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紙の本
赤い指 (講談社文庫 加賀恭一郎シリーズ)
著者 東野 圭吾 (著)
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によ...
赤い指 (講談社文庫 加賀恭一郎シリーズ)
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商品説明
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。【「BOOK」データベースの商品解説】
家族」の物語。
犯罪を越えた本当の闇。
この家に隠されている真実は彼らの手で解かれなければならない。
ひとつの事件から見える家族の肖像。
二日間の悪夢と孤独な愛情の物語。
加賀恭一郎シリーズ【商品解説】
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紙の本
加賀恭一郎
2022/05/13 18:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:喜劇から - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族の中の不用な人物。
いつかは皆老けていく。人に迷惑をかける。
どういった扱いを受けるのだろうか、そうなったとき、間違えた行いをする人をどう止められるのか。
紙の本
加賀の家族、犯人の家族
2017/04/02 21:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾、加賀恭一郎シリーズ第7の事件が本書の内容である。ありうる話だけによくこの種のテーマを書いたものだと感心させられた。勤め人の家庭に生じた殺人事件である。
これも冒頭であっという間に事件が起きてしまう。それからが本書の重要部分である。最初に殺人シーンを書いてしまうと、読者にとっては楽しみの肝腎の部分をとられたように感じるが、作家の書きたい部分は他にあるということらしい。
主たる登場人物は、勤め人の家庭の主人と、その妻、そして主人の年老いた母親、そして主人の息子の4人の所帯である。それだけではない。病床にある加賀恭一郎の父親、従弟で警察官の松宮である。
松宮と加賀についてはこれ以降も度々登場する。それも一度にではなく、徐々にという点がもどかしい。加賀の家族関係も最新作『祈りの幕が下りる時』でほぼ明らかになるという念の入れようである。これは意図的にそうしていると思われる。作家の中には本シリーズのように徐々に詳らかにしていくという書き方をする場合がある。シリーズ化するならばどうしても人間関係は重要となるからであろう。
殺人事件によってこの家庭は一大事を迎え、悩みに悩む。そして結論に達する。ここに至るまでの過程はありそうではあるが、なかなか書けないものである。主人を追い詰める加賀の執拗な捜査、粘りなどがよく表現されていた。テレビドラマなどでは捜査は2名の刑事が組んで行うとされているが、加賀はよく単独で関係者に質問をすることが多い。これは独断に陥るし、心象に偏る捜査になる傾向があるので、本当にこれでよいのかと一読者としては疑問が生じる。
それほど加賀は上層部から信頼されていると考えてよいのかどうか。やや、捜査の常道を踏み外しているような気もするのだ。また、従弟の松宮は捜査本部の上司に加賀をよく見ておくように言われるシーンがある。組織的な捜査をする捜査本部の指揮官がそんなことを言うとも思えないのだが。
いずれにしても、加賀という主人公は小説としては読者に捜査能力も人間的にも魅力を感じさせる刑事である。この後は加賀にどのような活躍を見せてくれるのだろう。楽しみである。
紙の本
犯人の家族と加賀家の話がシンクロしながら話が進んでいく
2019/01/15 22:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
加賀恭一郎シリーズ第7作。久しぶりに加賀恭一郎の父親が出てくる。また、父親の妹と息子も出てくる。犯人の家族と加賀家の話がシンクロしながら話が進んでいく。緻密に構成されたストーリー、巧妙に仕掛けられた伏線が最後に効いてくる。この結末は予想できないだろう。また、感動の結末でもある。お勧めの一作でもある。
紙の本
泣ける
2016/08/20 09:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は怖い内容なのかなと思いましたが、最後、赤い指の意味を知ったとき、涙が出ました。切なく心にジーンと来る内容でした。どんな状態でも、人はみんな心があるんだなと感じました。
紙の本
普通のミステリー小説の結論ではない結論に脱帽です!
2016/04/13 10:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、筆者東野圭吾氏が『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞した後の第一作目ということで、当時、かなり注目を集めましたが、それだけの価値のある作品だと思います。ストーリー自体は、普通のミステリー小説とそれほど違いませんし、特に際立った特徴も見られないと言えますが、最後の結末が見事なのです。少女を殺した直巳少年を父親と母親はどうにかして庇おうと、同居する痴呆症の母親の犯行に仕立てあげます。本件を捜査する加賀と松宮は、徐々に直巳少年の犯行であることを認識していきます。そして、最後には父親の自供によって、少年と彼の両親が逮捕されます。通常はこれでミステリーは終わってしまうのですが、本書はこの後があるのです。そして、間違いなく読者はその結末に驚きを示すことでしょう。本書の驚愕の結末を知りたい方は、ぜひとも一度、お読みください。
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せつない
2015/08/24 15:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は知らないけれど、東野圭吾だからおもしろいよね、という感じで軽く購入した一冊。もちろんおもしろい。そしてそれ以上に、出てくる家族がリアルで悲しく、切なくなりました。
紙の本
泣きます!
