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紙の本
粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)
著者 飴村 行 (著)
国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。父は町で唯一の病院、月ノ森総合病院の院長であり、権勢を誇る月ノ森家に、2人は畏...
粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)
粘膜蜥蜴
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商品説明
国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。父は町で唯一の病院、月ノ森総合病院の院長であり、権勢を誇る月ノ森家に、2人は畏怖を抱いていた。〈ヘルビノ〉と呼ばれる頭部が蜥蜴の爬虫人に出迎えられた2人は、自宅に併設された病院地下の死体安置所に連れて行かれた。だがそこでは、権力を笠に着た雪麻呂の傍若無人な振る舞いと、凄惨な事件が待ち受けていた…。【「BOOK」データベースの商品解説】
【日本推理作家協会賞(第63回)】【「TRC MARC」の商品解説】
東南アジアの密林に棲息するという爬虫人〈ヘルビノ〉とは? 戦時中の日本で起こる未曾有の凄惨な事件の数々。第63回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)を受賞した、驚異のミステリ・ホラー!【商品解説】
著者紹介
飴村 行
- 略歴
- 1969年福島県生まれ。東京歯科大学中退。2008年『粘膜人間』で第15回日本ホラー大賞長編賞を受賞してデビュー。
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書店員レビュー
軍国主義の日本、町の...
ジュンク堂書店鹿児島店さん
軍国主義の日本、町の名士の息子の月ノ森雪麻呂のもとには「ヘルビノ」と呼ばれる爬虫人の富蔵がいた。
話は雪麻呂の同級生の堀川真樹夫、中沢大吉、そして「ヘルビノ」の生息する地域近くで駐屯している真樹夫の兄、美樹夫を巻き込みながら進んでいく。
ホラー小説なのでグロテスクな場面もあるが、所々で笑みが浮かぶのは爬虫人の富蔵の存在だろう。
富蔵が愛しくてたまらない。
いろんな形の「愛」ある小説です。
文芸文庫担当
紙の本
デビュー作「粘膜人間」の続編。
2015/08/23 15:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:leeres Lachen - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作「粘膜人間」の続編であるが,内容の直接的なつながりはない。
ただし全編に漂う異様な生々しい描写は前作と共通している。
前作の河童にあたる物語の構成要素が蜥蜴人間であり,富蔵になる。
第63回日本推理作家協会賞を受賞しており確かにミステリーとしての一面はあるもののミステリとしてあまり興味はそそられない。中盤の富蔵と雪麻呂の愉快なやり取りと,最後に明らかになる事実とを突き合わせてみたときに趣味の悪さとグロテスクさに,にやりとできると思われる。そうするとやはり本作は限りなくブラックなコメディーと考えた方がいいかもしれない。
電子書籍
期待を楽しめ、かつ安心して読める
2021/11/30 13:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
因果応報で、ちゃんと悪い行いをした人が酷いことになって良い行いをする人はとばっちりを受けるだけで比較的無事となって居るのでグロテスクな事を期待する悪趣味な本として楽しんでいたのですがそれ程心理的ダメージを受けずむしろ爽やかな良い本なのではないかとさえ思ってしまった。まぁ、みなさん収まるところに収まって良かったじゃん、的な。本物の富蔵は可哀想だけど。
気持ちの悪い生き物が出てくる点では映画『スターシップトゥルーパーズ』を何となく思い出すような感じで、雪麻呂の父親の院長は色んな雪麻呂のおいたを不問にし器が広いなぁと思っていたのですがやはり狂人で良かったです。
みんなでジャイロに乗るところ、失恋パーティなど平和そうな描写でもこの後絶対何か血みどろな事が起きてくれるんだろうなと思えて、その期待感を楽しめました。