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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.7
- 出版社: PHP研究所
- サイズ:19cm/222p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-569-77004-8
紙の本
児玉清の「あの作家に会いたい」 人と作品をめぐる25の対話
芸能界きっての読書家として知られる俳優・司会業でお馴染みの児玉清が、宮部みゆき、東野圭吾、町田康ら人気作家25人と対談。彼らの創作の秘密に迫る。『PHP』連載を単行本化。...
児玉清の「あの作家に会いたい」 人と作品をめぐる25の対話
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商品説明
芸能界きっての読書家として知られる俳優・司会業でお馴染みの児玉清が、宮部みゆき、東野圭吾、町田康ら人気作家25人と対談。彼らの創作の秘密に迫る。『PHP』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
活字から広がる想像力は素晴らしい | 大崎善生 述 | 7−14 |
---|---|---|
子供が本好きになるのは大人次第 | 森絵都 述 | 15−22 |
一食分の本だから最後まで読み切る | 荻原浩 述 | 23−30 |
著者紹介
児玉 清
- 略歴
- 〈児玉清〉1934年東京生まれ。学習院大学文学部独文科卒業。俳優。多数のテレビ番組に出演、司会や書評家としても活躍。著書に「寝ても覚めても本の虫」「負けるのは美しく」など。
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紙の本
本好きが聞いてみたいツボ
2011/05/26 08:44
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チヒロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書番組の司会をされていたご縁なのか、月刊誌に掲載された数々の作家さんとの対談をまとめたものです。
大崎善生、角田光代、森絵都、荻原浩、東野圭吾、三浦しをん、北村薫、万城目学・・etc
あの語り口まで想像できます。
さぞかし、柔らかな物腰で静かな会話をされたんでしょう。
どの人にも必ず聞いた質問。
子供のころの読書は?
作家になろうと思ったのはいつ頃?
驚いたことにほとんどの方が、かなり早いうちに作家になろうと思っていたこと。
そして、多くの人が他の勉強はにがてだったこと。
つまりただでさえ視野の狭い子供の頃に、「それしかなかった」かのような作家への道を選んでいたと語ったこと。
でも、おそらくそれしかない、のではなく、それがよかったんだろうと思ってはいますが。
子供時代の読書環境はやはり非常に大事らしい。
周りにたとえ本を読む人間がいなくても、いつでも本を与えてもらえる用意があること。
そう言えば昔は、本だけはすんなり買ってもらえた。
というか、本さえ読ませておけば頭がよくなる、という固定観念がおとなにはあったもんです。
森絵都さんの章で、印象的だったこと。
小学校の先生が、読後感想文ではなくて、
「本に出てきた作中人物の誰かに手紙を書きなさい」と。
感想文はいやでも、手紙なら書けそうです。
そのほかにも、これは近頃の学校ではありそうだけど「物語の続編を書いてみましょう」とか。
いい先生に会うことは、読書に限らず、人生においてもとても重要なことですよね。
森さん以外にも、万城目さんのも。
「ブコウスキーの作品を読んだら、品のない乱暴な人物ばかりで、
自分の小説はなんて行儀よくてつまらないんだろうと」
ブコウスキー、たしかに自堕落な男が多々出てくるけど、なぜか面白い。
桜庭さんの武勇伝というべき子供時代の話。
「私より先に難しい本を読んでいる子がいたら、競うように難しい本を読む。
ガルシア=マルケスの『百年の孤独』とかもそうで・・」
小学生のくせに「百年の孤独」
その時張りあっていた子もただものじゃない。
小川洋子さんの作品について児玉さんが語る。
「『六角形の小部屋』で、仲の良い恋人同士がパエリアを作っている時、
ある瞬間から別れ話になって行くというシーンを読んで・・」
この作品が収録されている『薬指の標本』積ん読していたことを思い出し急に読みたくなったり。
でも江國さんに言わせると、積ん読しておくだけでも力になるんだそうな。
こうして、豪華な顔ぶれの対談で、結局、今ある場所にたどりつくための起点となったのは何だったのか。
彼らの読書にまつわるエピソードとともに、
そのルーツを児玉さんが掘り起こして見せてくれた本でした。
紙の本
読書好きの方はぜひ!!
2011/08/09 22:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説はいかにして生まれるのか?また、なぜ小説家になったのか?
読書好きとしても有名な俳優・児玉清が25人の作家に本音を問いかける、
興味深い作品。
大崎善生・角田光代・町田康・村山由佳・森絵都・真保裕一・江國香織・
北原亞以子・荻原浩・あさのあつこ・北方謙三・浅田次郎・東野圭吾・
三浦しをん・山本兼一・宮部みゆき・上橋菜穂子・有川浩・石田衣良・
万条目学・北村薫・小川洋子・桜庭一樹・川上弘美・夢枕獏と、錚々たる
顔ぶれの25人だ。こんなにたくさんの作家の人たちと会い、直接話を
聞いたのだと思うと、本当にうらやましい。作品からは見えてこない作家の
本音を、児玉清さんは実にうまく引き出している。並の人では太刀打ち
できないほどの豊富な読書量があってこそ、この対談が成り立つのだと
思う。作者の素顔、そして児玉清さんの人柄、この両方を知ることが
できる、貴重な作品だ。読書好きの方にオススメしたい。
紙の本
有川ひろさんのエッセイを読んだことで
2019/11/06 16:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
有川ひろさんのエッセイを読んだことで、有川さんの本をもっと読みたいと検索して、この本に出会いました!児玉清さんが読書家でいらっしゃることは存じておりましたし、有川さんのエッセイでの児玉清さんのお話も興味深いでした!この本の中では、東野圭吾さんのみお顔写真の掲載がないところに、まず、ご本人の意思かなと思いつつ興味をそそられました!
今迄、読んだことのない作家の方のことを知ることもできて、児玉清さんのお相手に対して真摯な姿勢が素敵だと思いました!