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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.4
  • 出版社: 東京創元社
  • サイズ:20cm/291p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-02457-4

紙の本

Dカラーバケーション (インディゴの夜)

著者 加藤 実秋 (著)

風営法の改正に合わせ、営業形態を変更させたclub indigo。カジュアルなカフェ風の二部を設け、若手ホストが接客を担当するようになる。他者に興味を持たないイマドキな若...

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Dカラーバケーション (インディゴの夜)

税込 1,870 17pt

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商品説明

風営法の改正に合わせ、営業形態を変更させたclub indigo。カジュアルなカフェ風の二部を設け、若手ホストが接客を担当するようになる。他者に興味を持たないイマドキな若手ホストはトラブルを運んでくるし、渋谷警察署の豆柴は殺人事件に巻き込まれるし、開店以来一度も休んだことのない憂夜が突然休暇を取れば厄介で大きな問題が巻き起こる—。愛すべきホストクラブに集う、一風変わったホスト探偵団の活躍を描く、シリーズ最高傑作登場。【「BOOK」データベースの商品解説】

「club indigo」では、イマドキの若手ホストも接客を担当するように。開店以来1度も休んだことのない憂夜が休暇を取ると、厄介な問題が巻き起こり…。一風変わったホスト探偵団の活躍を描く、連作短編集第4弾。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

7days活劇 5−73
サクラサンライズ 75−135
一剋 137−214

著者紹介

加藤 実秋

略歴
〈加藤実秋〉1966年東京都生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞しデビュー。他の著書に「チョコレートビースト」「モップガール」など。

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みんなの評価3.4

評価内訳

紙の本

club indigoシリーズ 第四弾『Dカラ―バケーション』

2010/05/20 09:28

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『インディゴの夜』、『チョコレートビースト』、『ホワイトクロウ』に続く「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」フリーライター・高原晶の一言から生まれた、渋谷のホストクラブ〈club indigo〉シリーズ第4弾。

ドラマも録画してまで見続けた大好きなシリーズが故、ハードカバーで購入。しかし、購入してよかったーっ!!! だって本書には憂夜さんの秘密が描かれているのだもの(わたしは憂夜さんファンです)。

風営法の改正に合わせて二部制になったインディゴ。二部と呼ばれるカフェ風のインディゴ(昼間に営業)のメンバーはどこか冷めていて、「何気に」上から目線。「何気に」心の熱いジョン太をはじめとする一部のホストメンバーたちとの間には明らかな溝が…。しかし一度事件に巻き込まれると、一部も二部も関係なく、西へ東へと奔走するメンバーたち。インディゴに変化が訪れても、ホスト探偵団は健在なり!


二部制となったことで新しいメンバーが増え、これまでとはちょっと違った雰囲気。ジョン太は気に入らないらしいけれど、わたしは二部のメンバーもなかなか個性的で好き。「何気に」上から目線って、最近多いよねぇ…なんて、晶の突っ込みに賛同してしまう。

「何気に」上から目線の二部ホスト手塚くんは、晶がよかれと思ったフォローにいちいち語彙の訂正を試みるし、そういう細かな拘りが鼻につくのだけれど、まぁ、それも笑いのひとつ。

久しぶりにカリスマホストの空也も登場し、晶のために動いてくれるし、なぎさママは43万円のマリン(犬)を連れて今回も鼻息が荒い。憂夜さんはこれまで以上に「お茶」に凝って薄茶を点てる始末(しかもいつ点てたのかわからないところがスゴイ)。

いきなり抹茶を出された晶の心の声は…
―――いつの間に? どこで? そして茶道の心得まで? 勢いよく振り向き、目が合うと憂夜さんはにっこりと微笑み返した。優美だが質問はもちろん、お茶を飲み残すことも許されなさそうな空気がびんびんと伝わってくる。


晶のこういう心の声が、とっても好き。

表題作で憂夜さんは開店以来初めて休暇をとる。憂夜さん不在の間に彼に関する秘密がすこーしだけわかりそうになるのだけれど、最終的には彼の謎は更に深まった感もあり。あぁやっぱり、謎は謎のまま、このままでいてほしいかも。そしてそれが、このシリーズが長く続くために必要なことでもあるのかもしれない。



『Dカラ―バケーション』収録作品
・7days活劇
・サクラサンライズ
・一剋
・Dカラ―バケーション



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