「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
マイクロファイナンス 貧困と闘う「驚異の金融」 (中公新書)
著者 菅 正広 (著)
担保のない人々に融資をしながら、貸倒れ率1〜2%という実績を残す「驚異の金融」マイクロファイナンス。これは日本の貧困問題にも有効か。この国の現状をデータに基づき明らかにし...
マイクロファイナンス 貧困と闘う「驚異の金融」 (中公新書)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
担保のない人々に融資をしながら、貸倒れ率1〜2%という実績を残す「驚異の金融」マイクロファイナンス。これは日本の貧困問題にも有効か。この国の現状をデータに基づき明らかにし、導入の可能性に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
菅 正広
- 略歴
- 〈菅正広〉1956年福島県生まれ。英国ケンブリッジ大学修士(MA)。大蔵省入省。大臣官房参事官などを経て、北海道大学公共政策大学院教授。鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
これからの遠大なる日々を思って
2010/02/07 11:03
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読みながら しきりと最近良く新聞でも読む「BOP=Bottom Of Pyramid」ビジネスとの比較を考えた。
BOPは最近のはやりである。インドや東南アジアの貧困層向けにユニリーバやダノン等のグローバル企業が 細かい商売を積み重ねて結果として大きな収益を上げているという話だ。基本的にはマイクロファイナンスの嚆矢である グラミン銀行が バングラディッシュで対象とした層と重なるものがある。
違いがあるとしたら 貧困層への見方である。グラミン銀行は そこに「援助すべき貧困」を見たのに対し グローバル企業は「巨大な新しい市場」を見ているという点だ。勿論 グローバル企業側にも「貧困撲滅」という志はあると思うが やはり収益第一で来ていることも確かだろう。
但し そんなグローバル企業を安易に批判すべきではないことは 本書を通じて再度思った次第だ。慈善事業の持続可能な活動のモチベーションとして人の善意に頼るほど 人類は「人間が出来ていない」からだ。
将来的には 慈善が人間の本能になる日が来るかもしれない。いや 既に 有る程度慈善のDNAが組み込まれて来ている気もする。しかし それが大きな動きとなるような「進化」にはまだ時間は掛かるだろう。その これからの遠大なる日々の間 人間自体が 持続可能である為にも 「貧困解決型事業のビジネスモデル」の創出が求められている。本書は マイクロファイナンスという一例をあげて そのような新しいビジネスモデルの勃興を主張しているのではないか。それが僕が読みとった内容である
紙の本
マイクロファイナンスを日本にもちこもうとしているが…
2011/09/24 07:23
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本が出版された 2009 年には,日本ではまだ貧困がおおきな問題だという認識がひろがっていなかったのだろう. 著者はまず日本における貧困の状態を分析し,その深刻さをうったえている. そして,日本ではその対策としてのマイクロファイナンスが普及していないこと,有名なバングラデシュのグラミン銀行だけでなく,先進国でもうごきがあること,日本でやるとしたらどうすればよいかを検討している.
東日本大震災後にマイクロファイナンスをめざすうごきもあるが,あまり成功しているとはいえない. この本にも,くるしさがにじみでている. やはり日本には定着しないのだろうか.