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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.11
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/278p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-873984-9

紙の本

球体の蛇

著者 道尾 秀介 (著)

1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主人の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなってい...

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球体の蛇

税込 1,760 16pt

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商品説明

1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主人の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。どこか冷たくて強いサヨに私は小さい頃から憧れていた。そして、彼女が死んだ本当の理由も、誰にも言えずに胸に仕舞い込んだままでいる。乙太郎さんの手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、私は死んだサヨによく似た女性に出会う。彼女に強く惹かれた私は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、老主人と彼女の情事を盗み聞きするようになるのだが…。呑み込んだ嘘は、一生吐き出すことは出来ない—。青春のきらめきと痛み、そして人生の光と陰をも浮き彫りにした、極上の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

サヨに憧れていた友彦。しかしサヨは7年前のキャンプ場の火事で亡くなり、友彦はその死の本当の理由を誰にも言えずにいた。そんなある日、友彦はサヨによく似た女性に出会い…。『野性時代』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

道尾 秀介

略歴
〈道尾秀介〉1975年東京生まれ。「背の眼」でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。「シャドウ」で本格ミステリ大賞、「カラスの親指」で日本推理作家協会賞を受賞。

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みんなのレビュー186件

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評価内訳

紙の本

静かな受容の物語

2010/08/11 17:03

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

1992年。主人公の友彦は、両親の離婚、
引きとられた父親の転勤にはついて行かず、
隣の橋塚家に居候をしています。

子どもの頃から馴染んだ隣家は、おおらかな主人の乙太郎、
2つ下のナオの2人暮らし。
この家は7年前にキャンプ場で火事にあい
母親を亡くし、その時のやけどが原因となって
ナオの姉サヨが自殺をしています。

友彦もこのキャンプに行っており、
その悲劇を共有しています。

家族に恵まれない3人が海辺の町で肩寄せ合って
仲良く暮らしていますが
少しずつ、そのバランスが崩れていきます。

きっかけは乙太郎の仕事、シロアリ駆除のバイトをし始め
ある女性に友彦が強烈に惹かれたこと。

彼女が出入りしている家はシロアリ駆除を行った直後、焼失。

この火事とキャンプ場での火事の真相が
少しずつ明らかになるのですが
そのカードの見せ方がうまい。
友彦のひと言で人の命を奪っていく過程は容赦がない。

人の想いは届かず、
思惑は外れ、
人の境遇など偶然でしかなく、
しかもそこから逃れることができない。

スノードームと『星の王子様』のゾウを飲み込んだ
ウワバミの話が幾度も繰り返され、
孤独や幸福の象徴となっていきます。

事件の真相も、友彦や、彼が愛した女性のたどった道も
スノードームの雪のように物語に舞い、散ります。
静かな、時間をも内包する、受容の物語。

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紙の本

さすが直木賞候補作

2010/01/30 00:18

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 それは17歳の秋。そのころ私は土日になると乙太郎さんの白蟻駆除の仕事を手伝っていた。私が床下にもぐり上で乙太郎さんが被害状況を説明する。そうやって何軒も廻っていたが決して景気がいいとはいえなかった。
 乙太郎さんはずっと昔から隣に住んでいた人。4年前母が出て行き父が転勤で町を離れる事になった時一緒に暮らそうと言ってくれた人だ。以来乙太郎さんと娘の高校1年生になるナオと私の3人で家族みたいに同じ思い出の中で暮らしている。私にとって乙太郎さん達は生活費を振り込んでくるだけの父親よりもより身近な存在だ。
 ある日久々に大きな仕事がみつかった。界隈でもひときわ大きな屋敷には初老の気難しそうな男が住んでいた。そこに娘とも思えるあの人がいたのだ。白い自転車に乗って町を行くあの人。いつの間にか目でその姿を追うようになったのは雰囲気がなんとなくサヨに似ていたからなのか。乙太郎さんのもう一人の娘サヨ。私は昔からサヨに強く惹かれていた。しかし6年前の火事が原因でもうこの世の人ではない。しかし私はサヨが死んだ本当の原因を誰にも言えずにいた。
 あの人はあの家でどうしているのか。熱に浮かされたように私はあの屋敷の床下に身を潜めあの人の気配を感じるために出かけるようになる。ある時いつものように身を潜めたまま眠ってしまった私は焦げ臭いにおいで気がつく。6年前に嗅いだあの臭い。慌てた私は通報もせずにそのまま逃げ出してしまう。翌日の新聞で火事でその家の主が死んでしまったことを知る。呆然とする私の脳裏に浮かんだのは慌てて逃げ出す時に見た白い自転車の影。あれは失火なのかそれとも・・・そんな私の前に現れた彼女は私に囁いた「殺してくれて助かったわ」
 とにかく素晴らしい。熱にうかされたように次々にページを繰る手が止まらない。それでいてこのままこの物語が終わらないでほしいという相反する思いに引き裂かれそうになる。まさに熱情に駆られたような緊迫感がみなぎり最後まで飽きさせない。登場人物たち其々の秘めたる思いが溜まってどんどん膨らんでいく。その思惑が交錯する構成が凄い。。口に出せないその思いはゾウをこなしていくウワバミのように少しずつ少しずつ思い出としていくしかないのか。人はみなそうやって生きていく。こなしきれなかった悲しみはいつしか小さい塊となり心の隅に追いやられるのだがそれでもふとしたことでよみがえり消えてしまうことはない。どうすれば一番良かったのか。言ってしまったこと言わなかったこと。取り返しがつくことつかないこと。
人生ってそんな迷いの連続だね。 

