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- カテゴリ:一般
- 発売日:2010/02/23
- 出版社: 講談社
- サイズ:19cm/300p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-215954-8
紙の本
現代霊性論
生とは、死とは、霊とは? お葬式、占い、霊能者、タブー、新宗教、カルト、UFOについて、現象学的アプローチを行う。神戸女学院の大学院で行われた講義録をもとに加筆編集し書籍...
現代霊性論
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商品説明
生とは、死とは、霊とは? お葬式、占い、霊能者、タブー、新宗教、カルト、UFOについて、現象学的アプローチを行う。神戸女学院の大学院で行われた講義録をもとに加筆編集し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
内田樹さんと、気鋭の宗教学者・釈徹宗さんの刺激的すぎる「かけあい講義」ついに刊行!
目からウロコの宗教論です。
装画は井上雄彦さん!
生とは、死とは、霊とはなにか?
お葬式から、タブー、霊能者、新宗教、カルト、占い依存症、スピリチュアルブームまで、現代の霊性(スピリチュアリティ)への現象学的アプローチ。
「スピリチュアルの毒」にあたらないために、現代日本人必読の書!
<教えて! ウチダ先生、シャク先生>
講義の「質問の時間」付き 内田先生、釈先生が答えてくれます。
Q.デパートのタロット占いで「死神のカード」が出て「三十二歳まで結婚できない」といわれました
Q.細木数子の本によると、私は今年「大殺界」らしいんです
Q.オウム真理教がサリンを撒いたのはなぜだったのでしょうか
Q.友人から創価学会に誘われています
Q.死後の世界はどのような世界だと思いますか
……など
【著者からメッセージ】
呪いと祝福のお話です。
「話半分」ですけど半分はほんと (内田樹)
スピリチュアルなフィールドは閉じちゃダメ。
宗教や霊性に関わる言説も開いていこう。(釈徹宗)【商品解説】
著者紹介
内田 樹
- 略歴
- 〈内田樹〉1950年東京生まれ。神戸女学院大学文学部教授。著書に「下流志向」など。
〈釈徹宗〉1961年大阪生まれ。浄土真宗本願寺派如来寺住職。兵庫大学生涯福祉学部教授。著書に「不干斎ハビアン」など。
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書店員レビュー
2005年9月からの...
ジュンク堂書店新潟店さん
2005年9月からの半年間神戸女学院大学で行われた「現代霊性論」という授業の講義録をもとに書かれているこの書籍は2人の著者がかけあい形式で非常にテンポよく展開されており、読んでいるだけでさながら講義を受けているような臨場感が味わえる。内容としては現代社会に流行しているスピリチュアリティについての説明など現代の霊性に関する解説や日本人の宗教性についての考察など幅広い意味で宗教をとらえ、考察されている。
現代の宗教性を考える上で画期的な1冊となっている。
人文書担当 中川
紙の本
スピリチュアルのたしなみ方
2010/10/02 03:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野あざみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の営みあるところには、必ず宗教性や霊性が潜んでいる。仏教、神道、キリスト教など古来からの宗教とともに、現代人の心をとらえるスピリチュアルブームは、霊性から離れられない宿命を表す証左なのかもしれない。だが物事に表裏があるのは、自明の理。いかにして毒にあたらず付き合えるか。ヒントが、本書に詰め込まれている。
俗世間と通じ合うパイプを持つことが、宗教の怪しさを図る物差しだという。だから、スピリチュアルブームは、一つの処世術。独善的にならない限り、受け入れられて然るべき現象だろう。しかし、テレビからはパタリと姿を消して数年がたつ。
江原啓之や細木数子は、一対一で成り立つ、占い的要素が強かったのだろう。本書は彼らを「民間宗教者」として位置づけ、個人の語りに合わせることで初めて道を示せる存在とした。不特定多数が相手では危険である一方、自ら手に取る「書籍」という形では依然、多くの支持を集めている事実もある。求める者は、彼らから、歩む道を得られるのだろう。
本書のスタンスは、「前世や生まれ変わりは、エンターテインメントとして楽しむ限り、大いにアリ」。日常を軽視せず、傾斜しすぎない付き合い方が、たしなむ流儀だ。そのバランスの難しさを自覚するだけでも、十分にわきまえているといえるかもしれない。
現代は、「再-呪術化」の時代という。土俗的宗教性が薄れ、いわば「儀礼枯れ」ているなか、「私だけの儀礼」が求められる。
「スピリチュアル コンベンション(スピコン)」という、催しがある。アロマ、占い、ホメオパシー、気孔、波動、スローライフなど、スピリチュアルを扱うブースが一堂に会する。それらは、自らの変容や神秘体験といった身体的側面を重視し、医療・福祉・教育にも幅広く影響を及ぼしている。
本書は内田樹と宗教学者の釈徹宗による、神戸女学院大学大学院で行われた掛け合い講義。釈は、スピリチュアルを、「あらゆる宗教の源流、共通基盤」と評している。「円卓会議のように対話できれば、『共有できる力』につながり、現代霊性論がうまく機能する」と提案する。そのためには、何より、「閉じない」ことだという。
巻末にある聴講生からの質問コーナーは、他愛無いが聞かずにはいられない「?」が満載。「タロットで32歳まで結婚できないと言われた」「今年は大殺界らしい」「友人から新興宗教に誘われてます」「死後の世界は、どうなっているのか」。あなた自身なら、どう答えるか。考えてみるのも、スピリチュアルと末永く付き合う一手段なのかもしれない。