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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.9
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/382p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-216933-9
文庫

紙の本

グラーグ57 上 (新潮文庫)

著者 トム・ロブ・スミス (著),田口 俊樹 (訳)

運命の対決から3年—。レオ・デミドフは念願のモスクワ殺人課を創設したものの、一向に心を開こうとしない養女ゾーヤに手を焼いている。折しも、フルシチョフは激烈なスターリン批判...

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グラーグ57 上 (新潮文庫)

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商品説明

運命の対決から3年—。レオ・デミドフは念願のモスクワ殺人課を創設したものの、一向に心を開こうとしない養女ゾーヤに手を焼いている。折しも、フルシチョフは激烈なスターリン批判を展開。投獄されていた者たちは続々と釈放され、かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込む。そして、その魔手が今、レオにも忍び寄る…。世界を震撼させた『チャイルド44』の続編、怒涛の登場。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー65件

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評価内訳

紙の本

これって、ソビエト版 船戸与一? なんてところがあります。逆に、船戸の本が海外にきちんと紹介されれば世界を震撼させるのではないか、私はこの本を読みながら、思いました。でも、ラストの救いはこっちにあるかな・・・

2010/02/15 19:30

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

『チャイルド44』でソビエト連邦の荒涼とした組織と人間関係を暴き出したトム・ロブ・スミスの新作です。『チャイルド44』は完結しているので、あえて続編を書く必要があったのか、別の物語として成立したのではないか、という思いは今でもないわけではありません。とはいえ、前作を大変上手に取り込んでいるので違和感を感じることはありません。

で、カバーデザインのお話。上下巻でカバーの色が違うというのは、結構珍しいんですが、気になるのは写真です。カバー折り返しのコメントを見ると出所は全く違うんですが(上巻 Jacques Langevin/Sygma/Corbis/amanaimages、Dorling Kindersley/ゲッティ イメージズ、下巻 Erich Lessing/PPS通信社、Dorling Kindersley/ゲッティ イメージズ)、でも実によく似たイメージ。

ま、鉄条網越しの光景で、上巻は収容所というか監獄? 下巻は戦車で動乱の雰囲気を出していて、小説の内容を上手に表現しているのですが、これだけカバーの色が違うと普通の人は、きっとそこまで見ないんだろうなあ、なんて思ってしまいました。でも、なんていうかソビエト版 船戸与一みたいな内容をうまく表現していて、なんだか映画のDVDのパッケージを連想します。

船戸の名前を出したのは、今回の話が潜入捜査と、その潜入先の収容所生活の厳しさと、主人公であるレオ・デミドフの絶望感が、時代こそ一世紀以上の開きがありますが、船戸の『蝦夷地別件』を彷彿とさせるからです。人間の非情、卑劣、愚昧さを描くという点では同列にありますが、環境が厳寒の地であるというのも、絶望の深さと救いの無さというところも、文章の緊張感も似通っています。

ただし、子供の扱いは違うかもしれません。ロブ・スミスは人間の獣性について、どちらかと言うと卑劣さで代表するようなところがありますが、船戸の場合はそれ以外にセックスの要素を絡めてきます。そういう意味で船戸は男というもののどうしようもなさを、より鋭く描くところがあると思います。

それと、普通であれば生き延びておかしくない人間の死です。船戸の作品では、主要登場人物が全て死んでしまう、といったことがよくあります。せめてこの人だけは生かしておいて、という読者の願いを嘲笑うかのように、死ぬ。実は、『グラーグ57』でも、いい人間が死にます。誰か書いてしまうと興をそぐのでこれ以上触れませんが、そこも船戸とロブ・スミスは似ています。

そして、この『グラーグ57』の反ソビエト的ともいえる描写、特に収容所生活のそれは苛烈を極めるといっていいもので、読んでいるこちらの胃がキリキリと悲鳴をあげる、そういうものです。そして、そこにレオ・デミドフの過去と贖罪の意識、彼を絶対に許そうとしない因縁の子供たち、ゾーヤとエレナが絡んできます。この部分は、『チャイルド44』を実に上手に取り込んだといえます。

