからな、っていうような驕りを感じる。本当に検察の主張は正しいのか、小沢一郎は悪いのか。どうも一方的視点で話をされると、なんだお前ら、って思うんですね。

ま、それも京極の狙いであるのかもしれません。悪人には悪人なりの苦悩が、事情がある。両方の側から見てみよう、って。でも、普通はそう読まないで、林蔵の側で見ちゃうんでしょう。そこがイヤなんです。今までの話もこんなに苦かった? 救いがなかった? 笑えなかった? そんなことばかりが脳裏を過ぎりました。そういえば『数えずの井戸』にも救いがなかったなあ・・・

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/07/28 20:51

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/05 12:53

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/07/26 20:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/21 08:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/07/25 16:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/09/16 22:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/04 00:01

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/17 13:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/18 14:01

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/11 13:26

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/04 22:14

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/10 00:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/11/17 22:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。