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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 58件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.8
  • 出版社: 集英社
  • サイズ:20cm/283p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-771310-7

紙の本

床屋さんへちょっと

著者 山本 幸久 (著)

宍倉勲は二十代半ばで父が興した会社を引き継いだが、十五年後に敢えなく倒産させてしまった。罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き、もうすぐ「人生の定年」も迎えようとして...

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床屋さんへちょっと

税込 1,650 15pt

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商品説明

宍倉勲は二十代半ばで父が興した会社を引き継いだが、十五年後に敢えなく倒産させてしまった。罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き、もうすぐ「人生の定年」も迎えようとしている。だが、そんな勲の働く姿こそが、娘の香を「会社」の面白さに目覚めさせて—「仕事」によって繋がった父と娘を、時間をさかのぼって描く連作長編。【「BOOK」データベースの商品解説】

宍倉勲は20台半ばで父が興した会社を引き継ぐが、15年後に敢えなく倒産させてしまう。罪悪感をぬぐえないまま再就職、もうすぐ人生の定年も迎える。だがそんな勲の働く姿が、娘の香を「会社」の面白さに目覚めさせて…。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

7−41
梳き鋏 43−76
マスターと呼ばれた男 77−118

著者紹介

山本 幸久

略歴
〈山本幸久〉1966年東京都生まれ。中央大学文学部史学科卒。2003年「笑う招き猫」で第16回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「はなうた日和」など。

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みんなのレビュー58件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

誠実さが遺すもの

2009/11/09 08:56

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

親から譲られた会社を、努力もむなしく潰してしまうというのがどういうことなのか。
大きな負債を抱え、親を超えられなかったことを認め、
なにより従業員とその家族の人生の重さに苦悩する。
誠実であればあるほど、その後の生き方が厄介なものになることだけは想像がつきます。

父親の遺した会社を潰してしまった男と、その家族を描いた連作短編集。
再就職先で定年を迎えた男の人生をさかのぼりながら、8つの物語で成り立っています。

自分の墓所の下見に、孫と出かけることになった日。
父から譲り受けた会社を、必死で切り盛りしていた頃に通った床屋が、
今も形を変えて経営していることを知ります。

娘の夫になる男と会った日。
再就職先での海外出張や、部下とのやりとり。
家出した娘を迎えに行った、夫婦での列車の旅。
父を越えようと、会社を良くしようと、もがき続けた日々。

すべてに流れるのは、親の会社を潰してしまったことへの複雑な想いと、
ごく普通の男の奇特なまでの誠実さです。

ただ誠実なだけで、何かを成し遂げたわけではない、
むしろ大きな挫折を味わった人生だと、
おそらく本人も家族も思っていたのだと思います。
男が、少しずつ誰かの人生に影響を与えているとも知らずに。
娘の人生を、救うことになるとも知らずに。

ひとつひとつの物語がとても鮮やかで、短編としても堪能できました。
個人的な印象ですが、前作あたりから一段と文章のリズムが良くなったような気がして、
読んでいてとても心地がいい。
さらりと描かれているのに、そこに潜む微妙な心理が手に取るように想像できて、
そのくせ重くならない絶妙な感じです。

すべての物語に、床屋さんが出てきます。
同じ床屋もあれば、まったく別の土地の場合もあります。
男が髪を切ることにこだわっているわけでもないのに、
ひとつひとつの床屋が、物語の中で象徴的な役割を果たしています。

そしてその床屋の出現具合が、なんというか押しつけがましくなく、
「そういえばここにも床屋が出てるし、重要なポイントなんだよな」と、
後で気づくものさえありました。

物語やテーマの好みはあるにしても、小説そのものはぐんぐんおもしろくなっている作家だなと思います。

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紙の本

仕事人生のなかの床屋の時間

2009/10/25 09:00

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

そろそろお墓の用意をしようかという年齢の宍倉勲。
彼の仕事と家族の様子を、時間を遡って語る連作短編集です。
いくつもの小さな会社の側面が重なり合って、
どれも印象に残ります。

看板商品の「ナメタリーナ」を製造するお菓子メーカーの
二代目社長だった宍倉は、石油ショックのために原材料費が高騰し、
会社をつぶしてしまいます。

目黒の家を売り、妻と一人娘の香を妻の実家に預け、
残務整理を終えた彼は、団地を借りて、
別の会社に勤め始めます。
そこも定年退職し、今は悠々自適。
と思ったら香が息子の勇とともに出戻ってきます。

時間軸を戻しながら、だんだん明らかになっていく彼の人生は
屈辱もあり、後悔もあり、しかし彼らしく真っ正直でした。

経営者としての才能はなかったけれど、
それでもいいのではないだろうか。
どんな時でも彼は彼なりに一生懸命だったと感じます。

お嬢様な面と、普通の女の子の面と、
しかしやっぱり創業者の孫の面をもつ香が等身大で、
彼女の甘さもうっ屈もよくわかります。

女性にある見えない天井に向かって、
女子高校生のうちから考え始める彼女の物語もまた
お仕事小説として読んでみたい。

8つの短編のなかに、必ず床屋が現れて、
生活の息抜きや通過地点、大切な場面として描かれます。
特に、つぶしてしまったお菓子工場の前に合った浜名理容室。
ここの初代から三代目までが登場し、
このお店も紆余曲折がありました。

仕事人生がいくつも絡み合う家族経営の物語。

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