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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2009/07/16
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/318p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-328330-2

紙の本

廃墟に乞う

著者 佐々木 譲 (著)

13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた...

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廃墟に乞う

税込 1,760 16pt

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商品説明

13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の連作小説集。【「BOOK」データベースの商品解説】

【直木賞(142(2009下半期))】ニセコの貸し別荘で見つかった女性の絞殺死体。仙道孝司はオーストラリア人と日本人不動産会社との確執に事件解決の鍵を見出す。「オージー好みの村」など、休職中の道警刑事、仙道が北海道の全域を駆け回る連作小説集。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

オージー好みの村 5−55
廃墟に乞う 57−98
兄の想い 99−155

著者紹介

佐々木 譲

略歴
〈佐々木譲〉1950年北海道生まれ。「エトロフ発緊急電」で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞、「武揚伝」で新田次郎文学賞を受賞。ほかの著書に「警官の血」など。

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みんなのレビュー110件

みんなの評価3.4

評価内訳

紙の本

犯罪者の心の叫びが聞こえてくる

2010/03/17 08:57

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るるる☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る

心因性のストレス障害で休職中の刑事仙道。
休職中にもかかわらず、
同僚の刑事から行き詰った事件の相談や捜査の依頼などを受ける。

休職中であるから、現役の警察官のように時間に追い立てられたり、
情報に振り回されることなく、納得いくまで事件とじっくり向き合える。
当然、現役の捜査官たちとは視点も違ってくるわけである。
仙道は、事件に関わる人々の人間関係や生い立ちを洗ううちに、
悲しみや恨み、悪意を持つ心に辿り着くのである。
そんな人の心の暗部とかかわることで、
彼自身のPTSDを負った病んだ心とも
真正面に向き合っているように思えた。

読むうちに、犯罪者の心というものが重くのしかかってくる。

貧困や家族関係、暴力などの影響で心に闇を作ってしまった人間の内面と、
残虐な犯罪は救いようがなく、読んでいて思わず目をそむけたくなる。
しかし、加害者の量刑が決まればそれでその事件は解決した
・・と私達は思いがちである。
現実においても加害者の心には蓋をして、
誰もが目をそむけているのではないだろうか。
事実、この小説では、刑期を終えて社会に復帰しても、
また同じ手口で残忍な犯罪を繰り返す犯人も登場する。
社会から置き去りにされた歪んだ心の叫びのようである。


淡々と描かれた文章で静かに進んでいく物語。
ハラハラ、ドキドキするような活発な展開があるわけではない。
読んでいて感動に心が大きく震えるようなタイプのものでもない。
どちらかというと、読むほどにやるせない気持ちになり滅入ってくるので、
途中で止めようかと思ったくらい。

しかし、静かに、力強く心に訴えかけてくるなにかがあり、読み進むうちに
自分自身の内面ともじっくり向き合いたくなる・・
そんな思いが湧いてくるのである

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紙の本

休職中の刑事の探偵活動

2021/04/25 11:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

佐々木譲の警察小説である。とはいうものの、どこかの警察署に属し、捜査本部で活躍する警察官が主人公ではない。事件後にPTSDに悩まされ、心療内科にかかって治療中、休職中の刑事が主人公である。構成は短編が6編で、6つのエピソードがその内容である。

主人公の仙道警部補は北海道警の警察官である。したがって、この6つの短編はいずれも北海道が舞台である。しかもそのほとんどが旧知の友人などからの依頼によって、仙道が手を貸すというものである。その場所と犯罪の模様を見ていると、現在の北海道が抱えている社会的な問題がにじみ出ているような気がする。

 警察小説にはこのような設定もあり得る。そこに佐々木の警察小説に対する深みが感じられるのである。単に捜査本部に属して足で稼ぐ捜査だけが警察小説ではない。そういう点で斬新さを感じる。

 休職中の仙道だが、最後のエピソードで復帰が近いことを匂わせているので、本編の続編は望むべくもないが、まるで私立探偵のような本物の刑事が活躍する姿がこれで終わりになるのは残念である。

