紙の本
よく若者のすがたをえがきだしているが,いささかまとまりを欠いている
2010/06/10 00:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本が分析対象としている 「若者」 の代表 2 人をふくむ 4 人の対談を本にしている. 若者たちが,空気を読んで自分のかんがえをおもてにはださない,非常に同調性がたかいことに著者もおどろいている.
オジサンのしらない若者のすがたをえがきだしていて興味ぶかいが,対談をそのまま本にしているので,いささかまとまりを欠いている.
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団塊世代、はざま世代、団塊JR世代に続くその下の第4世代が存在するとして、この世代がリアルの所有欲ではなく“情報”の有無に左右されていると述べる。三浦展氏と原田曜平氏の対談に、仮想の第4世代の草男と鉄子が登場し、第4世代の特色を話させるのは強引な手法。
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若者男子が「草食化」した理由とは、情報に常に接していることが原因と。ネットと携帯で常に仲間とつながっていることで強い主張をしずらくなってきているそうです。この本の内容でショックだったのは若者にとって何かを熱く論じるのは「オカルト」なんだそうです。
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座談会形式で、発言がすべて正しいとは思わないけど、それぞれの発言者の若者についての分析を興味深く読ませてもらいました。
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かなり興味深い本。自分のなんとなく思っていたけど、言語化で来ていない部分をきっちり説明してくれている。博報堂の原田さんの観察力の鋭さがおもしろい.
若者を理解するというより、むしろ大人の、上の世代の考えていること、若者に対して抱いている印象がよくわかって面白いと思う。自分達がナチュラルにやっているテニサーで、リア充といわれている人たちがいかに異常な人間に見えるかが外から描かれていて面白い。社会学者じゃなくてマーケッターの分析しているものだから、短絡的な印象は受けるが、その分理解しやすく読みやすい。
今後の子供の教育とかを考えるときの材料になるかもしれない。世代が違うと考え方も違って性格も違う。自分と同じ方法で教育してもだめだということが、よくわかる。また、一般男性の凋落振りがわかり、子供ができたら共学高ではなくて、男子校に入れたい、それによってエッジの立った人間に育てたいと思わせる一冊。
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闇金ウシジマくん
男は所有をもとめ、女は関係を求める 斉藤環
ツァラトゥストラ 中公文庫
階級間の移動は起こりにくくなっている。江戸時代ほどでないけどやはり固定化しつつある。なので階層を上がっていくことが希望だと考えれば、むかし希望は少ないでしょう。
上流は希望を持ち続け、下流は腹をくくり、中流は一番落ちている感覚をもっている
消費は性に対する若者の意欲の減退と呼ばれるものも、コミュニケーションに費やされる時間とエネルギーが負担になっていることが背景にありそうだ。
コミュニケーションの相手を選択できない、もうつきあわなくてもいい相手とも関係を切れない、オフにできないでいる。
景気が悪く、バイトも少ない、お金がないから若者は消費しないのだという経済的な解釈も間違いではないが、それだけではないのだ。現代の若者は、ものを消費するのではなく、人間関係の消費に時間とお金を費やしている。しかもその人間関係が情報化されて増幅している。増幅した人間関係を維持するために必要以上に時間とお金の「負担がかかるのだ。周りの人間の空気を読みすぎて大胆な消費をしない面もある。いわば空気をしょうひしているのである。空気を消費しているのだから、消費がみえないのは当然であろう。
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第四ジェネレーションの若者の行動について分析した本。共感できる部分もあれば、全然理解できない部分もあった。ただ、今後会社にもこの世代の社員が増えて行くことは必至で、上手に付き合って行く必要を感じた。
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[ 内容 ]
なぜ、草食?
なぜ物を買わない?
