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紙の本
羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)
著者 至道 流星 (著)
来たれ、革命部へ!クーデターを敢行しちゃう部です!最終目標は建国!私たちの国を作って、部長莉音が女王様として君臨します!これであなたも大臣だ!…俺はそんな詐欺的な部に強制...
羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)
羽月莉音の帝国(イラスト簡略版)
羽月莉音の帝国
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商品説明
来たれ、革命部へ!クーデターを敢行しちゃう部です!最終目標は建国!私たちの国を作って、部長莉音が女王様として君臨します!これであなたも大臣だ!…俺はそんな詐欺的な部に強制加入させられた。従姉の莉音に。ただの部活ではない。莉音が部を法人化—会社にしたからだ。俺たち部員は「創業に伴う初期投資」だかで借金300万円を背負わされ、返済のためにゴミ漁りからコスプレ写真集づくりまでを休みなく手伝わされる毎日!株式会社革命部とかいうブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界!どうしてこうなった。【「BOOK」データベースの商品解説】
羽月莉音、革命部はじめまーす!
『涼宮ハルヒの憂鬱』でハルヒがもし本当に有能で、本気で世界征服を目指したら?『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』、『女子大生会計士の事件簿』シリーズ、『ザ・ゴール』シリーズのようなエンターテインメント経済小説をライトノベル化したらどうなるか?
2009年のデビュー作『雷撃☆SSガール』が書評系アルファブロガーに絶賛された新鋭作家・至道流星(現在も会社経営者と兼業)による、言うなればハルヒmets経済小説!?
ヒロイン羽月莉音の目標は建国!
独立国家樹立に向けて「革命部」なる部活動を立ち上げた莉音に巻き込まれる幼馴染みたち。高校生が会社をつくってゴミ拾いからコスプレ写真集づくりまで事業を展開!
そんな会社創業期のドタバタから始まり、上場目指して金融商品取引法スレスレの手段を使った企業買収工作まで、超スピードで進みます!
しかしこの1巻はシリーズの開幕にすぎません!
巻が進むごとにスケールはどんどんでかくなります!
いったいどうやれば日本から独立できるのか……?
この小説、本気です!!
【編集担当からのおすすめ情報】
経済ライトノベルの先駆にして金字塔『狼と香辛料』の支倉凍砂氏推薦!【商品解説】
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紙の本
使えるものは極力利用する
2010/12/18 00:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
羽月巳継は青海大学附属高校の入学式の日に、同じ高校へ通う従姉の羽月莉音に自分の部活に入る様に命じられる。巳継と莉音は、幼なじみの折原沙織や春日恒太も含めて、子どもの頃から大胆ないたずらや遊びをして来た仲間なのだ。もっとも、冒険家の父・羽月一馬に連れられて世界中を周り、行動や考え方が大胆になり過ぎた莉音の暴走が原因のほとんどなのだが…。
ともかくその延長線上の活動だろうと集まった3人は、莉音の部活・革命部なるものの活動内容を知らされる。革命部の最終目的は建国、日本の領土を奪い、主権を主張して独立国家をつくることだという。その第一歩となる資金集めの手段は、ゴミ捨て場を回って集めたものをフリーマーケットに売ったりする地味なもの。そんなこともあり、去年の活動から残っているのは、莉音以外ではただ一人、泉堂柚のみ。彼ら5人の建国への道が始まる。
国を作り守るにはまずお金が必要ということで、起業してお金儲けをするところからスタートする。インターネットが使えないと現代においては手足を縛られるみたいなものなので、そこの部分への設備投資に少し借金をするけれど、初めの事業は基本的に元手のかからないもの。学校という人材の集まる特殊環境を利用したり、メンバーを前面に押し出したり、とにかくただで使えるものはこき使う。働き方はまさにベンチャーの役員っぽい。
起業する時は売り物とそれを運用する人間が重要だと思うので、革命部のメンバーはうってつけの構成になっている。行動力にあふれたリーダー、着実に実務を実行する堅実派、コンテンツやツールを提供する才能の持ち主。若干一名は今のところ活躍する兆しがないけれど、きっと何かの役に立つのだろう。
すごく短期間の間にあれよあれよという感じでビジネスが大きくなっていくので、こんなに上手くいくのかな、という感じもするけれど、とにかく既存の仕組み、元手のかからないものを極力利用してビジネスを組み立てているので、ギリギリありかも知れない。何より、現実に目の前に存在するフロンティアを開拓していく物語は面白いから、細かいことはひとまず置いておけば良い。
普通だったら十分に成功の部類に入るけれど、革命部の活動はまだまだこれから本格化していきます。