サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

  1. hontoトップ
  2. 本の通販
  3. 技術・工学・農学の通販
  4. 工学・工業の通販
  5. みすず書房の通販
  6. 大気を変える錬金術 ハーバー、ボッシュと化学の世紀の通販

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 13件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.5
  • 出版社: みすず書房
  • サイズ:20cm/303,29p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-622-07536-3
  • 国内送料無料

紙の本

大気を変える錬金術 ハーバー、ボッシュと化学の世紀

著者 トーマス・ヘイガー (著),渡会 圭子 (訳)

卓越した化学者フリッツ・ハーバーと、彼が開発したアンモニア合成法を工業化して、大量生産に導いた技術者カール・ボッシュ。食糧問題の解決や兵器開発など、2人の生き様とその功罪...

もっと見る

大気を変える錬金術 ハーバー、ボッシュと化学の世紀

税込 3,740 34pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

卓越した化学者フリッツ・ハーバーと、彼が開発したアンモニア合成法を工業化して、大量生産に導いた技術者カール・ボッシュ。食糧問題の解決や兵器開発など、2人の生き様とその功罪を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

トーマス・ヘイガー

略歴
〈トーマス・ヘイガー〉米国オレゴン州生まれ。医化学系ジャーナリスト。医微生物学と免疫学を修める。米国国立癌研究所の広報担当を経てフリーランスのライターに。『Oregon Quarterly』エディター。

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

書店員レビュー

ジュンク堂書店那覇店

『大気を変える錬金術...

ジュンク堂書店那覇店さん

『大気を変える錬金術』
大げさなタイトルだと思うかもしれませんが、
これは本書の内容をそのまま表しています。

植物の育成には窒素が欠かせませんが、これは自然界では
量が少なく当時の科学者の悩みの種でした。
その窒素固定化の技術を開発したのがこの本の主人公の
ハーバーとボッシュです。
それはまさに空気からパンを作る技術だといわれ
何億人を飢えから救いました。

この本は単なる技術解説の本ではなくその影響も追っています。
大いなる科学的発展がもたらす光と影。
科学史としてオススメの一冊です。

那覇店 理工担当

みんなのレビュー13件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

ユダヤ人が支えたドイツ化学の黄金時代の物語

2011/05/31 13:51

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

それは今を去ること100年以上前の1898年、英国のブリストルでの英国アカデミー会長サー・ウイリアム・クルックスによる予言的な演説から始まった。曰く「英国をはじめとするすべての文明国家は、いま生きるか死ぬかの危機に直面している。人口が幾何級数的に増え続けている中で、食料の増産は遅々としてすすまず、このままでは人類は遅くとも1930年代には飢餓に直面し、多くの人間が命を落とすことになるだろう。それを克服する方法はただひとつ。それは化学を発展させ、食料の増産に必要な肥料、窒素を豊富に含んだ肥料を化学的に合成し、それを農地に大量に投与するしか人類が飢餓の恐怖から逃れる方法はない」と。

あらゆる生命体にとってもっとも重要な元素。それは窒素である。空気の80%は窒素から出来ているが、窒素は気体のままでは生命の維持には役に立たず、これを液体(アンモニア)もしくは固体とし、植物がこれをとりこんで養分として吸収できるようにしなければならない。これがなかなかの難物で、気体の窒素N2を分解し、水素と化合させてアンモニアNH3を作るのは容易ではなく、古来、人類は固体窒素を豊富に含む別の物体(人糞、獣糞、尿など)を採集し、地面にばらまくことで、痩せる一方の地味の維持管理を行ってきた。農地は毎年毎年同じ作物を植え続けると痩せてしまい農作物の収穫量が減るのは、地中に含まれる窒素を植物が消費しつくしてしまうからで、これを回避するために人類が編み出したのが何年に一度か農地を休耕し、そこにマメ科の植物を植えることであった。マメ科の植物は根に寄生するバクテリアが窒素を形成し地中に放出する性質を持っており、これが地味を回復させる働きをもっていることを人類は経験から発見したのである。しかし、こういう悠長な方法ではとても対処しきれないスピードと規模で人口は急増。1900年には19億人だった人類が、今や60億人を突破して、尚増え続けている。それでも人類がクルックスの予言通り飢餓に直面せず、当時の3倍超の規模まで増殖し、かつ、肥満の問題で悩むまでに至った最大の理由は何か。それが本書の主人公、フリッツ・ハーバーが発見しカール・ボッシュが企業化した「大気からアンモニアという窒素を合成する錬金術」=ハーバー・ボッシュ法の成果なのである。アンモニアは肥料としてのみ有用なのではない。ダイナマイトの原料となる硝石の化学式はKNO3で、アンモニアを更に加工することでドイツはダイナマイトの原料となる硝石をも大量生産することに成功する。

