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商品説明
くりぃむしちゅー有田は第一級の引き芸人、類いまれな強靱個性派オードリー春日、おぎやはぎが発する規格外の違和感、売れっ子なのに嫌われる品川祐…。気鋭のお笑い評論家による芸人論。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
難しい本
2009/12/21 03:13
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやーこれは何とも言えない本である。そもそもなかなか芸人を評論する本というのはない。それも結構頷ける内容を持っている。
著者は最近では有吉弘之が好きらしい。有吉は猿岩石が沈没した後地獄でくすぶって、最近アメトークをきっかけに復活した。あの回はホントに面白かった。著者のいうとおり、「しっくりくる」感じがする。
芸人が面白いのはどうもネタの出来ではない。話すないようですらないような気がする。それは、個性・キャラクターのような気がする。普通の芸人がいってもつまらないことが、アンタッチャブル山崎がいうとなんでも面白かったりする。
ただ、著者も分かっているようだが、お笑いを論評している時点で興ざめの感は否めない。芸人なんかおもしろきゃなんでもいい。なにをしたっていい。離婚したってなにしたって、それを笑いにつなげればなんでもいい。素晴らしい職業だなと思う。お笑いをここまでしかも個人別に論評までされたら芸人には迷惑かも知れないと思う。
でも、ある種バラエティーばっかりみている人にとっては、芸人がなんとなく友達というか知り合い的な意味合いがでてきて、それでもっと知りたいっていう場合もあるだろう。そこまでの境地に達したひとがみると、もっとバラエティが面白くなると思う。
要は、本書はバラエティ大好き人間向きということになるだろう。それ以外の人にはつまらない興ざめ以外のなにものでもないということになるのだろう残念ながら。その意味で本書はちょっと扱いの難しい本だと思う。