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幸せはすべて脳の中にある (朝日新書)
幸せに生きるって、じつはこんなにシンプルなことだった! 千日回峰行を2度満行した稀代の行者と天才脳科学者が、私たちの心や人生について語りおろし、幸せを呼ぶ脳のしくみを解き...
幸せはすべて脳の中にある (朝日新書)
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商品説明
幸せに生きるって、じつはこんなにシンプルなことだった! 千日回峰行を2度満行した稀代の行者と天才脳科学者が、私たちの心や人生について語りおろし、幸せを呼ぶ脳のしくみを解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
酒井 雄哉
- 略歴
- 〈酒井雄哉〉1926年大阪府生まれ。天台宗大阿闍梨。比叡山飯室谷不動堂長寿院住職。
〈茂木健一郎〉1962年東京都生まれ。理学博士。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
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比叡山の住職と脳科学者の対談集!「どうしたら人間は幸せになれるのでしょうか?」
2010/09/06 16:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日パソコンに向かって、あっちのページ、こっちのページと飛び歩く中、最近ようやく面白みが分かってきたのが、ツイッター。そうです、世界中で利用者が急増している140字のつぶやきです。かなり前に登録したものの、あまりよく仕組みが分かっていませんでした。
しかし、フォローする人も、してくださる人も徐々に増えてきて、さらには、海外からのフォローもちらほら。
そして夢中になってしまうのが、著名人ツイートの存在なのです。特に茂木健一郎さんの連続ツイートは、日々の楽しみになっています。まさに、彼がたった今、発言している言葉が、世界同時に読めるこの臨場感。しかも茂木さんは一つの事柄に関して、連続ツイートされるので、その読み応えはかなりのもの。考えさせられる内容も多く、毎日パソコン前でうなっております。(^-^)
それで、茂木健一郎さんの本を図書館で片っ端から借りて、読んでいる最中なのですが、この朝日新書の一冊にも、読みながら、大いにうなりました。
比叡山の住職・酒井雄哉さんと茂木さんの対談集です。
かねてから茂木さんは千日回峰行を二度も満行している酒井さんとお目にかかりたいと思っていて、今回は念願かなっての対談となったのだそう。千日回峰行とは、比叡山中を1000日間、回峰巡拝する天台宗独自の修行で、満行には約7年間かかるとか。
酒井さんが過酷な修行をされてから、身をもって分かりえたこと。「なにもすごいことをしなくたっていい、ただ目の前のことをコツコツやる、それだけで自然に知識が生かされてくるし、智恵もついてくるんだよ。」という言葉には強烈な説得力がありました。
そもそも酒井さんが人生半ばにして出家をしたのは、ほんの少しのきっかけが縁となったからでした。偶然の幸せに出会うことを「セレンディピティ」と呼ぶと茂木さんは言い、そうしてその「セレンディピティ」を育むためには「行動」、「気付き」、「受容」することが大切だと続けます。
「ぜひおうかがいしたいと思っているのが、幸せとは何かということなんです。どうしたら人間は幸せになれるのでしょう。」
茂木さんの質問に酒井さんは答えます。
「簡単ですよ。今いるところが一番の幸せだなと思っていればいいんだと思いますよ」
「どんなところでも?」
「ええ、どこでも。(中略)長い目で世の中を見てれば、世の中っていうのはグルーッと回ってるものなんです。決してとどまることなく、動いているもの。(中略)目の前にある現実は永遠に続くものではないから。そういう原理を分かって生きていると、安心していられる。」
「仏教的な考え方でいうと、すべては巡るもので、今どういう境遇であるかっていうことを悲観することはないと。」
「そうそう。今の境遇を大切にすることだ、喜んでな。」
茂木さんと酒井さんの対話が、すいすいと心の中に入っていきます。
読む人によって、心に響く場所もいろいろでしょう。
新書版なので、気軽に読むことができるのも魅力の一冊ですね。