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- カテゴリ:幼児
- 発行年月:2009.9
- 出版社: 徳間書店
- サイズ:22×28cm/21p
- 利用対象:幼児
- ISBN:978-4-19-862820-8
紙の本
クリスマスのてんし
著者 エルゼ・ヴェンツ‐ヴィエトール (作・絵),さいとう ひさこ (訳)
もうすぐクリスマス。10にんのてんしが、こまっているひとたちに、そっとたすけのてをさしのべます。ほら、こんなふうに…。ページの上にとびだした、愛らしい天使の顔。めくるごと...
クリスマスのてんし
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商品説明
もうすぐクリスマス。10にんのてんしが、こまっているひとたちに、そっとたすけのてをさしのべます。ほら、こんなふうに…。ページの上にとびだした、愛らしい天使の顔。めくるごとに、天使がひとりずつ歌いかけるように感じられる心にしみるクリスマスの絵本です。3歳から。【「BOOK」データベースの商品解説】
ページをめくるたびに、歌う天使の顔がひとりひとり見えてくる。カバーの折り返し部分に、切り取って使えるメッセージカード付き。【「TRC MARC」の商品解説】
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著者/著名人のレビュー
ちいさなお子さんから...
ジュンク堂
ちいさなお子さんから大人まで、誰でも喜ぶ、ちょっとした仕掛けのある
すてきな絵本です。
10人の天使が一人づつ舞い降りて、そっと、にんげんやどうぶつたちを
助けてくれます。その絵のクラシックなかわいらしさ、カラーとセピアが
交互に表れる色使いの美しさ。
ページを開くごとに、天使がひとり、またひとりページの上部に
その愛らしい顔を見せてくれる仕掛け。これがとても素敵で、
めくるのが楽しいのです。
オビに工夫があって、切り取るとメッセージカードとして使うことも
できます。
(京都店児童書担当 高木)
紙の本
【コレクション向】【読みきかせ・幼児】地上に降りてきた10人の天使が、どういう働きをなしたのか――それを一つひとつ確かめていくうちに、ずらりと天使の顔が並んでいく美しい仕掛け絵本。
2009/11/30 15:36
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎年12月25日が過ぎると、いっせいに書店の売場から撤去され、大量に出版社へと返品されていき、翌年まで倉庫に保管、あるいは見切りをつけられて断裁されてしまうクリスマス絵本。この時期だからこそ手に入れやすく、また、この時期だからこそ「どういう内容の本が出ているのか」が確かめられるということもあって、「クリスマスには絵本」という贈物ニーズの他にも、絵本ファンとして盛り上がっておかないと……という気にさせられます。
それにしても、ありとあらゆるクリスマス絵本が出版されてきたなかで、「もう、さすがに『これは!』という絵本は出てこないだろう」「とっくに出つくしているはず。落ち穂拾いのはず」とタカをくくっていて、懐かしい1冊が復刊されるような出来事に満足を覚えている状況なのに、やはり毎年何かしら、気合い十分の絵本が送り込まれてくるのには感心させられます。
今年は、本書におどろかされ、小おどりしました。
見本があり、手に取って確認できれば、お小遣いのある人は思わず衝動買いしてしまうのではないでしょうか。「かわいらしく、よくできているなあ」と、ページをめくるたびに楽しくなる仕掛け絵本です。
仕掛けと言っても、ポップアップのように飛び出してくるようなものではなく、折り返されたページを次々と広げていくと大きな絵になるというタイプのものでもなく、普通にめくっていけば済む、本の体裁をくずしてはいない形になっています。
横長サイズのページの上の部分に、型抜きされた天使の肩から上のお顔がくっついており、セピア色で描かれた後頭部であった天使が、ページをめくると初めてそのお顔をカラーで見せるようになっています。それも1ページにつき1人ずつ現れ、10回めくって10人がずらり横並びになるようになっています。
年配の人なら、「10人のインディアン」という歌を知っているのではないかと思います。アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』では殺人の展開のために使われていましたが、♪1人、2人、3人来ました~♪という、ヤマハ音楽教室のオルガンで弾かされていた曲のノリをちょいと思い出させられました。
ただし、10人の愛らしい天使たちが歌っているのは「きよしこのよる」です。本を読み終わって閉じると、裏表紙にあいた細長い窓から、10人の歌う天使のお顔が眺められます。
お話の内容は、空から降りてきた天使たちが、どのような働きをしたかという紹介。1番目の天使は、おなかをすかせた動物たちに食べるものをやり、2番目の天使は、体が弱って孫にツリーを用意してやれない悲しそうなおばあさんにツリーを用意し、3番目の天使は、重い荷物に息をはずませているサンタクロースのおじいさんのプレゼント配りを手伝ってあげます。
3番目にしてサンタクロースが出てきてしまうと、あとはどうなってしまうのかという感じもあるのですが、自然や外の出来事から始まって、徐々に家のなかへと目が向けられていくようになっています。
10人の天使として話を進めてきましたが、9番目の天使のあとに、1人特別な存在が入ります。そして10番目の天使がろうそくに火をともし、クリスマスの夜に響く「きよしこのよる」で結ばれていくという流れになっています。
仕掛けの見事さもさることながら、1882年ポーランド生まれ、ドイツのミュンヘンで絵を学び、多くの本作りにたずさわったというヴェンツ-ヴィエトールの絵の美しさが魅力的です。表紙の地色に代表されるヨーロッパの伝統色、デッサン力に裏打ちされた、輪郭のくっきりしたペンの線、それが的確に捉えた子どもたちの表情や仕草の愛らしさなど。これは、もしかすると、古い印刷の版から起こしたものなのか、古い時代のジンク版印刷のような風合いも趣きを添えています。見開きページの片方がセピアで、もう片方がカラーという構成も効果的です。
初めにヨーロッパで刊行されたときも、同じような体裁だったのか、本の作りに興味は尽きませんが、おそらく最初の出版から何十年か経っているであろう21世紀の極東のこの冬、本書を手に取れたことの奇跡をことほがずにはいられません。
紙の本
羽とページを広げて
2017/01/05 09:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
装丁がこっているので、ページをめくると天使が飛び出してくるような気がする。クリスマスのプレゼントにいいかもしれない。