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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.2
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 NV
  • サイズ:16cm/452p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-041212-8
文庫

紙の本

ベルリン・コンスピラシー (ハヤカワ文庫 NV)

著者 マイケル・バー=ゾウハー (著),横山 啓明 (訳)

ホテルで目覚めたアメリカの実業家ルドルフ・ブレイヴァマンは、不可解な思いにとらわれた。昨日はロンドンのホテルで寝たはずだが、ベルリンにいるのだ。間もなく彼は、62年前に仲...

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ベルリン・コンスピラシー (ハヤカワ文庫 NV)

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商品説明

ホテルで目覚めたアメリカの実業家ルドルフ・ブレイヴァマンは、不可解な思いにとらわれた。昨日はロンドンのホテルで寝たはずだが、ベルリンにいるのだ。間もなく彼は、62年前に仲間とともに五人の元SS将校を殺した罪で逮捕され、彼の息子ギデオンが一連の奇怪な事件の調査を開始する。父親の親友などの協力を得て、やがて暴き出す驚くべき国際的陰謀とは?巨匠が実力を遺憾なく発揮した待望の新作エスピオナージュ。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー16件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

巨大な謀略の犠牲となった個人、その断固たる抵抗

2010/04/19 08:21

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風紋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 A・J・クイネルはすでに亡い。ディック・フランシスも鬼籍にはいった。読書の楽しみが減るばかり。
 と慨嘆していたら、嬉しいことにマイケル・バー=ゾウハーの新作が手元にとどいた。本書である。バー=ゾウハー、1995年に邦訳された『影の兄弟』以来の小説だ。
 エスピオナージの巨匠健在なり。
 はたして、重厚にして緻密。期待を裏切らない作品だ。

 A・J・クイネル作品の特徴を二つの熟語であらわすならば、戦士と人情だ。ディック・フランシスは競馬と不屈。この伝でいけば、バー=ゾウハーは、ユダヤ人と謀略ということになるだろう。
 本書も、ユダヤ人と謀略で総括できる。
 ロンドンに投宿したアメリカ国籍のユダヤ人実業家、ルドルフ・ブレイヴァマンが目をさますと、そこはベルリンのホテルだった。そして、殺人罪の容疑で逮捕される。『審判』のカフカ的状況だが、謎はルドルフの息子、ギデオンの尽力によりだんだんと解明されていく。そこで明らかになったのは、複数の国々の高官がからむ大がかりな謀略だった。ホロコーストを生きのびた一人のユダヤ人を犠牲にして・・・・。

 敵とみえた人物が味方、味方とみえた人物が敵、陰謀の背後にまた別の陰謀、といった展開もあって、バー=ゾウハーのファンは堪能するのだが、不思議に思うのは、いま、なぜホロコーストか、という点だ。
 しかも、ルドルフが逮捕された容疑は、ホロコーストに関与したナチの残党狩りに係る。

 バー=ゾウハーは、職歴のさいしょが新聞社の特派員であったことからも察せられるように、事実への関心がふかい。『復讐者たち』『ダッハウから来たスパイ』のようなノンフィクションも残している。つまり、フレデリック・フォーサイスと同様、事実を可能なかぎり洗いだしたうえで、知られざる部分に想像力を注入するのだ。本書も著者がしらべた事実をふくらませている。そこに盛りこまれたフィクションも、いたるところで事実が裏打ちしている。
 ただ、フォーサイスと異なるのは、バー=ゾウハー作品の底には常にユダヤ人の運命というテーマが流れている点だ。実生活でも、バー=ゾウハーはイスラエルの行政マン(国防相の報道官)や国会議員をつとめた。
 してみれば、本書には、21世紀のイスラエル国民のアイデンティティを確認する意図があるのかもしれない。あるいは、昨今のイスラエル批判に対して国を擁護する意図が。もしかすると、本書で重要な要素を占めるネオ・ナチの台頭に係る警鐘かもしれない。

 いや、これはあまりにも図式的な解釈だ。
 ルドルフは使命に従事したことを悔いていないが、殺人という行為に嫌悪を覚え、後々まで悪夢に悩まされている。第三次および第四次中東戦争に従軍したバー=ゾウハーが到達したのは、生命を奪う行為そのものに対する根源的な疑問かもしれない。
 これに直接係ることばではないが、作中に印象的な一行がある。「ものごとに動じない屈強な男は、終わりのない地獄のなかに生きていたにちがいない」

 さいしょ敵対していた男女が、一転、深い関係になったりする甘さがあるのだが、この甘さがバー=ゾウハーのもうひとつの魅力ではある。
 人は、状況にクラゲのように翻弄される一方ではなく、また計算された行動ばかりではなく、主体的に、時としては衝動的にうごいたりもする。人が主体的にうごく契機のひとつは恋愛である。恋愛は、歴史となった過去においても謀略にみちた現在においても、本書において重要な役割をはたす。陳腐といえば陳腐だが、本書で語られる戦後まもなくの恋愛は、すこぶる切ない。

