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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.10
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/159p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-319331-9
紙の本
オトン、サッカー場へ行こう!
定年退職後、オトンに元気がない。家にこもりがちで、時間を持て余している。で、息子は考えた。サッカー観戦に連れ出してみよう!月イチで帰省し、故郷・北九州のチームの応援にとも...
オトン、サッカー場へ行こう!
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商品説明
定年退職後、オトンに元気がない。家にこもりがちで、時間を持て余している。で、息子は考えた。サッカー観戦に連れ出してみよう!月イチで帰省し、故郷・北九州のチームの応援にともに通う。しかしオトンはサッカーにはまったく興味ナシ…。オレたちの街の小さなクラブは、果たしてオトンを甦らせることができるのか。【「BOOK」データベースの商品解説】
定年退職後、オトンに元気がない。で、息子は考えた。サッカー観戦に連れ出してみよう! 故郷の小さなチームの応援で、果してオトンは甦るのか!? 『週刊サッカーマガジン』の連載「FC東京タワー」を加筆修正して書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
吉崎 エイジーニョ
- 略歴
- 〈吉崎エイジーニョ〉1974年生まれ。福岡県出身。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)朝鮮語科卒。『Number』『週刊サッカーマガジン』に連載を持つライター。
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紙の本
地元にサッカーチームがある、ということ
2009/12/25 00:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
サッカーを中心に仕事をしているライターの著者が、父親とのサッカー観戦を書いたノンフィクション。といっても、観戦するのはJリーグ(J1・J2)の下に位置する、全国規模のアマチュアリーグJFL。いったいなぜか。
それは当時(2008年)、著者の故郷であり、両親が今も暮らす北九州市のチーム「ニューウェーブ北九州」がJリーグ昇格を目指して戦っていたから。そう、これは、定年退職後の生活に地元のサッカークラブがどのような影響を与えるか、「日本高齢化社会とフットボール」(p.22)というテーマを、自らの父親を通して考えるドキュメンタリーなのであった。
とはいえ、内容はそんなに堅苦しくはない。定年後、なんとなく元気がなさそうだが、頑固なところは変わらない父。東京で忙しく暮らし、両親に心配をかけているという思いも心配している思いも持ちながら、面と向かうと素直になれずに喧嘩をしてしまう息子(エイジーニョ)。そんな二人が、月一回のペースで、主にホームゲームの行われるスタジアムに足を運ぶ。
意外だったのは、お父さんの熱中ぶり。最初の観戦では興味は試合よりも会場で売っていた弁当だったのが、徐々に選手の名前と顔を覚え、若いサポーターたちに溶け込み、ゴール裏でコールに加わるようにまでなる。これは、JFLという、Jリーグと比較して色々な面がアットホームな環境が影響しているのだろう。練習を見学後に選手からサインをもらった経験は、お父さんにとってチームへの愛情を抱く大きなきっかけになったようだ。そして、サポーターが父子を快く受け入れたのも、サポーター個々の人柄やエイジーニョさんのサポーター間での知名度、といった理由もあるだろうが、まだ多いとはいえない人数でクラブとも一丸になってJリーグを目指そうという雰囲気も理由に挙げられるだろう。例えば、応援するクラブが隣の福岡市を本拠地とするアビスパだったらと想像すると、単純に規模(スタジアムの大きさ、サポーターの多さ)の問題として、入りにくかったのではないかと想像できる。
あとがきを読むと、お父さんはそのまま熱狂的サポーターとなったわけでもなく、自由な感じでクラブの応援を楽しんでいる模様。ニューウェーブ北九州がいよいよJ2に昇格し、ギラヴァンツ北九州と名称を変えて参戦する2010年、エイジーニョ父子はどのようにクラブと付き合って行くのか、続きを読んでみたい気持ちになる。
紙の本
こういう本を待っていた
2010/02/15 13:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナニワモニワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
着眼点が素晴らしいと思います。サッカーに興味のない人がどのようにして熱烈なサポーターになっていったか、とても楽しく読めました。筆者はおなじみエイジーニョさんですし、オススメの一冊です。