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- カテゴリ:幼児 小学生
- 発行年月:2010.4
- 出版社: 主婦の友社
- サイズ:27cm/32p
- 利用対象:幼児 小学生
- ISBN:978-4-07-269392-6
紙の本
テスの木 (主婦の友はじめてブック おはなしシリーズ)
著者 ジェス・M.ブロウヤー (文),ピーター・H.レイノルズ (絵),なかがわ ちひろ (訳)
いつか必ずやってくる大好きなものとおわかれするとき—『ちいさなあなたへ』のピーター・レイノルズ最新作。おとなと読むなら4才から、ひとりで読むなら6才から。【「BOOK」デ...
テスの木 (主婦の友はじめてブック おはなしシリーズ)
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商品説明
いつか必ずやってくる大好きなものとおわかれするとき—『ちいさなあなたへ』のピーター・レイノルズ最新作。おとなと読むなら4才から、ひとりで読むなら6才から。【「BOOK」データベースの商品解説】
愛情、ともにすごした時間、そして喪失と思い出。いつか必ずやってくる大好きなものとお別れするとき…。テスと、テスが大好きだった大きな木との物語を通して、「死と別れ」を伝える絵本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジェス・M.ブロウヤー
- 略歴
- 〈ジェス・M.ブロウヤー〉大人向け・子ども向けのノンフィクションを多数執筆している作家。マサチューセッツ州在住。
〈ピーター・H.レイノルズ〉絵本作家、イラストレーター。マサチューセッツ州在住。作品に「っぽい」「きみがいま」など。
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紙の本
かたわらで癒してくれる
2011/08/14 08:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「6さいと 3かげつと 12にち」の女の子テスには大好きなものがあります。それが「だいたい 175さい」の、庭の大きな木です。
えだにブランコをつるしたり、おちばのふとんにもぐったり、テスにはこのとしよりの木が友だち以上の存在でした。
でも、あるばん、嵐がやってきてとしよりの木の太い枝も細い枝も折ってしまいます。すっかり姿のかわったとしよりの木はとうとう切りたおされてしまいます。
母親のひざで泣くテス、ぬいぐるみをほうりなげて怒るテス、としよりの木のきりかぶによりかかって泣いているテス。
そんなテスが思いついたのが、「おそうしき」でした。
そして、近所の人や友達に「わたしの木のおそうしきをします」という案内状を送ったのです。
いよいよ、「おそうしき」の日。そこでテスはとってもおおきなことを知ることになります。
何かを喪うということは悲しいことです。それは子供であれ、大人であれ、少しもちがいません。
その悲しみから何を学び、そして再生していくのか。それは、おそらく、人それぞれでしょう。
この絵本のテスという女の子は、自分だけの木と思っていたとしよりの木がたくさんの人に愛されていたことを知ります。そして、としよりの木はなくなったのではなく、「たくさんの ひとの こころの なかに いろんな おもいで」となってしまわれていることに気がついたのです。
小さなテスはとしよりの木がどこで生き続けているのかを知ったのです。
テスはもう泣かなくなりました。
喪失感から抜け出た瞬間です。
この絵本はやさしい文章とかわいらしい絵でできていますが、とっても深いことが描かれています。子供たちだけでなく、大人の人にも読んでもらいたい絵本です。
そして、悲しみにくれている人がいれば、そっと傍らにおいてあげたい絵本です。
紙の本
みんなの思い出を繋ぐ。
2017/01/23 22:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テスが大切にしていた大きな木が嵐で折れてしまい切り倒されてしまいます。
悲しいテスは「木の葬式」をすることに。
お葬式に集まった人々はみんなテスの木に思い出があるひとでした。
小さな女の子の純粋な思いが人々を繋げる感動的なお話です。
紙の本
木への思慕
2016/10/04 20:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honyomi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「テス」ってなんだろう?と思って手に取りました。女の子の名前でした。
大好きな木が切り倒されることになるという展開の時、いろんな人の協力で、木が切られずに済む、という作品も多いように思いますが、この作品は違います。
「木のお葬式」というエピソードも斬新ですね。
出席者用の椅子を並べていて、一人で座っていたので「誰も来てくれなかったのか…」と、一瞬悲しい気持ちになりましたが、次のページではたくさんの人が来てくれていました。
これだけ愛される木が本当にあるといいですね。
紙の本
思い出の木
2016/07/15 00:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
大切なものを失っても、心の中に思い出として残れば、大丈夫なのだ、とわかりました。年老いた木が、迷惑な存在になる前に切り倒されて良かったです。
紙の本
「喪失」と向き合うために
2010/04/28 16:06
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るるる☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもにとって、大切にしていたおもちゃや飼っていた昆虫やペットとの別れは、大人が思う以上に心に深い影を及ぼしているものなのです。きちんと自分の気持にケリをつけ、納得してお別れすることにとても時間を要するものなのです。
大人になると、さらっと流してしまえることが、ちょっと寂しいかな・・とこの絵本を読んで思いました。
テスがいつも遊んでいた仲良しの大好きな木が、ある嵐の夜に強風に倒れ、中が腐っていたため、切り倒されることになりました。
テスはショックで毎日泣いたり、怒ったりして暮らしていましたが、
ある時、木とのお別れにおそうしきをすることを思いつきました。
当日は、年代を超えたたくさんの人が出席し、それぞれの木への思いや思い出を語り合いました。
自分だけでなく、別れの悲しみをたくさんの人たちと共有できたことも、テスには、大きな支えとなったことでしょう。
そして自分の心の中に「思い出」としてきちんとしまうこともでき、木との別れがテスに大きな成長をもたらしてくれました。
これは、作者の知り合いの娘さんの実際のエピソードであるらしく、
小さな少女のためにたくさんの大人がおそうしきに参列することで、彼女の心の教育に協力したことに心が温まります。
作者にとっては、これが初めての作品であるらしいのですが、絵本にしては余分な言葉が多くて、終盤は文でまとめてしまっています。絵だけで十分に伝わってくるものがあるだけに少し残念でした。