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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.9
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/343p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-215770-4

紙の本

図地反転

著者 曽根 圭介 (著)

総力を挙げた地取り捜査で集められた膨大な情報。そのなかから、浮かび上がった一人の男。目撃証言、前歴、異様な言動。すべての要素が、あいつをクロだと示している。捜査員たちは「...

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図地反転

税込 1,760 16pt

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商品説明

総力を挙げた地取り捜査で集められた膨大な情報。そのなかから、浮かび上がった一人の男。目撃証言、前歴、異様な言動。すべての要素が、あいつをクロだと示している。捜査員たちは「最後の決め手」を欲していた—。図地反転図形—図と地(背景)の間を知覚はさまよう。「ふたつの図」を同時に見ることはできない。ひとたび反転してしまったら、もう「元の図」を見ることはできない。【「BOOK」データベースの商品解説】

地方都市で起きた幼女殺害事件。膨大な情報のなかから浮かび上がった1人の男。目撃証言、前歴、異様な言動。すべての要素が男をクロだと示している。捜査員たちは「最後の決め手」を欲していた−。社会心理ミステリー。〔「本ボシ」(講談社文庫 2012年刊)に改題〕【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

曽根 圭介

略歴
〈曽根圭介〉1967年静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長、無職時代を経て、執筆活動を開始する。「鼻」で日本ホラー小説大賞短編賞、「沈底魚」で江戸川乱歩賞を受賞。

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評価内訳

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紙の本

ひとつの事件を追う、いくつもの目

2010/01/14 12:26

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

同じものを目で捉えても、見えているもの、いないものがあります。
記憶もまた、思い込みだけでなく、意図せずに後から生み出される可能性のあるものです。

刑事事件での自白と目撃証言というのは、単純に恐ろしいなと思ってはいました。
けれど人間が、ここまでいろいろなことを塗り替えてしまったり、
それを自覚していなかったりするというのは、もはや証拠能力があるのかと不安になります。

ひとりの若い刑事がいます。
幼い妹を殺された過去を持ち、それによって家庭は崩壊してしまいました。
荒れた彼は、ずっと見守ってくれていた父の親友に救われ、
その人に導かれるようにして今の職につきました。

妹の事件で逮捕された犯人は、すでに刑期を終えています。
しかし、同じような幼女殺害事件を担当するたび、容疑者を必死に追う姿に、
刑事の心がまったく癒されていないことがわかります。

あるアパートの大家が、ひとりの男を店子として迎え入れます。
小柄で暗く、ろくに挨拶もしない彼の、意外な過去を知ってしまい、
そこから大家である老人の生活も変わっていくのでした。

刑事の妹の事件を発端に、警察を離れても幼女殺害事件を追い続けている男がいます。
過去の事件はそれぞれに迷宮入りもし、それでも2件の事件では犯人が逮捕されているのです。
けれど本ボシは別にいると、執念深く追い続ける「元・刑事」。

刑期を終えた男の無罪を信じて、再審請求を始める人権派の弁護士。
大家の家に寄りつかない、ふたりの娘。
そして、それぞれの事件の目撃者たち。

幾人もの視線が絡み、そのどれもが正しく、そして怪しく、自然で、不自然なのです。
彼らを動かす動機さえも、もちろん純粋なものばかりではない。
正義感だけで動く人もいなければ、後ろ暗い過去のない人もいない。
いったい何を信じていいのか、何を排除しなければならないのか、
ページを繰りながら、眩暈に似たものを感じました。

帯にある言葉です。

・・・・・・・・・・・
図と地(背景)の間を知覚はさまよう。
「ふたつの図」を同時に観ることはできない。
ひとたび反転してしまったら、もう「元の図」を見ることはできない。
・・・・・・・・・・・

図地反転図形(見る部分によって違う絵が潜んでいる例のやつです)を見たことがあるなら、
誰もがその不可思議さを感じると思います。
片方を見ないでおこうとするのに、認めてしまったと同時に、もう視界にはそれしか映らない。
白い部分と黒い部分の絵を、同時に見ることはできない。

しかし物語の中でそういう現象があったとしても、俯瞰で見ている自分には、
同時に見ることも可能だろうとたかをくくっていると……。

唐突に終わる印象で(正直びっくりして、最終ページであることを何度か確認してしまいました)、
あのラストは賛否両論あるのだろうなと思います。
余韻を残す、想像させるという意味では、賛成。
けれど、ちょっと感傷的に、そしてまとめにかかったような内容には、否と言いたい。
少し時間をおいて読み直すと、評価が変わるかもしれません。

