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商品説明
世界的台頭と国内矛盾の激化の中で、中国社会・経済はどこに向かっているのか? 中国の基層社会・周辺地域を1年間にわたって取材した成果をもとに、ポスト「改革開放」に突入した中国の今後を見通す視座を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
丸川 哲史
- 略歴
- 〈丸川哲史〉1963年和歌山市生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科単位取得退学。学術博士。明治大学政治経済学部准教授。著書に「台湾、ポストコロニアルの身体」「リージョナリズム」など。
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紙の本
たちの悪い半可通の中国論
2011/05/08 02:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MESSY - この投稿者のレビュー一覧を見る
p163:(内モンゴルでは)チベット自治区やウイグル自治区のようには「民族衝突」が起きていない
p167:内モンゴルは名目的には自治区になっているが、今日的にはほぼ中国社会内部に組み入れられていると考えて良いように見える。ここは価値観抜きで、以上のように描写するしかないわけである
p178:ある日本人に会った際に、延辺から見て日本はどう見えるか聞いたときには、なるほどと思わされた。「拉致問題」を大きくしている勢力はそれをクローズアップすることで既得権益を守ろうとする人々ですね、と。
以上、わかりやすい例をあげた。要するに本書は、中国共産党を含めて権力についての洞察力がなく、弱者への共感を持たず、わかりやすい文章を書こうとする意思のない人が書いたとしか思えない文章にあふれている。
1年近く前にこの本の書評を投稿すると約束してから、長い時間がたってしまったのは、思い出すのも不愉快な本だからだ。書きたいことはいろいろあるが、果てしないので、一言。たちの悪い本。
追伸:筆者はこの本のあとも精力的に活躍しておられるようだが、案の定、問題が起きた。劉暁波の本に付した解説が厳しい批判を浴びている。当然だと思う。