本書を読むと19世紀末から1920年代にかけて、ドイツの化学産業というのは、英国やフランス、米国を遥かに上回る世界のトップランナーであったことが分かる。ドイツといえば1871年に他に遅れて国家統一を成し遂げた後進国であり、いわばキャッチアップ型の経済成長を遂げた国とばかり思っていたが、こと化学産業に関する限り、ドイツのレベルは当時の先進国だった英国やフランス、そして米国よりも数段進んだレベルに既にあったのだ。その中核にあった企業が人工染料で財を成したBASF、バイエル、ヘキストというドイツの化学企業群で、なかでも中核を占めたのが今日も世界最大の化学企業であるBASFだ。この3社は後に合同し、IGファルベンという文字通り世界最大の化学企業体を形成する。IGファルベンの名前は知っていたが、その意味がドイツ語で「染料事業利益共同体」だとは本書を読むまで知らなかった。世界のトップランナーとしてのドイツを支えたのが当時のドイツに住まうユダヤ系の人々だった。当時のドイツでも、もちろんユダヤ人は差別の対象だった。しかし、その度合いが英国やフランスに比べて緩やかで、とりわけアカデミーの世界ではユダヤ人はのびのびと才能を発揮する自由がドイツでは認められていた。なんとか2級市民の地位を脱したいユダヤ人は学業に専念し、学問的業績を通じてドイツに貢献し、晴れてドイツ人社会に受け入れてもらえることを夢見、願った。その典型が、本書の主人公フリッツ・ハーバーだ。彼はユダヤ人でありながらキリスト教に改宗し、ドイツ人よりもドイツ人らしく振る舞おうとした。独自にデザインしたプロイセン風の軍服を身にまとい、片メガネをかけ、ドイツ至上主義を誰彼となく鼓吹したという。このドイツ人になりたい、ドイツ人として認められたいというハーバーの強い願望が、やがて彼をして塩素系毒ガスの開発へと駆り立てていく。

しかし、ドイツは第一次大戦に敗北し、やがて復讐に燃えたフランスと英国によって苛斂誅求なるヴェルサイユ条約を押しつけられ、ドイツ経済は文字通り崩壊する。全ドイツ国民が塗炭の苦しみを味わう中で、やがて「こうなったのは、すべてユダヤ人のせいだ」と叫ぶヒットラーが国民から圧倒的な支持を集めるようになる。

なぜフランスはドイツにあそこまで過酷な賠償を押し付けたのか。最大の理由はフランスの国土は戦場となって荒廃し、フランス国民の多くがドイツ人によって虐殺されたが、ドイツの国土はほぼ無傷で残ったことだ。自分たちに災いをもたらした悪の総本山たるドイツの国土が、ほぼ無傷で残り、フランスはヴェルダンを筆頭にほぼ原形をとどめない形で徹底的に破壊された。「ドイツ、ゆるすまじ」の声がフランス、ベルギー、オランダで強くなったのは理解できる。

ハーバーが作った塩素ガスの惨禍がこのドイツ憎しの感情を倍加させた。第一次大戦後、フランス、英国には手足を無くなった廃兵、毒ガスで大きな被害にあった廃兵が山のようにいて、それが文字通りの生き証人としてドイツへの報復の世論を後押ししたという。

ヒットラーのたちの悪いところはユダヤ人を宗教的概念でとらえず「人種」として捉えたところだ。本来、ユダヤ民族という民族は存在しない。あれは確かに中東に起源をもつものだが、基本は宗教である。だから黒髪のユダヤ人もいれば金髪のユダヤ人もいる。エチオピアには大量の黒人のユダヤ人さえいる。それを無理やり単一民族として定義したところにナチズムの無理があったのだが、これがキリスト教に改宗しドイツ人になったつもりになっていたハーバーをはじめとするドイツユダヤ人に悲劇をもたらす。大量のユダヤ人、それも優秀なユダヤ系がこぞってドイツを出国し、アメリカへと亡命する。その筆頭が、アインシュタインだ。発見だったのは、当時のドイツ社会ではアインシュタインよりもハーバーのほうが社会的評価が高かったということだ。アインシュタインは「愛国者ではなく、変わり者の社会主義者の平和主義者で、ドイツを捨ててアメリカへ渡った大ほら吹き」とドイツでは思われていたという。私は20世紀初頭に世界の頂点に君臨したドイツのアカデミーが戦後、見るも無残に零落した原因のひとつが、この優秀なユダヤ人学者のアメリカへの亡命があると見ている。当時のドイツの大学は科学の最先端を走っており、米国からも留学生が大挙して押しかけていたとある。ノーベル賞も大量の受賞者を当時のドイツは出していた。それが戦後になると急ブレーキがかかったように見える。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/06/27 09:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/11/16 22:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/12/11 17:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/04 15:06

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/10/22 17:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/11/13 00:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/12/24 16:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/06/07 00:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/21 14:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2015/02/06 17:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2017/09/30 21:41

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/06/14 11:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。