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紙の本

記憶は嘘をつく

2009/12/13 00:25

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 静岡県で起きた幼稚園児の連れ去り殺人事件。パチンコ屋の駐車場から連れ去られた彼女を目撃したのは3人だけ。遺留品は持ち去られ物的証拠もほとんどない。膨大な捜査員が投入される中成果はほとんどあがらない。事件から2カ月。警察の無能さに世間の非難は高まり捜査員たちのプレッシャーも頂点に達した時目撃者が犯人を思い出したと言い出した。ついに容疑者が。しかしなぜ今頃になって。いぶかしがる者もいたが調べてみると過去の経歴といいその不敵な言動といい心証は圧倒的にクロ。あの男が犯人に違いない。しかしどんなに調べても物的証拠は何もでない。ならば自白させるしかない。決しの覚悟で任意での取り調べ期間が終わろうとする中ついに自白を引き出す。
 研志は新米刑事として所轄から応援に駆り出されていた。先輩刑事の取り調べを見ていずれは自分もああなりたいと憧れていた。事件がやっと解決し皆が解放感に浸っていた時一人の男が研志に近づいて囁いた。「真犯人は別にいる」そしてあるリストを見せられる。それは過去にこの近くで起こった今回と同様な手口の事件のリストだった。それを見た研志は頭の中が真っ白になる。そんなはずはない。あいつは真犯人に間違いない・・・
 人は自分の都合のいいことを自分の都合のいいように覚えている。それは必ずしも故意というわけではなく無意識のうちにそうしている。この本の表紙の様に何処に重点を置いてみるかで同じものが全然違うものになってしまう。この小説はその恐ろしさを描いている。事件を解決したい警察がある先入観で容疑者を犯人とするシナリオを描いたとき目撃者の記憶をそのシナリオに沿って修正していく。そして目撃者は修正されたとは気がつかないままに自分の記憶として信じ込む。それは容疑者とて同じこと。何時間も取り調べているとやっていないことでもひょっとしてやったかもしれないという思ってしまうのだとか。そこには相手の期待に応えたいという誰にでもある微妙な心理状態が影響しているという。犯人だから自白するんだろうと私達は思うが取り調べの名人にかかるとやったことでもやってないことでも思うままに喋らされるという。人の思い込みが冤罪を作り出していく。記憶というものの不思議さと危なっかしさを教えられた作品である。

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紙の本

人間の記憶、認識、予断を信じる怖さ

2010/02/03 12:29

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

図地反転とは、1915年にデンマークの心理学者ルビンが発表。
形として認識される「図」と
そのときの背景としての「地」が反対になること。
黒い背景に白い壺と認識しているにもかかわらず、
「男女の顔が(図として)見える」と認識すると
そうとしか見られなくなる、あの絵のことです。

江戸川乱歩賞と日本ホラー小説大賞短編部門を同時受賞して
衝撃的なデビューを果たした曽根圭介。
この図地反転を冤罪の謎解きのモチーフとして利用。
アイデアが冴えています。

幼児殺害事件の冤罪のニュースが話題となっていますが、
本書でも幼児殺害の罪で15年の刑を終えて出所した男と、
幼児殺害の容疑で逮捕された男を描きます。
捜査や刑事たちの態度と視線は読ませます。

また若手の刑事や、出所した男の住むアパートの大家、
捜査のためなら手段を選ばず、そのため警察を追われた元刑事など
それぞれのドラマにもグイグイ引き込まれます。

ただし、プロットが杜撰で、もう少し形を整えてほしい。

また、終盤は元刑事が中心となってしまうにもかかわらず、
中途半端に終わるのもマイナス。
著者らしい皮肉を込めた終結なのでしょうけれど、伝わりません。

結局、若い刑事の成長物語にしてしまったのも納得がいきません。
それでも冤罪を生み出す人間の予断と認識、記憶、
性格の弱さなどは読む価値があります。


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2009/09/28 11:02

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2009/11/22 22:33

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2009/11/29 10:17

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2009/12/23 19:17

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2010/01/14 23:50

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2010/01/23 17:06

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2010/01/24 16:27

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2010/02/07 21:05

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2010/09/26 17:22

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2010/12/09 06:49

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2010/03/07 10:26

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2009/11/04 19:57

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