で、ともかくハラハラドキドキというか、切歯扼腕しながら読むしかない厳しい内容なのですが、文中に登場するフルシチョフの報告書、ソヴィエト連邦共産党第20回党大会特別報告の非公開会議での記録をまとめた「報道不可」とある文書は実在するのでしょうか。フィクションだとすれば、上手い設定だなと思いますし、そうでないとすれば上手い文書を使ったな、と感心します。

内容案内は上下各巻のカバー後のことばを写しておきましょう。

運命の対決から3年――。レオ・デ
ミドフは念願のモスクワ殺人課を創
設したものの、一向に心を開こうと
しない養女ゾーヤに手を焼いている。
折しも、フルシチョフは激烈なスタ
ーリン批判を展開。投獄されていた
者たちは続々と釈放され、かつての
捜査官や密告者を地獄へと送り込む。
そして、その魔手が今、レオにも忍
び寄る……。世界を震撼させた『チ
ャイルド44』の続編、怒涛の登場。

レオに突きつけられた要求は苛酷を
きわめた。愛する家族を救うべく、
彼は極寒の収容所に潜入して、自ら
投獄した元司祭を奪還する。だが、
彼を待っていたのは裏切りでしかな
かった。絶望の淵に立たされ、敵に
翻弄されながらも、レオは愛妻ライ
ーサを伴って、ハンガリー動乱の危
機が迫るブタペストへ――。国家の
威信と個人の尊厳が火花を散らした
末にもたらされる復讐の真実とは?

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紙の本

指弾されるべき過去をかかえたヒーローと共にスターリン批判期のソビエトを疾走する

2009/10/09 21:23

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 1956年、フルシチョフが突如スターリン批判を展開してソビエト社会が騒然となる中、犯罪者集団ヴォリがかつて自分たちの人生を大きく狂わせた国家保安省の元役人たちを殺害し始める。ヴォリの頭目は7年前に保安省が告発した司祭ラーザリの妻アニーシャ。元保安省職員レオ・デミトフも彼女たちの標的となり、養女に迎えたゾーヤを誘拐されてしまう。アニーシャがゾーヤの無事と引き換えにレオに要求したのは…。

 「チャイルド44 下巻 (新潮文庫)」から数年後を描いた続編です。
 上巻はモスクワでの謎めいた追跡劇から、極寒の極東グラーグ(強制労働収容所)へと物語が動きます。そのスケールは前作「チャイルド44」を遥かにしのぎ、手に汗握る展開を見せてくれます。

 スターリニズムが大きく転換期を迎える中で大変厳しい状況に置かれる我らが主人公レオ。彼は粛正する側に身を置いていた人物であり、今日的視点からいえば非人道的ソビエト社会主義の手先として糾弾されるべき立場にあります。

 しかしこの物語でのレオは良き夫、そして良き父であろうと不器用ながらも懸命に努力する一市民として描かれ、私たちはこの体制側の男に同化しながらスターリニズム末期のソビエト社会の混乱の中に放り出されることになるのです。全きヒーローとしてではなく、指弾される過去を抱えた主人公として描かれるレオという人物設定が見事です。

 さらに養女ゾーヤは前作での経緯を受けて激しく養父レオを憎み、妻ライーサも “努めて”夫を愛する日々を送る。
 これは、社会主義ソビエトに生きた人々の一筋縄ではいかない人生に自らを重ねながら読み進むという、大変複雑で奥深い体験を読者に味わわせてくれる小説です。

 さて、上巻では物語はまだ折り返し点を通過したばかり。レオは果たしてゾーヤを救うことができるのか。そして物理的に救うだけではなく、その魂の救済は果たされることがあるのでしょうか。

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紙の本

時代はスターリンからフルシチョフへ。ソ連の軍事戦略は大きく転換されようとしている。レオの手にかかり愛するものを奪われた女の冷酷な復讐劇だが権力闘争を背景にしたことで前作よりも深みが加わっている。