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紙の本

道尾のミステリーは、良くできているなあ、って感心するのですが、ユーモアとか明るさ、もっと言えば希望、なんていうのはあまり感じない。評価が高いのを認めたうえで、でも大好きとは言わせない何かがあるようです。とくに、この作品、主人公の行動が不気味・・・

2010/08/07 20:12

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

あくまで個人的な感想ですが、道尾秀介もまた海堂尊に似て装幀に恵まれない作家の一人ではないでしょうか。実売数は知りませんが、お二方ともベストセラーリストに必ず登場する売れっ子作家で、作品の評判もいい。ともに直木賞候補にもなっています。それなのに、どうも本がぱっとしません。ていうか、安っぽい。海堂よりはましな道尾ですが、でも平均以上の装幀をつけてもらった本は未だにない気がします。

今回もその域を一歩も出ていない。似た本で言えば、つい先日読み終わったばかりの『月の恋人―Moon Lovers』が該当します。少しも新しくない。ま、タイトル文字は個性的でいい。この不気味さはなんだろう、なんて思ったりもします。ただし、新しいというよりはレトロ。写真を使うと、そこだけがナマな印象で、全体の雰囲気が決まっちゃう。装丁は角川書店から独立したらしい高柳雅人、PHOTO arc image gallery/amanaimages。

書店のHPの言葉を借りると
                *
青春のきらめきと痛みとを静かにうたい上げる、道尾秀介の新境地。

あの頃、幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった……。狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことのできないあやまち。矛盾と葛藤を抱えて生きる人間の悔恨と痛みを描く、人生の真実の物語。 

あなたが殺してくれたのね
1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。どこか冷たくて強いサヨに私は小さい頃から憧れていた。そして、彼女が死んだ本当の理由も、誰にも言えずに胸に仕舞い込んだままでいる。

乙太郎さんの手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、私は死んだサヨによく似た女性に出会う。彼女に激しく惹かれた私は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、老主人と彼女の情事を盗み聞きするようになる。しかしある晩、思わぬ事態が私を待ち受けていた……。

狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことの出来ないあやまち。矛盾と葛藤を抱えながら成長する少年を描き、青春のきらめきと痛み、そして人生の光と陰をも浮き彫りにした、極上の物語。
                *
となります。全三章の前後をタイトルなしのプロローグとエピローグが挟む構成ですが、ともかく暗い話で、その原因は全て主人公・友彦の性格にあります。トモ、こと友彦は大学受験を控える高校三年生、17歳です。外資系の企業に勤める父が母と離婚したのを機に、中学二年の時から知り合いだった乙太郎の家に住まわせてもらっています。父は女と暮らし、母・靖江はパートで生活費を稼いでいます。ちなみに、トモの学費などは父親が出している設定です。

トモが世話になっている橋塚乙太郎は、シロアリ駆除を行う『橋塚消毒』の経営者ですが、この家がまた暗い。一家は、7年前に長女のサヨと母親の逸子が火災で亡くなっているのです。事故はキャンプ先で起こりました。トモと乙太郎、逸子の三人がドライブから戻ってくると、娘二人が留守番をしていたテントから火が出ていたのです。逸子はサヨを救おうとして燃え盛るテントに入り、火傷で死亡。

そして火傷を負ったサヨは母親の死の半年後、中学二年の時、自殺をします。彼女は、行動にエキセントリックなところがありましたが、友彦にとっては憧れの女性でもありました。計算をするまでもありませんが、当時、トモは10歳だったことになります。で、現在、その家には乙太郎とサヨの妹で高校一年のナオが暮しています。普通、そういう家庭に身を寄せないと思うのですが、そうでないところが友彦です。

友彦はただ居候をしながら受験勉強をしているわけではありません。乙太郎の仕事も手伝います。そして、営業で尋ねた築20年くらいの立派な洋館に暮らす初老の男・綿貫誠一の所でサヨに似た雰囲気の女性・智子に出会います。なにを仕事にしているのか不明な老人と、若い女性の組み合わせに不審を覚えた友彦は、とうとう我慢できず、夜中に綿貫の家の床下に忍び込み・・・

大乱歩の『屋根裏の散歩者』ならぬ『床下の徘徊者』です。己の欲望を抑えられず、受験準備そっちのけで変態紛い行為に走る友彦は、明らかに異常です。17歳の男子高校生といえば、もう女性とセックスのこと以外脳裏に浮かばない、それはとってもよくわかるんです。それに友彦には人に言えない秘密もある。でもです、夜中、他人の家の床下には入り込まないでしょう、どうもここにリアリティを感じないのです。

先日、道尾がBS11のベストセラーBOOK TVに登場していましたが、あの目は怖いです。切れ長、なんでしょうが色気ではなく怖さを感じさせます。長女などは「コワっ!」と騒いでいました。しかもクールでしょ。友彦の生みの親だな、って思いました。そういう意味で対照的なのが『天地明察』を書いた冲方丁です。こちらはBS-hiの「THIS IS "MY STAR WARS"」に登場していましたが、爽やかないい男ですねえ。次女と騒いでしまいました。渋川春海を明るく描くだけのことはあります。

ということで、この雰囲気は好きではないなあ、と思った次第。その不気味さを、装幀者は考えてあのタイトル文字を採用したのかな? 初出 「野生時代」2009年3月号~8月号、引用出典 サン=テグジュペリ『星の王子さま』(内藤濯訳 岩波書店) とあるのは巻頭の文章のことだそうです。

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2009/11/21 01:48

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2009/11/25 13:29

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2009/11/25 00:03

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2009/12/24 18:58

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