2013/11/27 22:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tacque - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語にでてくる家族は本当にどうしようもない人たちばかりです。
だけど、その中に巻き込まれてしまった母親が息子を最後まで信じ抜いた信念が最後のページの最後の行を読み終えるまでヒシヒシと伝わり、涙を流してしまう物語です。
是非、この本を多くの人の手に取られていく事を望みます。
紙の本
見事な展開、ページターナー
2013/07/08 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふわふわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらゆる伏線がフィナーレで実を結ぶ、東野さんらしい作品。家族または人間に許されるぎりぎりの線を見極めたお話で、子として、親として、それぞれの立場で考えながら読める。老いる宿命は共通のもの。老人介護は老若男女を問わず他人事ではない。
この家族のように極端なケースに至らずとも、多分たくさんの家族が抱えている問題に触れながら、お話としても息もつかせず読ませる。さすが。
加賀刑事ものは推理小説として「ちゃんとしている」、つまり謎解きが読者にフェアな形で行われ、その謎のレベルが高い、その上に心理描写にも富んでいます。
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佳作
2009/09/26 10:28
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yoriko - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪くはないです。東野圭吾さんなので。
途中でどういう結末になるのかだいたい予想がつくので、ミステリーとしては物足りなく感じる人はいるかもしれません。ですがエンターテイメント性も残しながら、伝えたいことがきちんと伝わってきます。
読みやすいので一気に読めると思います。
中学生の息子が幼女を殺害。それを知った家族が隠蔽工作を計る。
痴呆老人介護問題、引きこもり問題、家族崩壊…と今こういった問題をかかえている家庭は多いんじゃないだろうかと思うような描写が多々あり、作者の意気込みを感じました。
犯人の幼女の誘い方や、取り調べで犯行の経緯を話すところなどは、地味に現実味がありました。こういう少年はいるんじゃないだろうかと思わせる所がさすがです。
ただ何か物足りない…と思ってしまうのは、「東野圭吾」という作家に対しての期待値が高いせいなのか。
出版社の売り方が大げさすぎるのかもしれません。
あまり大きな期待をせずに読むとちょうどいいような気がします。
繰り返しますが、悪くはないですよ。
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素晴らしい描写
2020/06/09 18:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマスペシャルを観てから原作本を読みました。
犯行のシーンなど、描写はこちらの方が遥かに優れていると思います。
ひとつひとつが心に響きます。特にラストは…。
紙の本
ただのミステリーで終わらないのが東野圭吾作品。
2019/10/31 20:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ノッポ - この投稿者のレビュー一覧を見る
加賀恭一郎シリーズ第7の事件。
事件を紐解きながら、読者側に考えさせるところが奥深い。
「家族」とは何なのか。家族の絆、家族との関わり合い方を考えさせられた推理小説。
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向き合う姿を絡めて
2016/01/19 09:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件自体は単純な物語。そこに加賀刑事の親子の対峙や痴呆老人との向き合いを絡めて深いストーリーに仕上がっている。将棋の一指しを通してお互いに分かり合えていたイメージが伝わってきます
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心が痛くなりました。
2012/08/21 08:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みづき - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の弱さを痛感させる作品だと思います。途中は、ずっと胸の奥がつっかかるような感じがしながら読んでいましたが、クライマックスでは、何か切なくなってしまいました。加賀恭一郎シリーズの中でも、ある意味違った感想が持てる作品ではないでしょうか。
紙の本
「家族」って、ほんと、どうしようもない。でも「絆」は捨てたものではない。
2009/09/04 21:01
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫版の表紙裏、作品解説は「家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。」という煽りで終わっている。加害者、被害者、そして事件を担当する刑事。三つの家族の姿が読者に問うものは、まさに家族の意味であり、その枠を取り払っても残る絆の意味だ。
痴呆の母、引きこもり気味の幼稚な息子、息子を溺愛し夫を侮蔑する妻。前原家は、とてもありがちな問題を抱えた家族である。主人公の一人・昭夫は前原家の家長であり、崩壊しつつある一家を体現するかのように、現実から目をそらし、逃げ続けている。
昭夫が、ついに現実に立ち向かわねばならなくなったのは、自宅の庭に少女の遺体を見てしまった時だ。犯人はわかっている。だが犯人を警察の手から守るために、昭夫は愚かしいとしか言いようのない偽装を始めるのだ。
警察との、「戦い」とはとても言えないその攻防は、わずか2日で前原家の敗北に終わる。だから、本作に、倒叙ミステリーとしての面白さを求めては肩透かしを食らうだろう。だが、この2日間は密度濃く緊迫感に溢れていた。
既に壊れている「家族」を、せめて体面だけでも守ろうとし、その為には不要と見なしたものを切り捨てようとする前原一家の醜悪さには、怒りよりも、うすら寒さ、絶望すら感じる。そこには、敬意も信頼もないのだ。
「家族」というものに、何やら良い幻想を抱いている人にとっては、相当に後味の悪い作品だろう。
だが意外にも、読後感は悪くなかった。爽やかとまでは言えないが、私はちょっと気持ちが明るくなった。
それは、ギリギリのところで、昭夫に捨てることができない心があったからだ。そして、昭夫にその心を気づかせるために力を尽した刑事・加賀恭一郎の存在が救いとなった。
彼と父親の絆もまた、家族であることを捨てた先にあったような気がしてならない。
紙の本
シリーズもの
2023/09/12 17:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カツサンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
切ない感じではじまり、切ない感じで終わります。救いようがなく、ぐるぐるしちゃいます。
「何で?」と、疑問に思うことが多くて、読み終わってもしっくりきません。