 ルドルフの主体性は、本書の末尾、恋愛とは別のかたちで発揮される。晩年の穏やかな幸福が約束されたはずだったが、個人を超えるなにものかのために自らを投げだす。
 困難な時代をしぶとく生きぬいてきた者には、余人にはないレーゾン・デートル(存在理由)があったのだ。

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紙の本

国際謀略と人間ドラマを楽しめるサスペンス

2010/06/29 17:07

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

ユダヤ人のルドルフ・ブレイヴァマンは
ロンドンに宿泊していたはずなのに
ベルリンのホテルで目が覚め、
そのまま殺人事件の容疑者として逮捕されます。

彼は若い頃、ホロコーストを脱走した後、
ユダヤ人グループに参加し、
元SSの将校5人を殺害しました。
戦後62年たって、ネオ・ナチらが告訴したのです。

この不条理な幕開けが、世界を大きく揺るがし
物語にグイグイと引き込まれます。
ドイツ首相は隠れナチのような発言をし、
普段は忘れ去っている、ナチの負の遺産を
背負っているドイツ国民は戸惑い、
しかし、現在の法律に照らし合わせれば
ブレイヴァマンは犯罪者とみなします。

しかし、他の国はドイツを批難し、
ブレイヴァマンの釈放を求めます。

しかも、このブレイヴァマンの行為は
多くのユダヤ人の感情であり
実際、このような行為が繰り返されたという。
本作で、ブレイヴァマンが参加している「グループ・ナカム」も
実際にあったユダヤ人グループです。

600万人ともいわれるユダヤ人の犠牲者、
そしてその迫害と殺害を考えた時、
多くの人はブレイヴァマンに感傷的になります。

大きな陰謀に巻き込まれたブレイヴァマンを救うのは、
疎遠になっていた息子のギデオン。
そして敵対する上級検察官のマグダ。

政治謀略サスペンスのパートは
詳細に国際情勢や政治の駆け引きを描きつつも、
ギデオンやマグダの物語はドラマチック。

ドイツ人を毛嫌いしていたブレイヴァマンもまた
献身的な看護師、ウルリケを信頼していくという
エピソードからもうかがえるように
人間の両面性が豊かに描かれています。

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紙の本

この小説が強い現実味を帯びるほど、世界は今、病んでいるということを思う

2010/05/19 05:36

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 ルドルフ・ブレイヴァマンはベルリンのホテルで目が覚めたところを、突然部屋に踏み込んできた地元警察によって逮捕されてしまう。嫌疑は62年前の終戦直後に犯した殺人事件であるという。しかし彼は昨夜、確かにロンドンのホテルに投宿したはず。なぜ自分はベルリンにいるのか…。
 
 ユダヤ人虐殺の罪を償わせるために元SS将校たちを殺害していった<復讐者たち>といわれる実在グループに材をとった小説です。イスラエル人作家の作品だけに、大人のための重厚なミステリーに仕上がっています。

 読み終えて感じるのは、ブレイヴァマン本人が気づかぬうちにロンドンからベルリンへと移送されたのが事実なのか、そして事実ならばそれはどのような手段によるものなのかといった謎解きそのものはこの小説の眼目ではないということ。
 むしろ、62年も前の殺人が今になって突然表に出てきたその真の理由があまりにも現実味のある様子を見て、小説の外に現存するこの私たちの世界の闇の暗さを感じないではいられません。私は2001年9月11日の米国同時多発テロが、そして2004年3月11日に発生したスペインの列車爆破テロが、各国の政治をその後どう方向づけたかを思い返し、なにか薄ら寒いものを感じないではいられませんでした。おそらくこの小説を読み終えた読者であれば、この私の感想に共感してもらえるのではないでしょうか。

 そして圧巻なのは、最終章でブレイヴァマンが下す苦く重たい決断です。
 戦後60年以上が経過しても、あのような決断が世界を寄り良き方向へと導く唯一の手立てであると思わせられるほど、この社会に継続している病を見て、胸が引き絞られる思いがしました。

*「一線を交える」(365頁)は「一戦を交える」の誤り。
*「大統領はすっかりが目が覚め」(413頁)は「すっかり目が覚め」の誤り。

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紙の本

国家戦略に踊らされる個人の悲喜劇

2013/09/01 08:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『エニグマ』などに比べると華やかさに欠ける。偶然の要素が多い筋書きも気になるが、そんなに深い考えでもない国家の思惑に翻弄される主人公の父自体もそんなに思慮深いわけでないのが印象的。ここら辺がゾウハーの巧いところ。でもあのオチはないと思う。よって評点は低め。タイトルが野阿梓の小説に似ているが、むこうもたいした話じゃなかった、ベルリンを舞台にした壮大な小説が読みたい。

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