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紙の本
カンナ 5 戸隠の殺皆 (講談社ノベルス)
著者 高田 崇史 (著)
諒司が残した言葉をたよりに甲斐は貴湖らと長野・戸隠にある隠岩戸宮を訪れ、宮司たちの世話になる。片や甲斐の婚約者・聡美の祖父である鍬次郎も密かに社伝の行方を追わせていた。甲...
カンナ 5 戸隠の殺皆 (講談社ノベルス)
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商品説明
諒司が残した言葉をたよりに甲斐は貴湖らと長野・戸隠にある隠岩戸宮を訪れ、宮司たちの世話になる。片や甲斐の婚約者・聡美の祖父である鍬次郎も密かに社伝の行方を追わせていた。甲斐は何者かに襲われて突然姿を消した宮司らを捜すうち、天照大神の天岩戸伝説にかかわる重大な瑕疵に思い至り、虚実を暴く。【「BOOK」データベースの商品解説】
諒司が残した言葉をたよりに長野・戸隠の隠岩戸宮を訪れた甲斐たち。片や甲斐の婚約者・聡美の祖父である鍬次郎も社伝の行方を追わせていた。甲斐は姿を消した宮司らを捜すうち、天岩戸伝説にかかわる重大な瑕疵に思い至り…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高田 崇史
- 略歴
- 〈高田崇史〉昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。「QED百人一首の呪」で第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「QED出雲神伝説」「パズル自由自在」「クリスマス緊急指令」など。
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紙の本
カンナシリーズ第5弾
2010/03/18 16:06
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
由緒正しい出賀茂神社の跡取りの甲斐としっかり者の現役東大生巫女の貴湖が歴史の謎に迫りながら冒険を続ける歴史アドベンチャーカンナシリーズ第5弾。
QEDシリーズで得た知識を下地にしたライトな読み物で、シリーズ通しての「見えない敵」の正体が知りたくて、ついつい手が伸びてしまう。というわけで文庫派なのにノベルズの本書を発売日すぐに購入してしまった。
今回の舞台は長野県は戸隠だ。
出賀茂神社の社伝である『蘇我大臣馬子傳暦』を持ち出して失踪した諒司を追って飛鳥、天草、吉野と巡ってきた甲斐は、奥州で再会した諒司の言葉が気に掛かり、貴湖、忍者犬のほうろくらと共に戸隠に向かう。
戸隠と言えば天照大神と天岩戸伝説が残る場所。戸隠の山奥で遭難もどきにあってしまった甲斐一行は、偶然見つけた隠岩戸宮という神社で一泊させてもらうことになった。しかしその夜、宮司が何者かに襲われ失踪し、甲斐たちは社務所の捜索を始める…。
アドベンチャーミステリと銘打っているだけあって甲斐たちは今回もきっちり「冒険」をする。毎度のことだけれど危ない目にも遭い、間一髪のところで助かる。ストーリー展開はこれまでと全く同じで歴史に関する蘊蓄はQEDのタタルのそれを比べると何分の、いや何十分の一程度なのだけれど、先が気になってページを繰る手が止まらない。
まぁ、天照大神にまつわる蘊蓄に関しては『QED 出雲神伝説』でタタルが奈々を戸隠に誘っていることから、QED本編でたっぷり語る予定だろうからQED次作に期待にするとして…。
本シリーズの問題は何と言っても『蘇我大臣馬子傳暦』だ。
この『蘇我大臣馬子傳暦』には、わが日本国の歴史を根底から大きく覆すことになる秘密が隠されているという。一体、著者はどんな「真実」を用意しているのだろう。気になって仕方がない!
…のだが、甲斐一行は今回も『蘇我大臣馬子傳暦』を取り戻すことはできずじまい(シリーズは9作まであるそうという噂なので、仕方ないといえば仕方ないのだけれど)。
加えて、甲斐の許嫁である聡美の祖父である鍬次郎こと「名張の毒飼い」も動き出して、『蘇我大臣馬子傳暦』を巡るいざこざはこれから更に大きくなる模様。ついでに甲斐を巡る聡美と貴湖の女の戦いもヒートアップ必至の様子。個人的には貴湖ちゃんを応援したのだけれど、どうなることやら。
高田さん、早く次が読みたいですっ!!!!