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時の扉を開いて (SB文庫)
兄の手により、ヴァンパイアにされたセバスチャン。運命を呪う彼のまえに現われたのは、妹を殺されたことですべての感情を失い、ヴァンパイア狩りを生きがいとするヴァルキリーのケイ...
時の扉を開いて (SB文庫)
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商品説明
兄の手により、ヴァンパイアにされたセバスチャン。運命を呪う彼のまえに現われたのは、妹を殺されたことですべての感情を失い、ヴァンパイア狩りを生きがいとするヴァルキリーのケイドリンだった。出会った瞬間、セバスチャンは彼女が運命の相手である「花嫁」だと気づく。ケイドリンもまた、憎むべき相手に身も心も溶かされてしまう。同じ折り、大規模な宝探しレースが開催され、魔法の鍵を入手すべく、ふたりはレースに参加するが…RITA賞受賞作『満月の夜に』に続く大好評シリーズ第2弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
生きる目的を得たヴァンパイアと感情を取り戻したヴァルキリー
2010/01/26 15:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄の手により、ヴァンパイアにされてしまったセバスチャン。運命を呪う彼の前に現れたのは、妹たちを殺されたことで全ての感情を失い、ヴァンパイア狩りを生きがいにしてきたヴァルキリーのケイドリンでした。出会った瞬間、セバスチャンは、彼女が運命の相手「花嫁」であると気づきます。ケイドリンもまた、憎むべき存在の彼に感情をゆすぶられます。
同じ折り、大規模な宝探しレースが開催されます。今回の優勝賞品によって、妹たちを取り戻すためケイドリンはこれまで以上に闘志を燃やします。セバスチャンもそんな彼女を助けるため、大会に参加することを表明しますが・・・。
戦士でありながら、知的で奥手なセバスチャンがケイドリンのために行動する姿はとても良かったです。彼女に拒まれても拒まれてもあきらめない! そして、ケイドリンに辛く当ろうとしても、徹しきれない姿がまた可愛かったです。こんなに想われてケイドリンがうらやましいくらいです。
戦乙女だけあって、ケイドリンは強いです。大会でも非情なところも見せております。なので、ちょっと可愛げがないといえなくもないですが、感情を失っていた彼女が感情を取り戻していく様は、良かったと素直に思えました。
さて、大会にはライキー(人狼)のボウエンも参加します。優勝賞品「トラーネの鍵」(時の扉を開くことができる魔法の鍵)をかけて、ケイドリンと競うことに。彼も、ケイドリンと同じように、200年前に失った伴侶を取り戻したいがために必死で闘います。最後にはボロボロになっていた彼には、ぜひとも幸せになってほしい! 第3作目は彼のお話のようです。彼は伴侶を取り戻せるのか、すごく気になります。早めの翻訳をお願いしたいです。
個性的な脇役レギンもケイドリンの手伝いでちょこっと登場します。そこで、永遠に転生を繰り返す呪いにかかったエイデンという存在に触れています。気になりますねー。
それに、セイレーンのルシンディアも訳ありの様子。マリキータという魔女も登場して、これからまだまだ、今シリーズ目が離せませんね。