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商品説明
ディジタル化された情報を縦横に使いこなし、新しい知的空間を創造するための知識やツールを提供する電子図書館の構想を描く。具体的な展望を示した「まえがき」を加えた新装版。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 新装版にあたって
- 1.インターネット電子図書館
- 電子メール社会
- インターネットのもつ機能
- 情報の宝庫
- 電子新聞
- 情報インフラストラクチュア
- 2.マルチメディア時代
- まんがの時代
著者紹介
長尾 真
- 略歴
- 〈長尾真〉1936年生まれ。京都大学工学部卒業。同大学総長、独立行政法人情報通信研究機構理事長などを経て、国立国会図書館長。著書に「「わかる」とは何か」など。
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著者/著名人のレビュー
1994年に刊行され...
ジュンク堂
1994年に刊行された書籍の新装版。インターネットが胎動を始めたその頃、ディジタルコンテンツの可能性を感じつつ、図書館のどのような変容が構想されたか?予想された「未来」には、当たったものも外れたものもある。「二〇一〇年ないし二〇一五年までに各家庭にまでいたる光通信ネットワークを完成させようとしている」という予想は、まさにその通りになったし、「小説などがICカードに入っていて書店で気軽に変える時代が来るかもしれない」という予想は、技術の方が追い越してしまったと言っていい。図書館のディジタルアーカイブの利用者への課金などが検討されているが、今のところ具体化はしていない。
何より、想像以上の発展によって、「今やインターネットにはほとんどあらゆる情報が存在しており、種々のサービス機能が提供されているいわば巨大な電子図書館といってよいものとなってきている」。そうなった今、そもそも図書館の存在理由は?それを考え抜くためには、「今」に捉われない思考が、そしてその思考と現状とのギャップの把握と分析が、必要だと思われる。 15年前のコンテンツであることが、逆にこの本のキモになると考える所以である。
紙の本
図書館・書籍の未来像を考えるよい叩き台
2010/07/07 18:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子化により、図書館はどうなっていくのか、を考察する。1994年に岩波科学ライブラリーで出版されたものに新しい章をくわえたものである。
著者は2007年より国会図書館の館長。情報通信の専門家として、図書館の電子化に取り組んできた試み「アリアドネ」などが本書の中心の話題である。
書籍が「電子書籍」となって普及し始めれば、図書館はそれをどう扱うかは早急な問題である。「調べ物をする=情報収集」機関としての図書館のありかたも(検索は図書館に行かなくてもインターネットで済ましてしまうことができるようになったし)変わらなくてはいけないだろう。
貸し出し方式は、複写は、などなど問題点は様々である。
著者が本書で述べている電子図書館システムも、図書館変革の試みのひとつである。図書館は要望に応じて必要な書籍、必要な資料を検索して利用者に示すところになる。そのためにはどんなシステムが必要か、ということが述べられている。
国会図書館のようなところは、貴重な書籍を保存すると同時に「調べものをするところ」というのが利用者のおおむねの理解であろう。著者は書籍の「情報」面を重視し、探している情報に「如何に速く、的確にたどり着くか」を考えて議論を進める。
書籍を、情報源としてみる場合にはこれは大事なことである。しかし、書籍を「情報」単位に分解してしまってもいいのだろうか。ちょっとだけそのあたりに不安も感じた。
一冊の書籍を著すとき、著者はやはり一つの「言いたいこと」のまとまりを持っているはずである。極端に言えば、たとえ名言であっても「ワンフレーズ」だけ抽出してしまえば著書で言い表したかったことと違う意味になってしまうこともあるのである。
科学論文でも、いわゆる「孫引き」をしたときにちゃんと確認をしておかないと、その文献の著者は意見が違うのに「同意見」と考察してしまうことだってありうる。
単純に「ひとりの本好き」としても、「一つの作品」としての一冊を「情報」に分解してしまうことだけで終わらないで欲しいし、そのためにはどうすればよいのかを論議して欲しいと思う。
端末機器の相次ぐ商品化で電子書籍に関する本の出版も多く、話題は熱くなっている。本書は図書館に視点を置いているが、書籍の未来像を考えるためのよい叩き台になると思う。私自身の図書館や書籍に期待するものが、著者とは少し違うけれども、明らかになりだしたということだけでも、この本を読んだ価値はあった。
1994年時点での著者の予測は、かなり現実化してきている。取り扱い可能なデータ要領は増加し、活用のための端末も充実してきた。いろいろな方に読んでもらい、活発な議論をして欲しい。それこそが、今本書が再版されたことの意味であろう。
紙の本
歴史的な本
2010/10/06 00:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
改装して 2010 年に出版されているが,もとは 1994 年に出版された本だ. 「新装版の読み方」 と題されたあとがきにあるように,当時としては画期的な内容だったといえるだろう. しかし,現在からみれば (当然のことながら) Web 2.0 的なものはまったくふれられていない古典的な電子図書館や電子書籍についての本であり,いま読みかえす価値がどこにあるのか,よくわからない. もはや歴史的な本だといえるだろう.
紙の本
電子書籍を考える古典
2013/08/01 11:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:abc - この投稿者のレビュー一覧を見る
2010年の改装版だが、初出は1994年
未来予測SFとして読んでもおもしろい