2009/10/19 23:45

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

社会主義国家には「犯罪」はありえない。あるとすればそれは国家に対する反逆である。
前作『チャイルド44』ではスターリン体制下で恐怖におびえる市民生活が克明に描かれた。市民の生命を左右できる権限を理不尽に行使する警察組織。末端に近い幹部や一警察官がただ気に入らないという感情から、一般市民を政治犯にでっち上げる暴挙非道が横行している。この人狩りの立場にあった捜査官・レオは逆に国家反逆罪と烙印を押され、妻ライーザと共に狩られる立場に追い込まれる。そしてふたりの逃避行、絶体絶命と間一髪の脱出が連続するサスペンスとこれまでの小説には見られなかった超過激なバイオレンスアクションに文字通り手に汗を握った。

本著『グラーグ57』はこの続編であり、引き続きマンハントチェイスの過激さでは前作同様の魅力はあるが、剛直球一本の球筋から多彩な変化球へと味付けを変えているところ、フレッシュアップされている。

国家に対する反逆でない犯罪もありうる。
レオは生まれ変わった。今のレオは犯罪の真実を証拠にもとづいて追求するという警察官本来の役割をいきいきとして果たしている。家庭も並み以上の生活水準にある。ところが政権がフルシチョフに変わり、スターリン恐怖政治への糾弾が開始される。旧体制で犠牲になった者たちはここぞとばかりにつのらせた憎悪を報復へと転化し、やがて昔のレオの罪業を暴き、彼と妻ライーザを死地へと追い詰めていく。

復讐を企てるひとりが彼の養女・ゾーヤだ。ゾーヤとエレナ姉妹の両親はかつて捜査対象者であり、レオと同行した部下の手にかかり姉妹の目前で射殺されている。ゾーヤがレオに対し憎悪をつのらせるディテールには鬼気迫るものがあり、レオの心を徹底的に痛めつける。レオの贖罪意識、娘への愛情が哀切極まりない。この物語は家庭の崩壊と再生可能性の物語でもある。

もうひとりの復讐者がアニーシャである。レオの潜入捜査により、元司祭の夫が極北の第57強制労働収容所(グラーグ57)に収監された。アニーシャ自身はフルシチョフ特赦で刑を終え、今はヴォリと呼ばれる巨大犯罪者集団の頭目の一人にのし上がっている。アニーシャのレオへの報復は凄い。これでもかこれでもかと徹底した冷酷さで実行されていく。だが彼女もまた独裁国家の犠牲者である。流血の復讐の矛先はレオからやがて国家体制に向かい、ハンガリー動乱に結びついていく。孤高のテロリスト・アニーシャは実はこの物語の主役である。

『チャイルド44』も『グラーグ57』もバイオレンスシーンがストーリーの山場をなしているが、『チャイルド44』がレオ個人と警察の格闘であったのに対し『グラ-グ57』ではレオのアクションより、バトルの見せ場は強制労働収容所で起こった囚人たちの暴動であり、ハンガリー動乱では市民と政府軍・ソ連軍との市街戦でスケールが一段と大きくなった。迫真の筆致で描きだされた二つの戦闘シーンが見逃せない。

またアニーシャによる復讐劇の背景として、フルシチョフの新路線に抵抗し巻き返しを企てる旧体制の残党をおいたところが物語に深みを加えている。新旧の権力闘争とハンガリー動乱を直結させ、その場で対峙するレオ、ゾーヤ、アニーシャ。三者が織りなす愛憎の絡みあいを鮮やかに浮き彫りさせているのだ。

1956年のハンガリー動乱とは、私はソ連の傀儡であるハンガリー政権に対するブタペスト市民の蜂起であり、ソ連の軍事介入により鎮圧されたものと理解している。この事件によってソ連の東欧支配が軍事力に基づいている事実が世界中に知れ渡った。日本でも社会主義に傾倒していた左翼知識人には大きな衝撃を与えたものだ。
主人公アニーシャの悲劇がクライマックスを迎えるラストシーンが印象的であった。

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2016/03/01 21:16

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2009/09/25 17:05

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