消費不況の原因は「情報」だ。
もう、笑うしかない現代若者の実態。
[ 目次 ]
第1章 性欲が薄れて見えるのは情報化のせい(草食系VS肉食系;年上女性でもOK;デジタルな女しか抱けない ほか)
第2章 空気を読むから物欲が縮小してしまう(クルマに憧れた世代、クルマを知らない世代;バイトをして物を買ったことはない;モノが消えて、うんちくもいらなくなった ほか)
第3章 論じたり語ったりするのはオカルト(上司には、うまく言ってほしい;子どもを何人つくるかで盛り上がる;だよねコミュニケーション ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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三浦展氏と原田曜平氏による若者デプスインタビューの議事録w
それなりに面白かったです。
自分でも何となく研究していてまとめている部分を、
定性的に後押ししてくれた感じで。
やっぱり生声として若者本人が、
今の現状やそれに対する気持ちをどういう言葉で表現するのか。
とかく企画者サイドに立つとこちらの論理で
ワーディングしてしまうことが多いので、
生声はちゃんとセンサリングしたいですね。
まあ、たった二人だけのデプスなのでかなり偏ってるのは事実。
そこは割り切りつつ、でも読みやすかったです。
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最初は、大学生2人を入れての対談形式が、週刊誌の覆面座談会のようで取っ付きにくかったです。しかし、我慢して読めば何とかなります。
自分は、既に下流なので、「下流社会」はまだ未読だったのですが、いろいろ参考になりそうなので読んでみたいです。
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若者研究にまつわるイベントに備えた予習で読んでみました。
三浦さんと原田さんの立ち位置の違いが面白いですね。
私は40代ですが、感じ方は原田さんに近いです。若者の考えや行動にシンパシーを感じるところもあり。
人間関係にかかるコストは、増えていく一方なのか、逆に減ることもあるのか。
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副題の「なぜ若者は欲望を喪失したのか?」の答えは
下記のとおり。
表面的には欲望を喪失したように見えるが,
欲望を喪失したワケではない。
物を消費するのではなく,人間関係の消費に
時間とお金を費やしているから。
空気を読まなければいけない人間関係は,
面倒臭いですなぁ…。
そういった人間関係の方が安心できる
って人も多いのかもしれないですけど。
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図書館より
大学の課題のため慌てて若者論を読み始めている今日この頃(笑)。
この本は消費や階層についていくつか本を出版されている三浦展さんと、若者研究が専門の原田曜平さん、そして今どきの若者を加えた対談本となっています。
現代の若者ということで草男君(仮名)と鉄子さん(仮名)が対談でいろいろ話してくれるのですが、彼らの考え方や思考がすべてを表しているか、と聞かれるとまた微妙なところ…。
草男君は「リア充」についていろいろ語ってくれるのですが、自称「非リア充」の自分からすると、
「あなたはあなた自身が軽蔑しているリア充とどこがどう違うんですか?」と嫌味たらしく聞きたくなってしまいます(笑)。(単にやっかみかもしれませんが)
専門家のお二人も草男君の話を重視しすぎていて、若者の全体像の話ができているのか、と言うと何とも微妙な気がします。
と言っても全否定をしているわけではなく、情報化と消費の話、今の若者はバブル崩壊後の安い商品を買うことがスタンダードになった社会で成長したため消費が盛り上がらないという話、
そして何よりも最後に自由すぎるからこそ、”絆”という不自由さを求めるという言葉は納得できました。
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2009年12月10日
消費社会研究家の三浦展氏と博報堂主任研究員の原田曜平氏が送る一冊。
三浦氏と言えば「下流社会」が思い浮かぶ。「非モテ!」もあったが、印象としては下流社会が記憶に残っている。
原田氏は、あまり有名な著作を知らないが、この本の赤らみであろう「近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」」というのを近々出版されるようだ。
情報病という視点で、今の若者が置かれている状況を考察する、というものだが、共著者の二人とリアルな若者二人(草男、鉄子)の対談の形式になってくる。
この若者二人はある程度冷静な視点で自分たちの世代を観察できているようで、4者の対談の中であぶり出させる現代の若者像は非常に興味深い。
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今の若者=コミュニケーション消費が多いためモノ消費に向かわない。
女子が大学に増えて同調志向が非常に強くなった。