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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 13件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/06/24
  • 出版社: 岩波書店
  • サイズ:20cm/504p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-023693-5
  • 国内送料無料

紙の本

世界史の構造

著者 柄谷 行人 (著)

この世界を、どう変えるのか。世界史を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせる。未来に対する想像力と実践の領域を切り開く、著者の思索...

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世界史の構造

税込 3,850 35pt

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商品説明

この世界を、どう変えるのか。世界史を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせる。未来に対する想像力と実践の領域を切り開く、著者の思索の到達点。【「TRC MARC」の商品解説】

目次

  • 序文
  •  序説 交換様式論
  •  1 マルクスのヘーゲル批判
  •  2 交換様式のタイプ
  •  3 権力のタイプ
  •  4 交通概念
  •  5 人間と自然の「交換」
  •  6 社会構成体の歴史
  •  7 近代世界システム

著者紹介

柄谷 行人

略歴
〈柄谷行人〉1941年生まれ。評論家。著書に「世界共和国へ」など。

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評価内訳

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紙の本

著者の絶望に共感できるかどうかが本書を読む意義になる

2011/02/06 14:43

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大著であり、読み終わるのに一カ月程度掛かった。

 本書は4つの「交換様式」という新しい物差しで歴史と現代を測り直そうという試みであると読んだ。4つの内3つは既に実現したものだが、それを乗り越える4つ目の物差しを作り上げることが人類の新しい時代を作り上げるという主張だ。


 何かを希望する事の基礎には必ず現実への絶望がある。著者も9.11以降からリーマンショックまでの7年間を基本的には「絶望」という切り口で総括したのだと僕は読んだ。ではその「絶望」から「希望」への脱出口はあるのか。著者は有ると信じている。そして、その脱出口を切り開く方法として、4つ目の物差し=新しい「交換様式」があるべきだと断定している。


 従い、本書を共感しながら読むに当たっては、まずはその著者の「絶望」に共感しなければならない。他人の絶望に共感することは簡単なようで実は大変難しいのだと思う。「ゆでガエル」という言葉がビジネスの世界で良く使われているが、それは、そもそもの人間の考え方の話だ。著者の絶望を共感出来ないような自分がいるとしたら、それは時代に流されているからかもしれないと考えることは本書を読む際の一つの姿勢なのかもしれない。


 僕自身は有る程度の「共感」を持つことは出来た。但し、著者の語る新しい「交換様式」に関しては、正直具体的なイメージが持てないままに終わった。
 これはまずは僕自身の知見の無さと不勉強であることは間違いない。本書くらい注を熱心に読んだことも希であった。
 但し、著者としても「これが4つ目の『交換様式』だ」と断言した部分も無かったのではなかろうか。これだけの大著なので再読してその個所を探すという作業もままならないが、やはりかような断言は無かったのではないかと、今この瞬間は思っている次第だ。これは著者を責めているわけでもなんでもない。その新しい「交換様式」を探していること自体が、現代の課題だからである。

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紙の本

絶対平和を射程に据えた思想家の冷酷なリアリズム

2010/09/07 13:18

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る



世界史の構造を、後期マルクスが資本論で規定した生産様式ではなく、初期マルクスが規定した交換(交通)様式で定義しなおすことによって危殆に瀕した世界を救済しようとする哲学者の絶望的でもあり最後の希望でもあるような知的営為です。

著者は経済的下部構造としての4つの交換様式=1)互酬、2)略取と再配分、3)商品交換4)互酬の高次元の回復、のそれぞれに対応する歴史的派生態を、1)ネーション2)国家3)資本4)新規構成体と位置付け、しかし実際の社会構成体は、こうした様々な交換様式の複合体として存在していると説きます。
現在の資本性社会では商品交換が支配的な交換様式ですが、他の交換様式も消滅することなく「資本=ネーション=国家」という複雑な結合体として存続しているというわけです。(←ここらへんは難解そのものなので、直接本書にあたってくださいな)

ではこの複雑怪奇な複合体をどうやって揚棄するか。どうやって現代のリヴァイアサンをやっつけるか。

そういういわば最新版の階級闘争のためのアイデアも、上記の交換様式という視点から導き出されます。

すなわち旧来の革命論は労働者の生産現場で世界同時革命を起こして資本家階級を打倒しようという夢想的なものでしたが、資本主義が高度に確立されればされるほどそんな無謀な企ては不可能になってしまいました。

しかし考えてみれば労働者の別名は消費者に他なりません。理論武装した消費者が、生産点以外の流通過程で異議申し立てやボイコット等を行えば、資本主義の牙城は多少は揺らぐ、のではなかろうか。のみならず資本が利潤追求のために犯す様々な行き過ぎを是正し、地域通貨や信用システム、協同組合運動の展開によって非資本性的な経済をみずから創造することができるのではなかろうか、という緩い見通しが披歴されたりします。


このように「資本=ネーション=国家」が三位一体となった現代国家を最終戦争の危機から救うために、著者はカントが唱えた世界共和国=諸国家連邦構想を高く評価し、その現実的組織としての国連の活動に人類史のはつかな希望をゆだねようとします。

著者によれば、カントはたんに戦争の不在としての永久平和を夢想したのではなく、諸国民のいっさいの敵意を終わらせ、国家の廃棄を目的とした「段階としての諸国家連邦」を唱えたのです。ほんとうはホッブス以上の人間性悪説に立つカントは、過渡的な諸国家連邦では国家間の対立や戦争を抑止することはできないことを熟知していました。