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紙の本

心が揺れなかった作品群

2011/01/23 22:19

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

廃墟に乞う 佐々木譲 文藝春秋

 わからない。なぜだろう。この本の書評をいくつも読みました。絶賛でした。でも、わたしには、わからない。感動できない。
 短編集でした。6編の小品は、関連があるのかと思って読み始めましたがつながっていません。読み終えたあと、1ページずつめくりながら広告紙の裏である白紙にすべての登場人物やら出来事やらを書き出してみましたが、1話から6話まで重なる部分はありません。
 主人公は仙道孝司警部補です。彼は、捜査の失敗が原因でPTSD(具体的にどうなるのかは知りません)になり心療内科に通院中。仕事は休職となっています。されど、事件には首を突っ込む。わたしには、彼の魅力が伝わってきません。また彼は犯罪者をかばう刑事でもあります。制服職場の規律は見えない。
 北海道が舞台です。ニセコ、倶知安、岩見沢、夕張、オホーツク、斜里、名寄(なよろ)、厚田、日高、浦河、十勝川、帯広、それらは、観光ルートを旅しているようです。人名、地名、店名などの固有名詞が短い作品中にたくさん出てきます。
 殺人、援助交際、貧困、冤罪(えんざい)、内容は、芝居がかっています。古さを感じます。刑事の勘で片づけられてしまう。文字量は多くはありません。むりやり事件をつくりだしている感もあります。そして、読者に「察して欲しい」作品でもあります。
 気に入らないことがあったら殺してしまう。あげくの果てに犯人も自殺してしまう。書き方は、脚本のようでもあります。警察はとどのつまり、届けを受付けてくれるだけのところで、解決してくれるところではないという現実に戻ります。
 誰かから誰かに対する愛情がないから感動できない。偏り(かたより)、思い込み、ささいなことへのこだわりなどはあります。
 読者である自分が現実を知りすぎている。だから心が揺れ動かないのでしょう。短編集のうちの作品「廃墟に乞う」を例に出せば、犯人古川幸夫のような生育歴の人もいた。けれど、同じような生育歴の人はいくらでもいたわけで、かといって、彼のような人にはならなかったのです。

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紙の本

このところ北海道警察の組織体質を相当手厳しく告発する警察小説を発表してきた佐々木譲の直木賞受賞作である。道警本部に勤務する警察捜査官が事件解決の主役なのだが、『廃墟に乞う』はこれまでの佐々木譲の作品からは一風変わった印象をうける連作短編集であった。

2010/04/04 16:05

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

仙道孝司はある事件の捜査中に受けたショックによる抑鬱性感情不安定で休職を命じられ湯治場通いの療養中の身である。当然に公務としての捜査活動は禁止されているから、たまたま出くわす事件と私的にかかわって真相をたどり、結果として陰で捜査に協力することになる人物だ。警察官としては権限を失い、心の病の再発の不安におびえながら、市民のための職務に忠実であろうとする生真面目な主人公は警察小説としては異色であろう。

オーストラリア資本の参入により外国人の居住ゾーンと変貌したニセコ地方「オージー好みの村」
かつての施設は廃墟と化し、崩壊寸前の家並みだけが目に付く夕張地方の炭鉱町 「廃墟に乞う」
200海里の設定以降沿岸漁業で細々と成り立っているオホーツク海に面した漁港 「兄の思い」
いまだ博労気質を残しながら競走馬の生産と育成に拓かれた浦河方面の牧場地帯 「博労沢の殺人」
古い格式の中で新しい事業が生まれる帯広 「復帰する朝」
いかにも北海道らしいそれぞれの地方色が印象に残る作品群でもある。
なお「消えた娘」だけは都会・札幌市を舞台にした事件ではあるが、東京の陰影下におかれた地方都市として描かれている。

時代の流れに取り残され衰退の一途をたどる地域。
新しい装いで活気づいているかのように見えるエリア。
いずれにしろ生活環境の変化についていかれない人々の哀しさで息苦しくなっている地方である。
最近の犯罪小説にあるような動機不明の猟奇的な事件はない。それぞれの事件は生まれ育った故郷の変貌にいたたまれなくなったものたちの悲劇性がある。心に深手をおった仙道のやさしさゆえに犯罪者の境遇や心中を推し量ることができる。だから真相を突き止めることができるのだが、そうした犯人を告発することで、仙道の内心にはやりきれない悲しさが残ることになる。

これは異色の警察小説というより風俗小説というのがふさわしい。

ただし、ミステリーとしては意外性が乏しく、とはいえ、犯人探しに重点がかかっているだけその背景描写は平板の域をこえていない。むしろよくある話しだなぁと退屈さが先立つ作品だった。

今回の直木賞選評にあたってミスがあったと五木寛之氏が辞意を表明したとか。佐々木譲の本作品の選評で「破顔した」という表現を引用したが、作中にはその言葉は用いられていなかったという。勘違いに気付いて訂正を申し入れたが、製本中で間に合わなかったらしい。

直木賞の受賞基準は知らないが、おなじ佐々木譲の作品なら最近では『警官の血』のほうがよほど読み応えがあった。

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2009/08/13 12:40

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2009/08/16 09:14

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2009/08/29 22:37

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2009/10/31 01:06

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2009/10/20 09:02

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2010/01/09 21:01

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2010/01/13 21:06

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2010/03/17 17:17

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2010/01/20 23:18

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