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  • みんなの評価 5つ星のうち 2.4 7件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.10
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社ノベルス
  • サイズ:18cm/236p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-182678-6
新書

紙の本

マローディープ愚者たちの楽園 (講談社ノベルス)

著者 森福 都 (著)

「島々の花輪」と称される美しい島・モルディブ。人気リゾートホテルの客は年の差夫婦、離婚寸前の新婚夫婦、双子の老女など他人に言えない秘密を持つ面々ばかり。四か月後、伊豆で再...

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マローディープ愚者たちの楽園 (講談社ノベルス)

税込 924 8pt

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商品説明

「島々の花輪」と称される美しい島・モルディブ。人気リゾートホテルの客は年の差夫婦、離婚寸前の新婚夫婦、双子の老女など他人に言えない秘密を持つ面々ばかり。四か月後、伊豆で再会した客たちはホテル従業員だった石野の撲殺事件を推理する。大学院生の彰は恋愛推理小説家の姉・渚とともに、意外な真相に突き当たるが—。【「BOOK」データベースの商品解説】

モルディブのあるリゾートホテルの客は、他人に言えない秘密を持つ面々ばかり。4か月後、伊豆で再会した客たちはホテル従業員の撲殺事件を推理する。大学院生の彰は恋愛推理小説家の姉とともに、意外な真相に突き当たるが…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

森福 都

略歴
〈森福都〉1963年山口県生まれ。広島大学医学部総合薬学科卒。「長安牡丹花異聞」で松本清張賞、「薔薇の妙薬」で講談社ホワイトハート大賞優秀賞受賞。他の著書に「楽昌珠」など。

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みんなのレビュー7件

みんなの評価2.4

評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (3件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

森福都といえば中国もの、という頭がありましたが、今回は現代の若者を扱ったミステリ。意欲は買いますが、結局他の作家とあまり変わりなくなってしまいました。でも、これに懲りずに挑戦してほしいですよ、ファンとしては。

2010/04/17 19:02

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

寡作な人の新作くらい嬉しいものはありません。森福都を寡作な作家と呼んでいいかどうか、境界線の上にいるといったほうが正しい気もしますが、出版ニュースが嬉しい作家の一人であることは確かです。しかもです、私の中にある森福作品のイメージは、中国ものなんです。過去の作品はどれもよくできたミステリで、甘ったれたところがなくて、それでいて文学の香りのする優れものばかり。とことがです、今回はカバー後の紹介
            *
「島々の花輪」と称される美しい島・モルディブ。人気
リゾートホテルの客は年の差夫婦、離婚寸前の新婚夫婦、
双子の老女など他人に言えない秘密を持つ面々ばかり。
四か月後、伊豆で再会した客たちはホテル従業員だった
石野の撲殺事件を推理する。大学院生の彰は恋愛推理
小説家の姉・渚とともに、意外な真相に突き当たるが?
            *
を読む限り、どうやっても現代もので、しかも登場人物の一人は大学生で、探偵役が小説家の姉という、なんていうか巷にあふれるノベルスそのものの設定らしい。はたして時代の流れに埋没する作品であるのか、それとも新しい流れを生み出すものとなるのか、カバー折り返しの言葉
            *
行きずりのようで
行きずりでないツアー仲間の
クローズド・サークルのようで
クローズド・サークルでない
旅先で起こった
偶然のようで偶然でない殺人。
そんな感じの事件のガイドを
務めさせていただきます。
       ――森福 都
            *
は何も教えてくれません。とりあえず、カバーが華やかだな、とは思います。装丁関係者を書いておけば、

カバーデザイン 松岡史恵
カバーイラストレーション 石清水さやか
ブックデザイン 熊谷博人・釜津典之
本文図版作成 釜津典之

となっていて、全体は「一 大森 グリーンコーポ大森三〇四号室」~「四十九 丸ビル コーヒーショップ」までの49章構成です。初出の記載がないので書き下ろしでしょう。でも、書き下ろしって言うのは、それだけでウリなので、カバーにも奥付にも記載がないというのは、謎です。もしかして、小説の謎よりこっちのほうが大きかったりして・・・

で、読んだ印象は、中国ものには及ばないな、と。当たり前の舞台に、そこそこエキセントリックな人物というお話となると、奇妙な場所で摩訶不思議な人間が活躍する今流行のノベルズには敵わないわけです。残念ですが、森福らしさを感じられません。ミステリ部分も平均点。それは読んで確認していただくとして、本の登場人物紹介でお茶を濁します。丸写しは気が引けるのでグループ分けをして、( )書きで補足しておきます。

 宇佐美彰:姉の渚にこき使われるイケメン大学院生(23歳。21年ぶりに姉に再会、その後、一緒に暮らし始めたらしい。母親似。化学に強い)
 宇佐美渚:フリルの洋服と他人の色恋沙汰ウォッチングを好む恋愛推理小説家(30代、独身。恋人のいる気配なし。容姿についての記述もなし。行き当たりばったりの筋立ての、ハーレクイン・ロマンス風小説が得意。父親似)

 石野沙織:片桐ホテルグループの有能な従業員(30歳、独身。伊東市の路上で殺されているのが見つかる。上海、モルディブなどグループホテルの各地に勤務)
  ムーサ:美男のモルディブ人ウェイター(女性には優しいが、特に亜衣に優しい)

 志賀浩三:年の差カップルの裕福な中年夫(42歳。若い妻がもてることに嫉妬をしている)
 志賀亜衣:年の差カップルの愛らしい若妻(23歳。新妻。

  桜井洋:崖っぷちカップルの不機嫌な夫(船酔いしやすいタイプ。同棲を初めて二年、相手の欠点が見え始めてイラついている電機メーカーの営業職だったが、最近リストラされる。最近、交通事故をおこしたばかり)
桜井加奈美:崖っぷちカップルの気の強い妻(物忘れの激しく、気分やだが、美人の部類。姉夫婦の子供・真歩を引き取っていたが、その後、真歩は姉夫婦のもとにもどり、桜井夫婦のほうはそのことがきっかけで、関係が危うくなっている。建築事務所で働いている時、桜井と知り合う)

佐々木総介:純情カップルの質朴な夫(29歳。妻のことが好きでならない表情をして、周囲から反発されているが、気にならない純朴さ)
佐々木祥子:純情カップルの貞淑な妻(29歳。くっきりとしたグラマラスな美女で水着がよく似合う。彰のお気に入り。)

 稲本実香:OL二人組の堅実な片割れ(小さな文具メーカーの営業)
中原かほる:OL二人組の温和な片割れ(進学塾の事務担当。渚の愛読者でもある)

 大村俊樹:家族連れの父親(30代。ダイビングが趣味で、モルディブのツアーに参加)
 大村英子:家族連れの母親(30代。ダイビングが趣味で、モルディブのツアーに参加)
大村玲以児:家族連れの息子(5歳。)

 後藤克則:とうの立ったアイドル風優男(32歳。旅行代理店の営業担当)

 薮原貞治:伊東署古株刑事(彰の実力を買っている)
  青池勝:伊東署若手刑事(捜査情報を出しながら、相手からもっと重要な情報を引き出す実力者。でも、あたりは柔らかい。30代?)

(リビングストン姉妹:76歳の怪盗老嬢姉妹。双子で、モルディブにもいた。)

以上です。

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2009/11/02 08:00

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2010/06/13 01:38

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2010/07/05 12:04

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2011/06/02 20:11

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2011/06/24 10:29

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2012/03/26 20:24

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