平和を希求しつつも国家間の利害が対立する。その結果として生じた戦争だけが諸国民に永久平和の決意を再確認させ、そのプロセスの繰り返しによる「血の学習=自然の狡知」だけが諸国家連邦の絆を強固し、国家廃絶の理想に接近させることができる、というカントのシニカルな予測が正しいとすれば、私たちはまだまだ多くの戦争を潜り抜けることなしには世界共和国の夢を実現できないということになりそうです。

絶対平和を射程に据えた思想家の冷酷なリアリズムに肝を冷やされた真夏の読書でした。


戦争だけが平和をもたらすと哲人カント喝破せり 茫洋

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紙の本

「永遠平和」を願わない人はいないが

2011/02/22 16:12

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ソネアキラ - この投稿者のレビュー一覧を見る


「カントの「永遠平和」」を、ぼくはしゃらくせえと思っていた。その理念で国際連盟、国際連合と形にはなっているが、実際のとこはどーよと。

大国(もしくは戦勝国)である常任理事国のオトナの事情で拒否権が発動され、ケッ、何が「永遠平和」だと。

話は変わるが、民主党政権になって中国に続いてロシアも外交ですきを突いてくる。チョッカイを出してくるとでもいうべきか。どうも転校した学校でしょっぱなをミスってすっかりなめられてしまった転校生同然だ。

話を戻して。作者は序文で「カントの「永遠平和」」をこう解釈している。

「カントがいう「永遠平和」は、たんなる戦争の不在としての平和ではなく、国家間の一切の敵対性の廃棄、すなわち、国家の廃棄にほかならないからだ」
そこから
「現在の資本=ネーション=国家を越える道筋」になると。
「国家においては、略奪が再分配に先行している。国家による再分配は、歴史的には、灌漑や社会福祉、治安のような公共政策というかたちをとってきた。その結果、国家は「公共的」な権力であるかのようにみえる。」

昔の年貢、今の税金か。

「マルクス主義者は国家やネーションをイデオロギー的上部構造とみなしてきた。しかし、国家やネーションが資本主義的な経済的構造に還元されない自立性をもつのは、それらが「相対的に自立性をもつイデオロギー的上部構造」としてあるからではない。それらが、それぞれ異なる経済的下部構造、すなわち、異なる交換様式に根ざしているからだ」

「贈与することは、贈与された側を支配する。返済しないならば、従属的な地位に落ちてしまうからだ。ここでは暴力が働いていない。-略-にもかかわらず、それは暴力的強制以上に他人を強く制する」

例えば子ども手当てとか。作者は「交換」「贈与」で、マルセル・モースの贈与論やポトラッチを引き合いにしているが、いまさらという気もしないでもない。

「国家、ネーション、資本を包括的に扱うためには、それらを広い意味での交換、つまり、交通という概念に戻って考え直す必要がある」

初期のマルクスも「交通という概念」を持っていたそうだ。『トランスクリティーク』を再読してみよう。

「商品交換においては、所有権が一方から他方へ移る。だから、貨幣をもつことは、他の物の所有権を獲得する権利をもつことになる。したがって、貨幣を蓄積しようと欲望が生じる。つまり、物よりも貨幣を欲する倒錯(物神崇拝)が生じるのである」

物持ちとはいわずに金持ちというし。金はあくまでも手段なのに、いつの間にか目的になっている。

「国家が成立するのは、被征服者が略奪される分を税(貢納)として納めるときである。-略-別の観点からいえば、国家は、略奪や暴力的強制を「交換」の形態に変えることによって成立するのである」

フーコーの生政治の概念を別角度から見たようなものかも。

「国家は、「永続的な体制を作るために」支配者に対する貢納や奉仕を、支配者の側からの贈与に対する被支配者の返礼というかたちにしてしまう必要がある。それが宗教の役割である。ゆえに、このような宗教は国家のイデオロギー装置である」

これから宗教に代わって「国家のイデオロギー装置」になるものは、なんだろう。

「それにしても、プロレタリアという語にはどうしても貧窮者というイメージがつきまとう。-略-今日、ホワイト・カラーと名づけられる階層の人たちは、紛れもなく賃労働者であるにもかかわらず、自身をプロレタリアだとは考えない」

納得。「プロレタリア」=ルンペンプロレタリアを想像してしまいがち。もっとも、マルクスの時代には「ホワイト・カラー」はいなかったし。

「カントがいう「永遠平和」」
だが、
「国家と国家の間に経済的な不平等があるかぎり、平和はありえない」
と。

だとしたら、恒久非-平和じゃん。

「産業資本主義の成長は、つぎの三つの条件を前提としている。第一に、産業的体制の外に、「自然」が無尽蔵にあるという前提である。第二に、資本制経済の外に、「人間的自然」が無尽蔵にあるという前提である。第三に、技術革新が無限に進むという前提である。だが、この三つの条件は、一九九〇年以降、急速に失われている」

資本主義は「成長期」を過ぎてしまったのかな。ともかく風呂敷を広げてはみたものの、ちょっと世界史という対象がでか過ぎて、総花的にまとまってはいるが、全体的に薄口で喰い足りない気もする。こちらの読解力不足かもしれないし、ジジェクあたりに毒されたせいかもしれないが。

ネグリ=ハートの「マルチチュード」は、結局「アナーキー」だと作者は言う。無政府と作者の提唱する「世界共和国」じゃ、まるっきし反対のベクトルだし、言っちゃなんだけど、いまエジプトにはじまってバーレーン、チュニジア、リビアの反政府デモをニュース映像で見ると到底リアリティを感じないんだけどなあ。


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2011/03/09 13:39

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2010/07/25 01:18

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