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紙の本

鍵開けキリエと封緘師 モラトリアム・ミッドサマー (富士見ファンタジア文庫)

著者 池田 朝佳 (著)

禁断の「監獄砦」に魅せられた少年キリエは、最奥の監獄に囚われた美しき“大統領”と出会い、うしなわれたはずの魔法—封鍼術を学ぶことになった。これまでひたすら「鍵を開けること...

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鍵開けキリエと封緘師 モラトリアム・ミッドサマー (富士見ファンタジア文庫)

税込 660 6pt

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商品説明

禁断の「監獄砦」に魅せられた少年キリエは、最奥の監獄に囚われた美しき“大統領”と出会い、うしなわれたはずの魔法—封鍼術を学ぶことになった。これまでひたすら「鍵を開けること」に集中していたキリエだが、“大統領”が導くままに“封印の小箱”を開けていくうち、自分が抱える衝動を訝しむようになる。—なぜ自分はこんなにも「開けたい」んだ?ぼくはいったい、鍵を開けて何がしたいんだ?そして訪れる来訪者たち。徐々に明かされる“大統領”の秘密。「この牢獄はもしかして—あなた自身が作ったものなのか?」少年は自分の心とともに、封じられた歴史を開けていく…。【「BOOK」データベースの商品解説】

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紙の本

まさにモラトリアム

2010/06/03 22:56

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 将来の夢のために街を出ていく友人を見送るキリエ。その胸に去来するのは、自分は何者になるのか、という疑問。鍵以外のことに興味を持てるようになったからこそ抱く自分への問いではあるが、そんな想いを抱きながら、今日も彼は監獄砦へ行く。
 そんな彼の町にやってくるのは、封緘術と大統領の秘密を知る少女ジニィ。たまたま知り合っただけの彼女は、何故かキリエに敵意を見せてくる。まるであのリュリュの様に。

 今回は、何故大統領が大統領になったのか、そして過去に何があったのか。その一端が垣間見えるお話です。巻末に「監獄砦の一日」を収録。

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